詩シリーズ

「ロクデナシ」

突っ走って一変した世界
じゃあね、ばいばい
サヨナラしようと
思った聞こえた
止まれ稀まれ……

歪みゆく視界にボヤける脳裏の裏の裏
垣間見た襖の先に立ってたんだよ

探るな、詠むな、応えるな
知ってんだろ?
知ってんだろ?

生き急ぐな、柔軟に、多様にさ
知ってんだろ?
知ってんだろ?

嗚呼、すってんよっと転んで落ちた

穴の真っ暗闇
あの日に戻れやしない戻りたくもないけど

嗚呼、すってんよっと沈んで咲いた

ヒカリ、なんか無いねえ
上も下も関係ない唯ひたすら足掻くのさ

あっちも、こっちも、どいつも、こいつも

笑かさないでよ
何やったってつまんないや

がってん、ばってん、ばつばつばつばつ

あれもこれもダメ
縛られんのは厭なんだよ
愚図かな?そうかな?

俺を満たしてよって 喉が渇く
俺を見つけてよって 動悸が騒ぐ
謳った、走った、死んじまう程にさ

俺を叶えてよって、探し求める
俺に構わないでよって、情が薄れる

いち、にの、さん、し、
数えても分かんないや……
< 13 / 29 >

この作品をシェア

pagetop