詩シリーズ

「視界」

あの道もこの未知の、前後も解らぬ

明日は照らしてくれるのか、西日はいつ時やって来ると言うのだ

導いて欲しい、こんな俺であっても
平穏なんて安寧なんて、
嗚呼、急かすな焦るだけだとも

足枷は重く引き摺ることさえも難しい

何年経っただろうか、
毎秒毎秒と舞病のように、
やれ、やってくる悪魔のこと
嗤かすことよ、
其れにも刃向かえないのだから

悍ましい、祈る事しか出来ない

どうかどうか、安楽であって欲しい

出逢って欲しい、滲む視界
零れ落ちるコレは紅であろうか、
そうであっても良い

果たして分岐点とはいつぞやの
< 18 / 29 >

この作品をシェア

pagetop