ハイスぺ幼馴染が約束を守ってくれるって本当⁉
約束は守るよ
ここは有名な老舗の料亭だ。
和食が良いと言った楓に合わせてあっくんが予約をしてくれていたのだ。
「あっくん、わたしこんな立派な料亭に来たことがないので緊張します。」
「大丈夫だよ、ここは個室だから誰も見ていない心配ないよ。」
運ばれて来た料理はどれも繊細な懐石風の料理だ。
食べるのがもったいないような美しい盛り付けになっている。
「ここは仕事でよく使うんだけど、味も良いから俺は気にいっているが、楓の口に合えば良いけど。」
あっくんは楓が食べるところを心配そうに見ている。
「凄く美味しいです!」
「そうか、良かった。」
安心したあっくんは何かをスーツの内ポケットから取り出した。
そして、楓の前に出して見せたのだ。
小さな可愛い箱だった。
「あっくん、それは何?」
すると、あっくんはその箱を丁寧に開けて楓に見せた。
なんと、中には光を反射してキラキラと光る指輪が入っていた。
驚く楓にあっくんは微笑んだ。
「楓、こんなに急ぐ予定では無かったけど、早く近くで楓を守りたいんだ。」
「あっくん、本当に私なんかでいいの?」
「俺は楓じゃなくちゃダメなんだ。返事をくれるかい?」
「もちろん…私をあっくんのお嫁さんにしてください。」