転生モブ令嬢は、死ぬ予定でした 王太子から溺愛されるなんて、誰か嘘だと言って!
24・恋愛学園、2年生
半年ぶりに恋愛学園の制服を身に纏ったユキリは、意味もなくくるくるとその場で回りーースカートが揺れる姿を楽しんでいた。
(やっぱりドレスよりも、制服が落ち着くなぁ……!)
満面の笑みを浮かべてはしゃぐユキリの姿を見守っていたマイセルは時計を確認し、こちらに声をかけた。
「そろそろ行こうか」
「はーい!」
ユキリは彼の言いつけを守り、王太子の腕に纏わりついて身を寄せる。
(こんな感じで、いいのかな?)
異性の腕に身体を纏わりつかせるなど、令嬢とは思えぬはしたなさだがーー左そばに並び立つ弟が、マナー違反を指摘する様子はない。
(ユイガも、反論してこないし……。殿下も、なんだか嬉しそう……。きっと、これが正解なんだ……)
右側にいる殿下を見上げると、微笑みが深まる。
それにホッとしながら、ユキリは2人とともに馬車に乗り――学園を目指した。
(やっぱりドレスよりも、制服が落ち着くなぁ……!)
満面の笑みを浮かべてはしゃぐユキリの姿を見守っていたマイセルは時計を確認し、こちらに声をかけた。
「そろそろ行こうか」
「はーい!」
ユキリは彼の言いつけを守り、王太子の腕に纏わりついて身を寄せる。
(こんな感じで、いいのかな?)
異性の腕に身体を纏わりつかせるなど、令嬢とは思えぬはしたなさだがーー左そばに並び立つ弟が、マナー違反を指摘する様子はない。
(ユイガも、反論してこないし……。殿下も、なんだか嬉しそう……。きっと、これが正解なんだ……)
右側にいる殿下を見上げると、微笑みが深まる。
それにホッとしながら、ユキリは2人とともに馬車に乗り――学園を目指した。