本好き地味令嬢は、自由を満喫していますので。~今さら助けてくれと言われても、二度と家には戻りません!~
第三章 封印された役立たず悪魔、登場
リティスが、王宮図書館で働くようになってひと月が過ぎた。
最初の頃は、リティスのことを面白くないと思っている人もそれなりにいたようではあるが、今ではそれなりに受け入れてもらっていると思う。雑談程度はできる相手も増えてきた。
(……今日は、こちらの本の解読、ね)
リティスの前に置かれているのは、魔術陣の活用法について書かれた本である。
今の詠唱魔術と魔術陣の違いは、その威力。魔術陣の方が、強大な力を発揮する。
そのため、アザレウスは、魔術陣の使用方法について学びたいと考えているらしい。
(昔の人だって、全員が最初から魔術陣を上手に使えたわけではないと思うのよね……)
今の仕事場は、王宮図書館の中でも、古代語で書かれていて、読める者が少ない書物の集められている場所。
白い室内に合わせて、白く塗られた大きなテーブルが室内のあちこちに置かれている。日当たりのいい席が、リティスのお気に入りだ。
白い椅子もあって、何人もが同時に作業できるよう工夫されていた。
最初の頃は、リティスのことを面白くないと思っている人もそれなりにいたようではあるが、今ではそれなりに受け入れてもらっていると思う。雑談程度はできる相手も増えてきた。
(……今日は、こちらの本の解読、ね)
リティスの前に置かれているのは、魔術陣の活用法について書かれた本である。
今の詠唱魔術と魔術陣の違いは、その威力。魔術陣の方が、強大な力を発揮する。
そのため、アザレウスは、魔術陣の使用方法について学びたいと考えているらしい。
(昔の人だって、全員が最初から魔術陣を上手に使えたわけではないと思うのよね……)
今の仕事場は、王宮図書館の中でも、古代語で書かれていて、読める者が少ない書物の集められている場所。
白い室内に合わせて、白く塗られた大きなテーブルが室内のあちこちに置かれている。日当たりのいい席が、リティスのお気に入りだ。
白い椅子もあって、何人もが同時に作業できるよう工夫されていた。