孤高の総帥は初めての恋に溺れる

ラッセル家の嫁

碧斗の溺愛が結婚式後に加速したように思う

秘書の業務は第1秘書がしっかり執り行って
くれているので、穂香は秘書と言っても碧斗
の健康管理と食生活を支え、社交の面や
パーテイの同伴が主な仕事なのだ。

生活はロンドンと東京に諸点を置いている
のだが、ラッセルのお爺様が穂香の手料理を
楽しみにしているので、なるべくロンドンの
ラッセル家にいるようにしている。

いない間の料理も作り置きできるものは、
冷蔵庫や冷凍庫にストックしている。

夏には冷や麦やそうめんが食べたいと言う
お爺様用に料理人に作り方を教えて、薬味も
なるべく沢山の種類を用意してもらうように
した。

ジョナサンがロンドンに来るときは、寿司
職人を呼んで寿司カウンターを作り、寿司
パーテイーをするのもお爺様の楽しみの一つ
になっている。

お屋敷の使用人たちも一緒に好きな寿司を
握ってもらい、ラッセル家の名物になって
いて、ロンドン支社の幹部や碧斗の友人や
お爺様の知り合いもラッセル家名物の寿司
パーテイに参加したいと言ってくるので
だんだん規模が大きくなっていってしまい、
対外的な寿司パーテイは今では毎年2月
と9月の第2日曜日に開催される事に
なっている。

これは大ごとになってしまう寿司パーテイで
使用人はもちろん楽しめないため、使用人も
参加できる内輪だけの寿司パーテイも年に
2回は開催される。

これを仕切るのも、穂香の役目なのだが、
穂香はとても楽しんでやっている。
< 118 / 125 >

この作品をシェア

pagetop