孤高の総帥は初めての恋に溺れる

ロンドンへ

総帥の鶴の一声で穂香は１週間の休みを
取らされた。

どうやらラッセル航空の仕事で
ロンドンに出張という扱いらしい。

ロンドン行きには当然ラッセル社の
プライベートジェットで行く事になる
のだが、穂香は始めてプライベート
ジェットなる物を見て二の句がつけない。

１０人は楽に座れるソファーが置かれていて
ダイニングテーブルまである。

内装も勿論豪華で床には絨毯が敷いて
あるし座席の座り心地も満点だ。

寝室は別になっていて碧斗の寝室は
キングサイズのベッドがデンと、置かれて
いる。

ジョナサン用にも寝室はあるらしい。

座席は８席ほどあって離陸や着陸の時は
座席に座らなければならない。

CAは男性で機長と副機長の二人のパイロッ
トが操縦している。

搭乗人数によってCAの人数は変わるらしい
が今回は碧斗と穂香の二人だけなのでCAは
１名のみだ。

食事は食べたい時にオーダーできる。

お酒は世界中の物がそろっているし、CAの
男性はシェーカーをふるって色々なカクテル
も作れるそうだ。

穂香はあまりお酒が強くない爽やかな
カクテルを作ってもらった。

まるで空飛ぶホテルだ。それもスイート
ルーム仕様の…

穂香は興味津々でベルト着用のサインが
消えると機内を歩き回って“すごい、すごい”
と感動している。

そしてまた、座席に座ってパソコンのネタ帳
に機内の様子を詳しく書き込んでおいた。

シンガポールから帰国してから、あわただし
くて何も書き始めていない。ネタはたまる
ばかりだ。

穂香は書き始めるまでに今回はしっかりと
プロットを作ることにした。
内容も少しづつ変わってきている。

ただヒーローは碧斗がモデルなのは変わらない。