皇太子妃を公募で決めるなんて聞いてません~見返す為に応募したのに皇太子殿下に心奪われてしまいました~
第3章 選ばれない理由
そして、王宮の大広間。
眩いばかりのシャンデリアが、天井から光を降らせていた。
そこはまさに、夢の舞踏会──
だが、ただの舞踏会ではない。
これは、皇太子妃を選ぶための第2試験。
煌びやかなドレスを身にまとった令嬢たち。
その中に選ばれたのは、私を含む五名。
エミリア、マリアンヌ皇女、リディア、そしてもう一人、名のある伯爵令嬢。
そして彼らを迎えるように、数名の王族の男性が並んでいた。
もちろんその中心には、金の髪を持つ、アレシオ殿下の姿。
(他の王族とも……相性を見られるのね)
ただ踊りの技術を見るのではなく、誰が最も堂々と社交をこなし、皇族の隣に立つにふさわしいのかを──
緊張が大広間を包んだ、そのとき。
アレシオ殿下が、私の前に歩み寄った。
静かに差し出されたその手に、胸が高鳴る。
「踊っていただけますか?」
穏やかな声音。
けれどその瞳は、深く私を見つめていた。
眩いばかりのシャンデリアが、天井から光を降らせていた。
そこはまさに、夢の舞踏会──
だが、ただの舞踏会ではない。
これは、皇太子妃を選ぶための第2試験。
煌びやかなドレスを身にまとった令嬢たち。
その中に選ばれたのは、私を含む五名。
エミリア、マリアンヌ皇女、リディア、そしてもう一人、名のある伯爵令嬢。
そして彼らを迎えるように、数名の王族の男性が並んでいた。
もちろんその中心には、金の髪を持つ、アレシオ殿下の姿。
(他の王族とも……相性を見られるのね)
ただ踊りの技術を見るのではなく、誰が最も堂々と社交をこなし、皇族の隣に立つにふさわしいのかを──
緊張が大広間を包んだ、そのとき。
アレシオ殿下が、私の前に歩み寄った。
静かに差し出されたその手に、胸が高鳴る。
「踊っていただけますか?」
穏やかな声音。
けれどその瞳は、深く私を見つめていた。