婚活！～絶対幸せになれる婚、探してます～
エピローグ
お盆時期の華村は、宿泊の予約で連日満室。トラブルから約半年、すっかり以前の賑やかさを取り戻している。

私は営業としてではなく一観光客として華村にお邪魔したくて、くつろぎで宿泊予約をした。

「ご無沙汰しております。桃代さん、聖澤さん」

出迎えてくれたのは夏らしい涼やかな薄緑の着物を纏った女将さん。

一方私たちも今日はスーツではなく私服を着ている。私はリゾートらしいワンピースで、世那は白シャツにきちんと寄りのスリムカーゴパンツだ。

「女将さん。今日は完全オフなので、お気遣いなく」

「承知いたしました。お部屋も一室で大丈夫でしたか？」

「は、はい！」

少し緊張しながら答えると、女将さんは諸々察してくれたのか温かな笑顔で案内してくれた。

部屋は庭園がよく見える二階の一室。せっかくなので華やかな浴衣に着替えさせてもらい、華村特製ミニ和フタヌーンティーを堪能する。

お腹がいっぱいになってしまったので夕食を遅めにしてもらって、その間に近所へドライブと散策に向かった。

海浜公園で懐かしさとともに車を降りる。

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