魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
15.紫の光 -magic gem-
レーフェルの町長宅で一泊した私たちは翌日、もう少しだけ街の人の治療をしておきたいというテレサに合わせ、午後から街を出ることになった。
そこで私は今、馬車への荷物の積み込みを手伝おうとしている。
昨日の疲れも残っているだろうから休んでいていいとルシドには言われたのだが、半日眠ってすっかり元気になったこの状態では、部屋でじっとしている方が落ち着かない。
なのでなにか簡単な仕事でも手伝わせてほしいとお願いしたところ、こうなった。
「うーん、仕方ない。それじゃあ、僕の仕事を手伝ってくれますか?」
「ええ、なんでもするわ!」
やや困った顔をしながらルシドが連れて行ってくれたのは、公爵家から乗ってきた馬車の前。
そこは町長宅にある広い倉庫の前で、商会の在庫もなどの収納場所となっているのか、木箱などで色々な物資が保管されている。
「ネプティル商会は、ボースウィン城への商品の配達も請け負っていますので、僕が実家に帰る時は、必要なものをまとめて城に持って行くようにしているんです」
そこで私は今、馬車への荷物の積み込みを手伝おうとしている。
昨日の疲れも残っているだろうから休んでいていいとルシドには言われたのだが、半日眠ってすっかり元気になったこの状態では、部屋でじっとしている方が落ち着かない。
なのでなにか簡単な仕事でも手伝わせてほしいとお願いしたところ、こうなった。
「うーん、仕方ない。それじゃあ、僕の仕事を手伝ってくれますか?」
「ええ、なんでもするわ!」
やや困った顔をしながらルシドが連れて行ってくれたのは、公爵家から乗ってきた馬車の前。
そこは町長宅にある広い倉庫の前で、商会の在庫もなどの収納場所となっているのか、木箱などで色々な物資が保管されている。
「ネプティル商会は、ボースウィン城への商品の配達も請け負っていますので、僕が実家に帰る時は、必要なものをまとめて城に持って行くようにしているんです」