初夜に暗殺された王女は魔獣の国で再起する~魔獣の国の王の求愛がとまりません
1.初夜の花嫁は殺される
大陸の南の砂漠地帯に位置するナダル王国では本日、王の婚礼の儀が執り行われていた。
婚礼の儀の前からこの地帯の名産である甘くて濃厚なワインをかなり飲んでおり、参列者たちはすでにできあがってしまっている。
この地方は気温が高いため、王族の正装もかなり薄めのシルクの一枚もので国王などは暑いのか上着を脱いでおり上半身はほとんど裸に近い。
そのでっぷりと太ったおなかは国王が中年に差し掛かっていることを示しており、筋肉など何ひとつないその体は王族ながら鍛える必要がなかったことを物語っていた。
この国には外国との争いはない。争う必要がないのだ。
何しろ資源が豊富なのだから。
砂漠地帯でありながら、その砂漠の下には金鉱とフォシル燃料の海が広がっており、大陸各国はそれらを喉から手が出るほど欲しがっている。
争いをしかけてきた国には金と燃料を渡さないといえば済むのだ。
婚礼の儀の前からこの地帯の名産である甘くて濃厚なワインをかなり飲んでおり、参列者たちはすでにできあがってしまっている。
この地方は気温が高いため、王族の正装もかなり薄めのシルクの一枚もので国王などは暑いのか上着を脱いでおり上半身はほとんど裸に近い。
そのでっぷりと太ったおなかは国王が中年に差し掛かっていることを示しており、筋肉など何ひとつないその体は王族ながら鍛える必要がなかったことを物語っていた。
この国には外国との争いはない。争う必要がないのだ。
何しろ資源が豊富なのだから。
砂漠地帯でありながら、その砂漠の下には金鉱とフォシル燃料の海が広がっており、大陸各国はそれらを喉から手が出るほど欲しがっている。
争いをしかけてきた国には金と燃料を渡さないといえば済むのだ。
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