初夜に暗殺された王女は魔獣の国で再起する~魔獣の国の王の求愛がとまりません
6.はじめての魔獣と忘れていた恋心
ナダルの王都からは前回と同じように移動魔術で関所まで、関所からは馬車でと移動した。
今ようやくキルギア国内に入って馬車の中だ。
それにしても…とシェリアを見る。
今は分厚いコートにつつまれているが、ナダルのあの民族衣装は何なのだ。
何を考えて女性にあんなものを着せている。
「あれでユーリーンがくたばってくれたらいいのですが…」
「そうだな。あれだけ脅せばもう同盟は結ぶまい」
「まぁでもまた結ぶようなそぶりを見せればもう一度亡霊になればいいだけ……」
「ダメだ。もう二度とやらないぞ。こんなこと」
かなりいらだっている。
なぜなんだ。
「は、はい。すみません。難しい魔術を使わせてしまい申し訳あり……」
「そういうことを言ってるんじゃない」
「はぁ」
今ようやくキルギア国内に入って馬車の中だ。
それにしても…とシェリアを見る。
今は分厚いコートにつつまれているが、ナダルのあの民族衣装は何なのだ。
何を考えて女性にあんなものを着せている。
「あれでユーリーンがくたばってくれたらいいのですが…」
「そうだな。あれだけ脅せばもう同盟は結ぶまい」
「まぁでもまた結ぶようなそぶりを見せればもう一度亡霊になればいいだけ……」
「ダメだ。もう二度とやらないぞ。こんなこと」
かなりいらだっている。
なぜなんだ。
「は、はい。すみません。難しい魔術を使わせてしまい申し訳あり……」
「そういうことを言ってるんじゃない」
「はぁ」