初夜に暗殺された王女は魔獣の国で再起する~魔獣の国の王の求愛がとまりません
12.両想いになれたのに
◇
「はぁーーーー」
ため息をはく。
「どうされたのです? 陛下」
ラインハルトが書類から顔をあげて不思議そうにデュランダルを見ている。
ダンテ子爵領は家門全員処刑となり、ダンテ領は国有地となり、ナダルはニジェールが王として即位し、誓約書もあるためこれでナダルからの脅威は完全に断ち切れた。王どうしの殺戮が激しいナダルではニジェールがずっと政権を握るとは限らないため政権が変わったらどうなるかわからないから、もっとキルギアの国力は強化する必要はあるが、すんでのところはナダルを脅威としてとらえる必要はなくなった。
一方マルコー国が帝国からの承認を得て、キルギアへ統合されマルコー領となったためメルディスを今そちらへ派遣中。
ようやくデュランダル王の治世も方向性が整ってきて、足場をかためつつあり、何もため息をつくほどのことはないはずである。
「はぁーーーー」
ため息をはく。
「どうされたのです? 陛下」
ラインハルトが書類から顔をあげて不思議そうにデュランダルを見ている。
ダンテ子爵領は家門全員処刑となり、ダンテ領は国有地となり、ナダルはニジェールが王として即位し、誓約書もあるためこれでナダルからの脅威は完全に断ち切れた。王どうしの殺戮が激しいナダルではニジェールがずっと政権を握るとは限らないため政権が変わったらどうなるかわからないから、もっとキルギアの国力は強化する必要はあるが、すんでのところはナダルを脅威としてとらえる必要はなくなった。
一方マルコー国が帝国からの承認を得て、キルギアへ統合されマルコー領となったためメルディスを今そちらへ派遣中。
ようやくデュランダル王の治世も方向性が整ってきて、足場をかためつつあり、何もため息をつくほどのことはないはずである。