初夜に暗殺された王女は魔獣の国で再起する~魔獣の国の王の求愛がとまりません
14.夏の舞踏会
夏の舞踏会当日。
キルギア王国束の間の夏だ。
魔力を使わなくても自然とともに過ごせる季節だ。
王城には木々が芽吹き、小さな虫が木をはっている。
夏にしか見られない小さな色とりどりの花が花壇に咲いていて美しい。
「夏ですわねぇ」
「ほんと。舞踏会が開けるほどになってよかったですわ」
「二年ぶりですものね」
「そういえばお聞きになりまして?」
「ええ。今日、陛下がパートナーに選ばれた女性のことでしょう?」
「そうそう。何でもどこかの王女様といううわさですわよ」
「まぁ」
「あら、あちらには帝国の皇太子様がいらっしゃってるわ」
「ナダルの国王様もよ」
キルギア王国束の間の夏だ。
魔力を使わなくても自然とともに過ごせる季節だ。
王城には木々が芽吹き、小さな虫が木をはっている。
夏にしか見られない小さな色とりどりの花が花壇に咲いていて美しい。
「夏ですわねぇ」
「ほんと。舞踏会が開けるほどになってよかったですわ」
「二年ぶりですものね」
「そういえばお聞きになりまして?」
「ええ。今日、陛下がパートナーに選ばれた女性のことでしょう?」
「そうそう。何でもどこかの王女様といううわさですわよ」
「まぁ」
「あら、あちらには帝国の皇太子様がいらっしゃってるわ」
「ナダルの国王様もよ」