初夜に暗殺された王女は魔獣の国で再起する~魔獣の国の王の求愛がとまりません
16.建て直すことが使命です
それからデュランダルはホワイトサーベルの力を借りて、キルギアからギルティとその部下たちを呼び寄せた。
デュランダルにもホワイトサーベルにももう魔力がほとんど残っておらず、ホワイトサーベルがほかの聖獣に移動魔術を使わせたのだ。

ギルティはオルベリアの惨状に驚き、デュランダルが肋骨を負傷しているのを見て、驚き駆け寄ったが、デュランダルから魔王を倒した話を聞き、大歓声をあげて喜んだ。

「ついに倒したのですね。聖王万歳!」

ギルティが言うと、ほかの部下たちも大声で叫んだ。

「聖王デュランダル陛下万歳!」

「万歳!」

王宮から避難していた人々が駆け寄ってきた。

デュランダルを膝の上に乗せ心配そうに見守っている美しいシェリアを見てキラキラとかがやく女神のようだと皆が思った。
その女神に守られている人が聖王らしい。

この人がオルベリアを支配していた魔王を倒したらしいと。
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