初夜に暗殺された王女は魔獣の国で再起する~魔獣の国の王の求愛がとまりません
17.結婚式
「よかったの?ダニエル」
10歳まで王城に閉じ込められていたから世界の景色を見てみたいというロレッタの意向のもと、オルベリアからゆっくり馬車で帰国途中のダニエルとロレッタだ。
デュランダルとシェリアは聖獣たちとともに移動魔術で二週間前にキルギアへ戻っている。
「何がです?」
「わたしについてきて」
「僕は姫様の騎士ですから」
「シェリアを好きなくせに?」
ロレッタが言うと、ダニエルは一瞬だけ目を見開いた。
が、涼しい顔を続ける。
まさか10歳の少女にまでばれてしまっているとは…
だが、これは一生胸の奥にしまっておくべきことなのだ。
デュランダル陛下を尊敬している自分はシェリア王女を女性として愛しているとは絶対に言葉にしてはならない。
たとえばれたとしても。
10歳まで王城に閉じ込められていたから世界の景色を見てみたいというロレッタの意向のもと、オルベリアからゆっくり馬車で帰国途中のダニエルとロレッタだ。
デュランダルとシェリアは聖獣たちとともに移動魔術で二週間前にキルギアへ戻っている。
「何がです?」
「わたしについてきて」
「僕は姫様の騎士ですから」
「シェリアを好きなくせに?」
ロレッタが言うと、ダニエルは一瞬だけ目を見開いた。
が、涼しい顔を続ける。
まさか10歳の少女にまでばれてしまっているとは…
だが、これは一生胸の奥にしまっておくべきことなのだ。
デュランダル陛下を尊敬している自分はシェリア王女を女性として愛しているとは絶対に言葉にしてはならない。
たとえばれたとしても。