マリオネット
最終話
人生、もうどうだっていいやって思っていた時に現れてくれた、私の救世主。
その救世主もいろんな過去を抱えていた人だった。
あの日、死にたくないと心から願って――。
もう一度神様が、やり直しをさせてくれるチャンスを与えてくれたのかなって思ってる。
そして私に、彼を救ってあげなさいと言ってくれたような気がする。
しばらくして、右京家のお父さんとお母さんのお墓参りに行った。
本当の両親については彼もわからないみたいだった。
「調べたらわかるんだろうけど、もう必要ないから」
悲しそうな表情一つしないで、凪はそう言った。
その後、私の両親にも会ってもらった。
凪に会った時のお母さんのテンションが高すぎだった。
「まぁ!こんなイケメンが陽菜乃なんかの彼氏でいいの!?」
私は苦笑いを浮かべるしかなかった。
「ただいま!」
仕事から帰宅をすると
「おかえり!」
そう答えてくれる大好きな人がいる。
もう少し貯金をして生活に余裕ができたら、今よりも広い部屋に引っ越しをして、凪との新たな暮らしを送ろうと思ってる。
「陽菜乃さん!明日はアルバイトがお休みだから、新作の料理に挑戦しようと思ってるんだ。楽しみにしていて!」
「うん!」
たわいもない会話がとても幸せだと感じる。
ずっとずっとこんな毎日が続きますようにーー。
柄でもないけど、そんなことを祈ってしまうんだ。
<終わり>
その救世主もいろんな過去を抱えていた人だった。
あの日、死にたくないと心から願って――。
もう一度神様が、やり直しをさせてくれるチャンスを与えてくれたのかなって思ってる。
そして私に、彼を救ってあげなさいと言ってくれたような気がする。
しばらくして、右京家のお父さんとお母さんのお墓参りに行った。
本当の両親については彼もわからないみたいだった。
「調べたらわかるんだろうけど、もう必要ないから」
悲しそうな表情一つしないで、凪はそう言った。
その後、私の両親にも会ってもらった。
凪に会った時のお母さんのテンションが高すぎだった。
「まぁ!こんなイケメンが陽菜乃なんかの彼氏でいいの!?」
私は苦笑いを浮かべるしかなかった。
「ただいま!」
仕事から帰宅をすると
「おかえり!」
そう答えてくれる大好きな人がいる。
もう少し貯金をして生活に余裕ができたら、今よりも広い部屋に引っ越しをして、凪との新たな暮らしを送ろうと思ってる。
「陽菜乃さん!明日はアルバイトがお休みだから、新作の料理に挑戦しようと思ってるんだ。楽しみにしていて!」
「うん!」
たわいもない会話がとても幸せだと感じる。
ずっとずっとこんな毎日が続きますようにーー。
柄でもないけど、そんなことを祈ってしまうんだ。
<終わり>


