マロプリ!!〜マジカルロジカルプリンセス〜
勇気を出して!オンステージ!
鉛筆、虫、捕獲……う~ん。
「筆箱で捕獲する……っていうのはどうかな」
「どういう意味?」
「いや、男子って変なものを筆箱に入れているじゃない。それで思いついたの。大きな筆箱にいっぱいの鉛筆を入れて、あの虫型ロボットが入ってきたら蓋をして閉じ込めちゃえばいいじゃない。あ、虫かごみたいな檻でもいいんだけどさ」
「……なるほど。それなら僕に準備を任せてくれないかい。愛花ちゃんはコンサートをしてくれればいいからさ。きっと愛花ちゃんは歌の力でロボットと心をかよわせることができるんだろう? なら、とびっきりの舞台でこの事件を解決しよう!」
そう言うと、すぐに優海さんは無線機で指示を出し始めた。
ええっ! もしかして、わたし大勢の前で、しかもこんな格好でマジカルハッキング、つまり歌のコンサートすることになっちゃうの!? 恥ずかしすぎるんですけど!!
上空からパラシュートで投下されたのはわたしの身長よりずっと大きなピンク色の四角い筆箱。四葉銀座の駅前では一体が何が起こったのかとみんなが注目している。
「ステージにあがって、僕も一緒にいるから」
体育館の舞台くらいある大きな筆箱。優海さんはわたしにこの上へあがれというらしい。
恥ずかしくてくらくらしてきた。ナゾ解きはともかくアイドル活動なんておとなしいわたしには絶対に無理! だって、わたしは特別な子じゃないもん。そんな才能なんてない……。
「マナちゃん、事件を解決できるのはマジカルロジカルプリンセスのマナちゃんだけなんだらに」
「そんなこと言われたって、わたしにはできないよ……キラキラ輝く特別になんてなれない。そういうのは神様に選ばれた子だけなんだ!」
いやいやとだだをこねる子供なわたしの涙が……優海さんのジャケットにしみ込んだ。
「無理なことばっかり頼んでごめんね。僕に愛花ちゃんみたいな力があれば、愛花ちゃんを泣かせないですんだのに……これだけは信じて欲しい。きみは神様に選ばれたから生まれたんだよ。生まれるっていうのはとっても特別なことなんだ。だから、自分に自信を持っていいんだよ」
あ、優海さんもママと同じようなことを言っている……。不思議。
「マナちゃん! 僕の力をふたりで使うらに! ひとりじゃできないことも、きっとふたりならできるらに!」
「筆箱で捕獲する……っていうのはどうかな」
「どういう意味?」
「いや、男子って変なものを筆箱に入れているじゃない。それで思いついたの。大きな筆箱にいっぱいの鉛筆を入れて、あの虫型ロボットが入ってきたら蓋をして閉じ込めちゃえばいいじゃない。あ、虫かごみたいな檻でもいいんだけどさ」
「……なるほど。それなら僕に準備を任せてくれないかい。愛花ちゃんはコンサートをしてくれればいいからさ。きっと愛花ちゃんは歌の力でロボットと心をかよわせることができるんだろう? なら、とびっきりの舞台でこの事件を解決しよう!」
そう言うと、すぐに優海さんは無線機で指示を出し始めた。
ええっ! もしかして、わたし大勢の前で、しかもこんな格好でマジカルハッキング、つまり歌のコンサートすることになっちゃうの!? 恥ずかしすぎるんですけど!!
上空からパラシュートで投下されたのはわたしの身長よりずっと大きなピンク色の四角い筆箱。四葉銀座の駅前では一体が何が起こったのかとみんなが注目している。
「ステージにあがって、僕も一緒にいるから」
体育館の舞台くらいある大きな筆箱。優海さんはわたしにこの上へあがれというらしい。
恥ずかしくてくらくらしてきた。ナゾ解きはともかくアイドル活動なんておとなしいわたしには絶対に無理! だって、わたしは特別な子じゃないもん。そんな才能なんてない……。
「マナちゃん、事件を解決できるのはマジカルロジカルプリンセスのマナちゃんだけなんだらに」
「そんなこと言われたって、わたしにはできないよ……キラキラ輝く特別になんてなれない。そういうのは神様に選ばれた子だけなんだ!」
いやいやとだだをこねる子供なわたしの涙が……優海さんのジャケットにしみ込んだ。
「無理なことばっかり頼んでごめんね。僕に愛花ちゃんみたいな力があれば、愛花ちゃんを泣かせないですんだのに……これだけは信じて欲しい。きみは神様に選ばれたから生まれたんだよ。生まれるっていうのはとっても特別なことなんだ。だから、自分に自信を持っていいんだよ」
あ、優海さんもママと同じようなことを言っている……。不思議。
「マナちゃん! 僕の力をふたりで使うらに! ひとりじゃできないことも、きっとふたりならできるらに!」