エナはマーメイドの仕立屋さん~はじめてのお仕事はプリンセスのドレス~
④
エナはナナとすいすい泳いで市場へ向かいました。
おばあちゃんが言ったとおり、市場はすぐ近くにありました。
色とりどりのサンゴでお店ができています。
海藻を売ったり、石を売ったり、中には人間の世界のものを売っているお店もありました。
いままで暮らしてきたエナの世界にこんなにも色であふれたきれいな場所はありません。
エナの目にはキラキラして見えました。
「人が多いね」
エナはとなりを泳ぐナナに言いました。
市場は人魚であふれていました。
みんな、いろいろな色の尾びれを持っています。
「わたし、こんなに人が多いのはじめて」
また緊張したようにナナは答えました。
エナだって、こんなに人が多いのははじめてです。
ここは人魚だけではありません。
魚も何匹も泳いでいます。
「手つないで行こう」
そう言って、片手でレクシーを抱っこしたまま、エナはナナの手を握りました。
一人じゃないと思うと、なんだか、とても勇気が出ます。
それはナナも同じようでした。
「えっと、お洋服の布を売っているお店は……」
ナナとレクシーと泳ぎながら、エナは目的のお店をさがしました。
おばあちゃんが教えてくれたのは、市場に入って3列目の一番奥です。
「あった!」
たしかに、そこにお洋服の生地屋さんがありました。
棚に並べられた生地はたくさんあって、目移りしてしまいそうです。
エナは自分のほしいものを選んでしまいそうになりました。
(ダメダメ、今日はナナに似合う布を選びに来たんだから)
首を左右にふって、エナは気を取り直しました。
「どれがいいかな?」
まずは生地をよく見て、どんなものがあるのか確認します。
色は100色くらいありそうです。
柄も貝殻だったり、魚だったり、泡だったり、いろんなものがあります。
「ナナ、ちょっとじっとしていて」
「わかった」
エナはナナにお願いして、ナナの身体に布をあてて選ぶことにしました。
【※ここに布選びゲームを入れます。たくさんある布の中からエナの選んだ布を当てるゲームです】
「着ていく場所はパーティーだから地味な色は選ばないように、明るい色で」
そう言って、エナは黒や白、茶色などはやめました。
「ナナの瞳は青色、尾びれは水色だから、同じ色やピンク色がいいかも」
どんどん布をやめていきます。
残ったのは水色、青色、ピンク色の布でした。
あとは柄を選ぶだけです。
「魚もかわいいけど、泡の柄がきれいだな」
こうしてエナは水色とピンク色の泡柄の布を選びました。
「ナナ、どうかな?」
「うん! とってもよさそう」
おそるおそる聞いてみると、ナナは笑顔で言ってくれました。
出会ってから一番の笑顔です。
「じゃあ、お店に戻ろう」
布を買って、エナはナナとレクシーとお店に戻ろうとしました。
でも、なんだかレクシーの様子がへんです。
キョロキョロとうしろを見て、困ったような顔をしています。
「レクシーどうしたの?」
エナはレクシーにたずねました。
そして、気付きます。
人混みの中から、3人のあやしい黒服の男たちがエナとナナとレクシーを見ていたのです。
【※ここであやしい男(人魚の黒服)たちをさがすゲームを入れます。たくさんの人混み(人魚混み)の中から3人の男をさがすゲーム】
気のせいかとも思いましたが、何度も男たちと目が合いました。
ぜったいにエナたちを見ているのです。
しかも、追いかけてきます。
「ナナ、わたしたち、誰かに後ろをつけられてるみたい」
エナはこっそりナナに言いました。
ナナはおびえたような顔をして、なにも言いません。
ふるふると手もふるえています。
エナはなんとかしなくちゃと思いました。
「逃げよう!」
買った布は海藻のあみに入れて肩から背負い、エナはレクシーとナナの手を取って、人混みの中を思いっきり泳ぎはじめました。
おばあちゃんのお店まで帰れれば大丈夫なはずです。
【ここに黒服の人魚たちをさけておばあちゃんのお店に戻る迷路を入れます】
おばあちゃんが言ったとおり、市場はすぐ近くにありました。
色とりどりのサンゴでお店ができています。
海藻を売ったり、石を売ったり、中には人間の世界のものを売っているお店もありました。
いままで暮らしてきたエナの世界にこんなにも色であふれたきれいな場所はありません。
エナの目にはキラキラして見えました。
「人が多いね」
エナはとなりを泳ぐナナに言いました。
市場は人魚であふれていました。
みんな、いろいろな色の尾びれを持っています。
「わたし、こんなに人が多いのはじめて」
また緊張したようにナナは答えました。
エナだって、こんなに人が多いのははじめてです。
ここは人魚だけではありません。
魚も何匹も泳いでいます。
「手つないで行こう」
そう言って、片手でレクシーを抱っこしたまま、エナはナナの手を握りました。
一人じゃないと思うと、なんだか、とても勇気が出ます。
それはナナも同じようでした。
「えっと、お洋服の布を売っているお店は……」
ナナとレクシーと泳ぎながら、エナは目的のお店をさがしました。
おばあちゃんが教えてくれたのは、市場に入って3列目の一番奥です。
「あった!」
たしかに、そこにお洋服の生地屋さんがありました。
棚に並べられた生地はたくさんあって、目移りしてしまいそうです。
エナは自分のほしいものを選んでしまいそうになりました。
(ダメダメ、今日はナナに似合う布を選びに来たんだから)
首を左右にふって、エナは気を取り直しました。
「どれがいいかな?」
まずは生地をよく見て、どんなものがあるのか確認します。
色は100色くらいありそうです。
柄も貝殻だったり、魚だったり、泡だったり、いろんなものがあります。
「ナナ、ちょっとじっとしていて」
「わかった」
エナはナナにお願いして、ナナの身体に布をあてて選ぶことにしました。
【※ここに布選びゲームを入れます。たくさんある布の中からエナの選んだ布を当てるゲームです】
「着ていく場所はパーティーだから地味な色は選ばないように、明るい色で」
そう言って、エナは黒や白、茶色などはやめました。
「ナナの瞳は青色、尾びれは水色だから、同じ色やピンク色がいいかも」
どんどん布をやめていきます。
残ったのは水色、青色、ピンク色の布でした。
あとは柄を選ぶだけです。
「魚もかわいいけど、泡の柄がきれいだな」
こうしてエナは水色とピンク色の泡柄の布を選びました。
「ナナ、どうかな?」
「うん! とってもよさそう」
おそるおそる聞いてみると、ナナは笑顔で言ってくれました。
出会ってから一番の笑顔です。
「じゃあ、お店に戻ろう」
布を買って、エナはナナとレクシーとお店に戻ろうとしました。
でも、なんだかレクシーの様子がへんです。
キョロキョロとうしろを見て、困ったような顔をしています。
「レクシーどうしたの?」
エナはレクシーにたずねました。
そして、気付きます。
人混みの中から、3人のあやしい黒服の男たちがエナとナナとレクシーを見ていたのです。
【※ここであやしい男(人魚の黒服)たちをさがすゲームを入れます。たくさんの人混み(人魚混み)の中から3人の男をさがすゲーム】
気のせいかとも思いましたが、何度も男たちと目が合いました。
ぜったいにエナたちを見ているのです。
しかも、追いかけてきます。
「ナナ、わたしたち、誰かに後ろをつけられてるみたい」
エナはこっそりナナに言いました。
ナナはおびえたような顔をして、なにも言いません。
ふるふると手もふるえています。
エナはなんとかしなくちゃと思いました。
「逃げよう!」
買った布は海藻のあみに入れて肩から背負い、エナはレクシーとナナの手を取って、人混みの中を思いっきり泳ぎはじめました。
おばあちゃんのお店まで帰れれば大丈夫なはずです。
【ここに黒服の人魚たちをさけておばあちゃんのお店に戻る迷路を入れます】