社長、社内恋愛は禁止のはずですが
第9章 成功の舞台
謹慎が明け、私は再び新プロジェクトに戻った。
けれど実際にやっていたのは、直哉さんが既に手を入れていたブラッシュアップ部分を整理することだけ。
自分がどこまで役に立てているのか分からないまま、ただ必死に手を動かした。
そしてようやく第2稿が完成した瞬間、胸の奥に小さな誇りが芽生えた。
「社長、第2稿出来上がりました。」
緊張しながら手渡すと、直哉さんはページをめくり、真剣に目を通していく。
頷きながら読み進め、最後にちらっと私を見た。
そしてほんの一瞬、口元に微笑みを浮かべる。
クスッとしたその笑みに、心臓が跳ねた。
「……よくまとめたな。」
短い言葉が胸に響く。
整理しただけの自分に意味があったのだろうか、不安が一気に押し寄せたけれど、その笑みに込められた温もりが全てを包み込んでくれる気がした。
けれど実際にやっていたのは、直哉さんが既に手を入れていたブラッシュアップ部分を整理することだけ。
自分がどこまで役に立てているのか分からないまま、ただ必死に手を動かした。
そしてようやく第2稿が完成した瞬間、胸の奥に小さな誇りが芽生えた。
「社長、第2稿出来上がりました。」
緊張しながら手渡すと、直哉さんはページをめくり、真剣に目を通していく。
頷きながら読み進め、最後にちらっと私を見た。
そしてほんの一瞬、口元に微笑みを浮かべる。
クスッとしたその笑みに、心臓が跳ねた。
「……よくまとめたな。」
短い言葉が胸に響く。
整理しただけの自分に意味があったのだろうか、不安が一気に押し寄せたけれど、その笑みに込められた温もりが全てを包み込んでくれる気がした。