Secret love.
Episode5
「なんと婚約いたしまして…。」
「婚約!?」
大きな声を出す実季にシーッと人差し指を口元にあてて、ジェスチャーをすると両手で口を押えて「ごめん」と謝罪していた。
この話もまだ実季にしか出来ず、及川くんにも許可を取って、外でのランチ中に話している。
ちょうど昨日の事で幸せすぎるのは言うまでもない。
「なんか全部解決した感じ?」
「…した。及川くんが私を好きすぎることはわかった。」
「わかる。及川くん、優花好きだよね。」
否定せずに笑って肯定してくれる実季が優しすぎて調子に乗ってしまいそうになるけれど、1つ咳払いをして何とか気を落ち着かせた。
「どういうところがそう見えてた?」
「優花を見る目がもう周りと違うのよね。それでいて見つけると嬉しそうな顔してうきうきで絡みに行くでしょ?普段猫っぽいなと思うのに、ああいうところ犬っぽい。」
「…そうなの?」
どう見てもあの気まぐれさは猫にしか見えないけれど、実季には及川くんが犬に見えているらしい。私の視点からは感じ取れない何かが存在しているようだ。
ナポリタンをフォークでくるくると巻いてスプーンで崩れないように受けながら口元に持って行って、中に入れる。
今日はいつも食べるパスタがいつもよりおいしい。シェフもお祝いとしてとびきりおいしくしてくれたのかも、なんて絶対そんなわけないことを考えた。
私も及川くんと同じか、それ以上には浮かれていたと思う。
「婚約!?」
大きな声を出す実季にシーッと人差し指を口元にあてて、ジェスチャーをすると両手で口を押えて「ごめん」と謝罪していた。
この話もまだ実季にしか出来ず、及川くんにも許可を取って、外でのランチ中に話している。
ちょうど昨日の事で幸せすぎるのは言うまでもない。
「なんか全部解決した感じ?」
「…した。及川くんが私を好きすぎることはわかった。」
「わかる。及川くん、優花好きだよね。」
否定せずに笑って肯定してくれる実季が優しすぎて調子に乗ってしまいそうになるけれど、1つ咳払いをして何とか気を落ち着かせた。
「どういうところがそう見えてた?」
「優花を見る目がもう周りと違うのよね。それでいて見つけると嬉しそうな顔してうきうきで絡みに行くでしょ?普段猫っぽいなと思うのに、ああいうところ犬っぽい。」
「…そうなの?」
どう見てもあの気まぐれさは猫にしか見えないけれど、実季には及川くんが犬に見えているらしい。私の視点からは感じ取れない何かが存在しているようだ。
ナポリタンをフォークでくるくると巻いてスプーンで崩れないように受けながら口元に持って行って、中に入れる。
今日はいつも食べるパスタがいつもよりおいしい。シェフもお祝いとしてとびきりおいしくしてくれたのかも、なんて絶対そんなわけないことを考えた。
私も及川くんと同じか、それ以上には浮かれていたと思う。