Secret love.
Episode6
それから約1ヶ月後、社員旅行が始まった。風情ある旅館で一泊で、今は温泉街に来ている。
実季と一緒に歩いていて、少し前の方では営業部の課長と及川くんが一緒に歩いていた。ここまでの間及川くんがすでにたくさんの女性の誘いを受けている事を知っていた。
私は当然設定としては付き合っているわけでもないから、及川くんを誘う事なんて出来ないし、遠くから営業部の課長の背中を睨みつけている。
「…優花。そんなにまわりたいならまわれば?大学から仲良い同期なら別に変じゃないよ…?」
「…でも一緒に居たらさ、手とかも繋ぎたくなるじゃん…。拷問じゃん…。」
「欲張りさんなのね。」
実季は少し笑いながら先程買った抹茶のたい焼きを口にしていて、私は軽く溜息を吐く。普段の旅行なら2人きりだから遠慮なく腕組んだりするのに。
及川くんの方を見ると何か課長の方を肘で突いて楽しそうに揶揄っていて、それから少し後ろを振り向いて目が合う。それからまた課長と何かを話すと、突然及川くんがこちらに戻って来た。
「新田さん、交代しない?」
「え?」
「新田さんも、朝倉さんとが良いよね?」
「…及川くんさ、自分が優花とまわりたいだけでしょ。」
「川﨑さんは可愛いから、新田さんの代わりに他の男に狙われない様に守らないと。川﨑さんとまわりたい男は他にもいるみたいだし。」
何の話をしているのか分からないけど、2人で話が進んでいた。最近確かに実季は課長との関係性を良い感じだと話していたけれど、それを及川くんも察していたのかもしれない。
実季と一緒に歩いていて、少し前の方では営業部の課長と及川くんが一緒に歩いていた。ここまでの間及川くんがすでにたくさんの女性の誘いを受けている事を知っていた。
私は当然設定としては付き合っているわけでもないから、及川くんを誘う事なんて出来ないし、遠くから営業部の課長の背中を睨みつけている。
「…優花。そんなにまわりたいならまわれば?大学から仲良い同期なら別に変じゃないよ…?」
「…でも一緒に居たらさ、手とかも繋ぎたくなるじゃん…。拷問じゃん…。」
「欲張りさんなのね。」
実季は少し笑いながら先程買った抹茶のたい焼きを口にしていて、私は軽く溜息を吐く。普段の旅行なら2人きりだから遠慮なく腕組んだりするのに。
及川くんの方を見ると何か課長の方を肘で突いて楽しそうに揶揄っていて、それから少し後ろを振り向いて目が合う。それからまた課長と何かを話すと、突然及川くんがこちらに戻って来た。
「新田さん、交代しない?」
「え?」
「新田さんも、朝倉さんとが良いよね?」
「…及川くんさ、自分が優花とまわりたいだけでしょ。」
「川﨑さんは可愛いから、新田さんの代わりに他の男に狙われない様に守らないと。川﨑さんとまわりたい男は他にもいるみたいだし。」
何の話をしているのか分からないけど、2人で話が進んでいた。最近確かに実季は課長との関係性を良い感じだと話していたけれど、それを及川くんも察していたのかもしれない。