妹に虐げられて魔法が使えない無能王女は、政略結婚でお飾り王太子妃になるはずなのに俺様王太子に溺愛されています
27.あの日をもう一度
アデルが国へ帰って数日後。
ルフェーヌは結婚式の準備、ディエゴは日々の執務へ戻り、二人は普段通りの日常を過ごしている。
ルフェーヌとディエゴの結婚式まで一ヶ月を切った。
ルフェーヌは今日の朝食の時からディエゴに視線を送り、そわそわしている。ディエゴは疑問に思ったが、ルフェーヌがディエゴへ話しかけたそうにしているためそれを待った。本当はルフェーヌへ迫って聞き出そうと思ったが、自分に話しかけたそうにしている可愛らしいルフェーヌを見ているのも悪くなかった。
ルフェーヌとの夕食の後、ディエゴは残りの執務を片付けに執務室へ戻ろうと廊下へ出る。頬を染めたルフェーヌはディエゴを追いかけて廊下に出て呼び止める。
「あの、ディエゴ様……」
ルフェーヌがよくディエゴへ見せる表情だ。ルフェーヌは恥ずかしがり、なかなか話し出そうとしない。
「なんだ?」
ディエゴは優しく聞き返すと、ルフェーヌはようやく話し出す。
「もうすぐ、結婚式でしょ? だから、そのーー。あの時の初夜をやり直したくて……。いいですか?」
ルフェーヌは上目遣いでディエゴを見上げ、ペリドッド色をした瞳を輝かせている。ディエゴは輝く瞳を見つめている。
ルフェーヌの方からディエゴとの初夜をやり直したいと伝えた。ディエゴから喜びがわき上がり、破顔してしましそうになる。ディエゴはそれをルフェーヌに悟られないように余裕の表情を作る。
「わかった。一時間後、寝室で待っている」
ディエゴはルフェーヌの頬に触れて囁く。ルフェーヌは照れた様に微笑んで頷く。
一時間後。ルフェーヌはジョゼに支度を手伝ってもらい、ディエゴの部屋の前まで送ってもらった。
ルフェーヌはあの時と同じものを着ている。白いシースルーのネグリジェをバスローブの下に着ている。ディエゴの寝室へ行く廊下はあの時と同じく人払いがされていて、誰ともすれ違わなかった。ジョゼは親指を立てて応援してくれた。
ルフェーヌはディエゴの寝室の扉をノックして入る。ルフェーヌは薄明かりが付いた寝室へ入ると、扉を開けようと近づいていたディエゴへ駆け寄って抱きしめる。
ディエゴは目を見開いて驚く。ルフェーヌは今まで自分からディエゴへスキンシップを取る事はなかった。ディエゴは抱きしめてくるルフェーヌを可愛らしく思い抱きしめ返す。
「あの時はごめんなさい」
ルフェーヌはディエゴの身体に顔を埋もれさせて謝る。男性に慣れていない初心なルフェーヌには初夜は刺激が強すぎて思わず逃げてしまった。思い出すとずっと胸が甘い鼓動を奏でている。ルフェーヌは初夜を逃げてしまった事をずっと後悔している。
「気にするな。あの日の分まで愛してやる」
ルフェーヌは顔を上げるとディエゴと視線が合う。ルフェーヌは嬉しそうに微笑む。
ディエゴはルフェーヌをお姫様抱っこしてベッドサイドに座らせる。
「ルフェーヌに渡したいものがある」
ディエゴはルフェーヌに声をかけると、ベッドサイドのサイドテーブルに置かれているジュエルケースを手に取る。
「渡すのが遅くなったが、受け取ってほしい」
ディエゴがそのケースを開くと、大きな赤い宝石が付いた指輪が現れる。
「ディエゴ様、これは?」
「婚約指輪だ。最高品質のものを選び、急いで作らせた」
ルフェーヌは婚約指輪と聞いて嬉しそうに驚く。
パイロープガーネットはこの国の特産とされている宝石だ。ディエゴは仕事の合間にルフェーヌへ贈る婚約指輪として納得がいく品質のパイロープガーネットを探していた。そのパイロープガーネットはルフェーヌへの深い愛を表すかのように深い赤色が静かに輝いている。
「複数の意味を持つ石だが、俺はルフェーヌへ不変の愛としてこれを贈る。受け取ってくれ」
ディエゴはルフェーヌの左手薬指に婚約指輪を付ける。ルフェーヌの指の幅以上ある大きな宝石はルフェーヌのために輝いている。
「不変の愛ーー。嬉しいわ。ディエゴ様、ありがとう!」
ルフェーヌはディエゴへ満面の笑みを向ける。ディエゴは喜ぶルフェーヌへ笑いかける。
「もう一ヶ月経たない内にここへ結婚指輪がはまるのだな」
ディエゴはルフェーヌの手を取り、婚約指輪をしている指を触る。
「ディエゴ様と夫婦、何だか不思議だわ。幸せすぎて実感が持てないの」
「なら今夜はこれから続く当たり前の幸せを教えてやる」
ディエゴはルフェーヌを抱きしめる。ルフェーヌも応えるようにディエゴを抱きしめる。ルフェーヌはディエゴのあたたかい体温と男性らしい鍛えられた身体を感じていると言葉が自然と漏れ出していった。
「ずっとディエゴ様に言いたかったの。でも自信がなくて言えなくてーー」
ルフェーヌはディエゴへ自分気持ちを伝えて拒絶されたらと思うと怖くて言えなかった。ルフェーヌはその言葉をディエゴへ伝える。
「ディエゴ様がわたしのことをずっと想ってくれて嬉しかった。わたしが音属性の影響でディエゴ様の声と言葉にドキドキするのはディエゴ様のことーー。忘れていたけれど、あの日からずっとディエゴ様の熱を求めていたわ」
ディエゴは自分の腕の中で気持ちを伝えるルフェーヌを愛おしそうに見つめ、告白を静かに聞いている。
「ディエゴ様はわたしと一緒にいるためにいろんな事を乗り越えてーー。わたし、ディエゴ様に何もしていない……」
ルフェーヌはディエゴを見つめていたが、何もしていない自分を後ろめたく思ってディエゴから視線を外す。
「充分にしてくれている。俺はルフェーヌと一緒にいるだけで心穏やかでいられる。もし何かしたいと言うならば、俺のためにピアノを弾いて歌ってくれ。そして、今のように俺のそばにいる時間を作ってくれ。一生俺のそばにいろ」
ディエゴはルフェーヌの頭を撫でながら優しい声で言葉を紡ぐ。視線を逸らしていたルフェーヌはディエゴと視線を合わせ、嬉しそうに声を大きくして言う。
「はい、もちろんです。ディエゴ様が望むならいくらでもします。ずっと、一生そばにいます!」
ルフェーヌは一呼吸置いて、大切な気持ちをディエゴへ伝える。
「ディエゴ様、好きです」
「俺もルフェーヌが好きだ」
ルフェーヌとディエゴが愛の言葉を伝え合うと、唇を重ねる音が聞こえてくる。その音だけでもルフェーヌにはディエゴの気持ちが伝わってくる。
ルフェーヌはまだ覚えていないディエゴの唇の感触と音をもっと欲しがるように、ディエゴを抱きしめている腕に力を入れる。
ディエゴはそれに応えるようにルフェーヌの後頭部を軽く押さえる。息継ぎができないルフェーヌは苦しそうな甘い声をもらしながらディエゴに身を委ねる。
ディエゴはルフェーヌのぎこちないキスに愛おしさを覚え、もっと見たくなり責め立てたくなる。
ルフェーヌはディエゴとの二度目のキスに蕩けて頬を紅潮させ、キスに酔っている。
「俺の可愛い妖精、もっと可愛い姿を見せろよ」
「ねえ、ディエゴ様。どうしてわたしをそう呼ぶのですか?」
舞踏場でピアノを弾いて歌っていた時に一度聞いた。ルフェーヌは聞こうと思っていて聞きそびれていた事をディエゴにたずねる。
「教えて欲しいか?」
ディエゴはルフェーヌの耳元で唇の音を響かせ、誘惑するように囁く。ルフェーヌの全身に甘い痺れが駆け巡る。頬を染めてルフェーヌは痺れた身体で小さく頷く。
ディエゴは頬を染めて小さく震えるルフェーヌを愛おしそうに見つめる。ディエゴはルフェーヌと目を合わせると言葉を続ける。
「ルフェーヌ、お前だけを愛しているからだ」
ルフェーヌは耳から感じる甘美な痺れが全身を伝わっていく。ディエゴは言い終わるか終わらないかで、再びルフェーヌと唇を重ねる。先程のルフェーヌをゆっくり溶かすようなキスとは違う、ルフェーヌをむさぼるような激しいキスを何度も繰り返す。
「んんっ……」
ルフェーヌは声を漏らしながらも、ディエゴの唇から伝わる熱を受け入れる。
ルフェーヌはディエゴと唇を重ねながらキングサイズの大きく柔らかなベッドの上に押し倒される。
ベッドの天蓋を背景にして、真上にディエゴの顔が見える。ルフェーヌにはあの時と違って不安も焦りもない。ただ目の前の事に高揚と期待をしているだけだった。
ルフェーヌは熱を帯びて潤ませた輝く瞳でディエゴを見つめている。
ディエゴは何も知らないのに高揚と期待をしているルフェーヌの瞳を見つめ、これから何度もルフェーヌへ伝える愛の言葉を囁く。
「愛している」
ルフェーヌは終始ディエゴの色香が含まれた声で耳も身体も脳も感情も震えさせる。ルフェーヌはディエゴに一晩中その言葉を囁かれ続け、その痺れるような震えと何度も繰り返されるキスを共に覚えさせられた。
ルフェーヌとディエゴは指を絡めてお互いの手を握り、夜空がその日の役目を終えるまで二人はお互いの名前を何度も呼び合い愛し合った。
ルフェーヌは結婚式の準備、ディエゴは日々の執務へ戻り、二人は普段通りの日常を過ごしている。
ルフェーヌとディエゴの結婚式まで一ヶ月を切った。
ルフェーヌは今日の朝食の時からディエゴに視線を送り、そわそわしている。ディエゴは疑問に思ったが、ルフェーヌがディエゴへ話しかけたそうにしているためそれを待った。本当はルフェーヌへ迫って聞き出そうと思ったが、自分に話しかけたそうにしている可愛らしいルフェーヌを見ているのも悪くなかった。
ルフェーヌとの夕食の後、ディエゴは残りの執務を片付けに執務室へ戻ろうと廊下へ出る。頬を染めたルフェーヌはディエゴを追いかけて廊下に出て呼び止める。
「あの、ディエゴ様……」
ルフェーヌがよくディエゴへ見せる表情だ。ルフェーヌは恥ずかしがり、なかなか話し出そうとしない。
「なんだ?」
ディエゴは優しく聞き返すと、ルフェーヌはようやく話し出す。
「もうすぐ、結婚式でしょ? だから、そのーー。あの時の初夜をやり直したくて……。いいですか?」
ルフェーヌは上目遣いでディエゴを見上げ、ペリドッド色をした瞳を輝かせている。ディエゴは輝く瞳を見つめている。
ルフェーヌの方からディエゴとの初夜をやり直したいと伝えた。ディエゴから喜びがわき上がり、破顔してしましそうになる。ディエゴはそれをルフェーヌに悟られないように余裕の表情を作る。
「わかった。一時間後、寝室で待っている」
ディエゴはルフェーヌの頬に触れて囁く。ルフェーヌは照れた様に微笑んで頷く。
一時間後。ルフェーヌはジョゼに支度を手伝ってもらい、ディエゴの部屋の前まで送ってもらった。
ルフェーヌはあの時と同じものを着ている。白いシースルーのネグリジェをバスローブの下に着ている。ディエゴの寝室へ行く廊下はあの時と同じく人払いがされていて、誰ともすれ違わなかった。ジョゼは親指を立てて応援してくれた。
ルフェーヌはディエゴの寝室の扉をノックして入る。ルフェーヌは薄明かりが付いた寝室へ入ると、扉を開けようと近づいていたディエゴへ駆け寄って抱きしめる。
ディエゴは目を見開いて驚く。ルフェーヌは今まで自分からディエゴへスキンシップを取る事はなかった。ディエゴは抱きしめてくるルフェーヌを可愛らしく思い抱きしめ返す。
「あの時はごめんなさい」
ルフェーヌはディエゴの身体に顔を埋もれさせて謝る。男性に慣れていない初心なルフェーヌには初夜は刺激が強すぎて思わず逃げてしまった。思い出すとずっと胸が甘い鼓動を奏でている。ルフェーヌは初夜を逃げてしまった事をずっと後悔している。
「気にするな。あの日の分まで愛してやる」
ルフェーヌは顔を上げるとディエゴと視線が合う。ルフェーヌは嬉しそうに微笑む。
ディエゴはルフェーヌをお姫様抱っこしてベッドサイドに座らせる。
「ルフェーヌに渡したいものがある」
ディエゴはルフェーヌに声をかけると、ベッドサイドのサイドテーブルに置かれているジュエルケースを手に取る。
「渡すのが遅くなったが、受け取ってほしい」
ディエゴがそのケースを開くと、大きな赤い宝石が付いた指輪が現れる。
「ディエゴ様、これは?」
「婚約指輪だ。最高品質のものを選び、急いで作らせた」
ルフェーヌは婚約指輪と聞いて嬉しそうに驚く。
パイロープガーネットはこの国の特産とされている宝石だ。ディエゴは仕事の合間にルフェーヌへ贈る婚約指輪として納得がいく品質のパイロープガーネットを探していた。そのパイロープガーネットはルフェーヌへの深い愛を表すかのように深い赤色が静かに輝いている。
「複数の意味を持つ石だが、俺はルフェーヌへ不変の愛としてこれを贈る。受け取ってくれ」
ディエゴはルフェーヌの左手薬指に婚約指輪を付ける。ルフェーヌの指の幅以上ある大きな宝石はルフェーヌのために輝いている。
「不変の愛ーー。嬉しいわ。ディエゴ様、ありがとう!」
ルフェーヌはディエゴへ満面の笑みを向ける。ディエゴは喜ぶルフェーヌへ笑いかける。
「もう一ヶ月経たない内にここへ結婚指輪がはまるのだな」
ディエゴはルフェーヌの手を取り、婚約指輪をしている指を触る。
「ディエゴ様と夫婦、何だか不思議だわ。幸せすぎて実感が持てないの」
「なら今夜はこれから続く当たり前の幸せを教えてやる」
ディエゴはルフェーヌを抱きしめる。ルフェーヌも応えるようにディエゴを抱きしめる。ルフェーヌはディエゴのあたたかい体温と男性らしい鍛えられた身体を感じていると言葉が自然と漏れ出していった。
「ずっとディエゴ様に言いたかったの。でも自信がなくて言えなくてーー」
ルフェーヌはディエゴへ自分気持ちを伝えて拒絶されたらと思うと怖くて言えなかった。ルフェーヌはその言葉をディエゴへ伝える。
「ディエゴ様がわたしのことをずっと想ってくれて嬉しかった。わたしが音属性の影響でディエゴ様の声と言葉にドキドキするのはディエゴ様のことーー。忘れていたけれど、あの日からずっとディエゴ様の熱を求めていたわ」
ディエゴは自分の腕の中で気持ちを伝えるルフェーヌを愛おしそうに見つめ、告白を静かに聞いている。
「ディエゴ様はわたしと一緒にいるためにいろんな事を乗り越えてーー。わたし、ディエゴ様に何もしていない……」
ルフェーヌはディエゴを見つめていたが、何もしていない自分を後ろめたく思ってディエゴから視線を外す。
「充分にしてくれている。俺はルフェーヌと一緒にいるだけで心穏やかでいられる。もし何かしたいと言うならば、俺のためにピアノを弾いて歌ってくれ。そして、今のように俺のそばにいる時間を作ってくれ。一生俺のそばにいろ」
ディエゴはルフェーヌの頭を撫でながら優しい声で言葉を紡ぐ。視線を逸らしていたルフェーヌはディエゴと視線を合わせ、嬉しそうに声を大きくして言う。
「はい、もちろんです。ディエゴ様が望むならいくらでもします。ずっと、一生そばにいます!」
ルフェーヌは一呼吸置いて、大切な気持ちをディエゴへ伝える。
「ディエゴ様、好きです」
「俺もルフェーヌが好きだ」
ルフェーヌとディエゴが愛の言葉を伝え合うと、唇を重ねる音が聞こえてくる。その音だけでもルフェーヌにはディエゴの気持ちが伝わってくる。
ルフェーヌはまだ覚えていないディエゴの唇の感触と音をもっと欲しがるように、ディエゴを抱きしめている腕に力を入れる。
ディエゴはそれに応えるようにルフェーヌの後頭部を軽く押さえる。息継ぎができないルフェーヌは苦しそうな甘い声をもらしながらディエゴに身を委ねる。
ディエゴはルフェーヌのぎこちないキスに愛おしさを覚え、もっと見たくなり責め立てたくなる。
ルフェーヌはディエゴとの二度目のキスに蕩けて頬を紅潮させ、キスに酔っている。
「俺の可愛い妖精、もっと可愛い姿を見せろよ」
「ねえ、ディエゴ様。どうしてわたしをそう呼ぶのですか?」
舞踏場でピアノを弾いて歌っていた時に一度聞いた。ルフェーヌは聞こうと思っていて聞きそびれていた事をディエゴにたずねる。
「教えて欲しいか?」
ディエゴはルフェーヌの耳元で唇の音を響かせ、誘惑するように囁く。ルフェーヌの全身に甘い痺れが駆け巡る。頬を染めてルフェーヌは痺れた身体で小さく頷く。
ディエゴは頬を染めて小さく震えるルフェーヌを愛おしそうに見つめる。ディエゴはルフェーヌと目を合わせると言葉を続ける。
「ルフェーヌ、お前だけを愛しているからだ」
ルフェーヌは耳から感じる甘美な痺れが全身を伝わっていく。ディエゴは言い終わるか終わらないかで、再びルフェーヌと唇を重ねる。先程のルフェーヌをゆっくり溶かすようなキスとは違う、ルフェーヌをむさぼるような激しいキスを何度も繰り返す。
「んんっ……」
ルフェーヌは声を漏らしながらも、ディエゴの唇から伝わる熱を受け入れる。
ルフェーヌはディエゴと唇を重ねながらキングサイズの大きく柔らかなベッドの上に押し倒される。
ベッドの天蓋を背景にして、真上にディエゴの顔が見える。ルフェーヌにはあの時と違って不安も焦りもない。ただ目の前の事に高揚と期待をしているだけだった。
ルフェーヌは熱を帯びて潤ませた輝く瞳でディエゴを見つめている。
ディエゴは何も知らないのに高揚と期待をしているルフェーヌの瞳を見つめ、これから何度もルフェーヌへ伝える愛の言葉を囁く。
「愛している」
ルフェーヌは終始ディエゴの色香が含まれた声で耳も身体も脳も感情も震えさせる。ルフェーヌはディエゴに一晩中その言葉を囁かれ続け、その痺れるような震えと何度も繰り返されるキスを共に覚えさせられた。
ルフェーヌとディエゴは指を絡めてお互いの手を握り、夜空がその日の役目を終えるまで二人はお互いの名前を何度も呼び合い愛し合った。