榊原蓮華草さんの作品一覧

想いと共に花と散る

総文字数/75,254

歴史・時代86ページ

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桜舞う 貴方の頬に触れた時 私は気付く 貴方の隣が私の居場所だったと 荒くれ者でも、 農民の出でも、 皆から嫌われていても、 私にとって貴方達は、 太陽よりも眩しい道標だった。 居場所を与えてくれた、 生きる楽しさを教えてくれた、 生きたいと思わせてくれた。 貴方達に出会ったから、私は生きている。 この想いの名前は分からない。 それでもいつか散ってしまうのなら、 私は、 この想いと共に花と散る。 初めて歴史ものを書くので所々おかしな部分があるかもしれません。 できるだけ忠実に書き進めていこうとは思っていますが、温かい心で読んでいただけるとありがたいです。 あくまでも作者の主観を含めていることもご周知の上で。
嘘つきと疫病神

総文字数/199,168

歴史・時代153ページ

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貴方は嘘つき。 私は嫌われ者。 知らない世界を見せてくれた貴方は、 知らない世界に行っちゃった。 一枚の写真の中にある世界。 そこは楽しいのかな。 ねえ、貴方は今何処にいるの。 どうして、私を連れて行ってくれないの。 私は、どうしてあの時、貴方を引き止めなかったんだろう。 あの時、無理矢理にでも貴方のことを止めていれば、 今でも一緒にいられたのかな。
何も持たずに生まれた君へ、僕の全てを贈る

総文字数/16,058

恋愛(純愛)17ページ

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君は、普通じゃない。 持つべきものを持たずに生まれ、何も知らずに生きている。 君は、何も持っていない。 視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚。人であれば当たり前に備わっているもの。 それが、君にはない。 だから僕は、君を救いたい。 君が泣いたり笑ったりできるように、美味しいものを食べて美味しいって言えるように、触れた手を握り返せるように。 僕は、君のためならなんだって捧げる。 君との尊い思い出だって、なんだって。 だからさ、笑ってよ。声を聞かせてよ。 ほんの少しでいいんだ。 君の声で、僕の名前を呼んでよ。 何も持たずに生まれた君へ、僕の全てを贈るから。
荒廃した世界で、君と非道を歩む

総文字数/129,513

恋愛(その他)105ページ

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私は、何のために生まれてきたのだろう。 私は、この世界に必要だったのかな。 ねえ、貴方にとって私は邪魔だった? ただのお荷物だった? 私は、貴方に出会えてよかったと思っているよ。 でも、貴方が出会わなければよかったと思っているのなら、そうなのかもしれない。 何が正解だったんだろう。 あの路地裏で出会った時、すぐに逃げ出していればよかったのかな。 警察に通報していればよかったのかな。 ただ、幸せになりたかっただけなの。 私の名前を呼んでくれる人が、私の存在を認めてくれる人が隣りにいてくれるだけでよかったの。 貴方に抱いていたこの感情は、一体何なんだろう。 恋、とは違う気がする。 依存、いいや違う。 そんな綺麗な感情じゃない。 もっと醜くて、極悪非道で、目も当てられない最悪な感情だ。 それでも、貴方といられるのなら醜くなってもいい。汚れてもいい。 貴方といられるのならどんな非道にだって手を染める。 この荒廃した世界で、君と非道を歩むよ。
根暗な貴方は私の光

総文字数/89,779

歴史・時代93ページ

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親友の叶わぬ恋を間近で見ていたから、私は恋というものと距離を置いていた。 けれど、人の感情というものは腹立たしいくらいに素直で。 根暗な貴方に話し掛けたあの時から、私は貴方のことで頭がいっぱいになった。 もっと早くこの想いを貴方に伝えていれば。もっと早く貴方の想いを知っていれば。 もっともっと長く貴方の隣にいられたはずなのに。 いつの日か貴方の目を死んだ魚の目だと言った人がいた。 でも、私はそんな貴方の瞳が好きだった。 だから、私は終わらせることを決めた。 貴方を好きなまま、愛しているまま、終わらせたかった。 嫌いになってから、嫌われてから終わりたくはなかったから。 貴方は私の光、私の道標。 どうか、貴方にとっての道標が私でありますように。
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