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ほんわかのほほんをモットーとしております。
なんだか時間の使い方が下手くそで、いつも時間に追われていますが、マイペースで歩いてます。
どうぞよろしくお願いします。ぺこり。
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コンプレックスのある人は多いと思います。身体的なこと、精神的なこと、それは様々で実は「本人が思うほどでもない」ことも多くあるはず。けれど実はそれが困ったもので、コンプレックスとは「本人が」解消するより他ないもの。人の言葉に救われることはあっても、手を差し伸べられることはあっても、結局最後は自分自身で立ち上がるしかない。
と、思うのですが、このお話はそのバランスが見事。傷さえも愛しい、そんな言葉で自分をまるごと肯定してくれる存在があったら立ち上がる力も湧いてくるというもの。けれど、ただ甘いだけではなくて厳しさもあり、誠実さもある。主人公は自分に自信が持てなくて、予防線を張って、傷つかないように慎重。それはコンプレックスからくるものだと説得力がある。
包み込む愛は、星のようにきっと沢山あることに気づけたふたりに幸多からんことを。
ひたむきで、誠実な主人公たちを応援したくなるお話でした。
誰でも劣等感はある、というのは私の持論ながら昔から言われていることでもある。何を愛情とするのかで見えるものが変わる、というお話なのかなと。
子は鎹と言う言葉がある。「すず」と言う子が繋ぐ材木は姉とその旦那なのか、はたまた、自分と姉の旦那なのか。こうして字面だけ見ると少々不穏でもあるけれど物語はそのようにして始まる。物語が進むにつれて見えてくるのは「すず」が繋いでいたのは姉と、その旦那、そして自分という「家族」そのもの。辛い現実にも、希望の未来が見えるお話でした。
クロエの気の強さは、内に秘める愛情の賜物だと思う。
貴族令嬢の正しい心持ちの在り方なのかと納得するほど。
そしてそれが故に、自分に素直なようでいて、本当はとても自分を隠すのが上手になってしまっているのかもしれない。
聡明なクロエは現実をよく知っている。だからこそ諦めてしまっていたのかもしれない。そんな中で世界を広げてくれたバイロンに惹かれたのは必然だったと思わざるを得ない。「思考すること」が初めからできていた彼女に、それを深く追求することを求めたバイロンも、クロエ以上に聡明であって、自分の事となるとまたこちらも幸せを諦める。
臆病なのはふたりとも。けれどそれは多くの人が当てはまる。誰だって見えない先に進むのは怖い。けれど、どんな結末になろうとも幸せになるためにもがき、手を伸ばすことはその人の糧になるはずである。人は経験を積んで輝ける宝石になれるのだから。頑張れコンラッド!笑
自信を持つ事は互いに認め合えるようになった時が大きく関わるのではないかと思う。認められたいという感情は時に歪んでしまうことがある。羨望する気持ちは歪や醜い感情を生む。物語の登場人物はともすれば、皆正直だ。その正直さが自身の欲望に忠実になりすぎた結果、悲劇を生んだ。候爵は傀儡を手に入れて果たして幸せだったのだろうか。例えそれを手にしても欲望は無くならず、独りよがりなままでは幸せを手にすることはできなかったはず。
綺麗事だけで済まされないのは世の常で、だけど綺麗事を言えなくなればこの世界に希望はなくなる。そんなことを強く感じます。
それをこのお話から感じた時、書籍化された1作目はそれだけで面白く感じましたが、確かに序章のようなもので、三部作だからこそ伝わるものがあるのだと思いました。
真夢さんが描きたかった世界が、真夢さんでしか描き得なかった世界が確かにここにありました。
三部作の2作目のお話です。私はこのお話には3つの要素が含まれていると感じています。1つにはベリカの醍醐味である恋愛。2つ目は軽いミステリ。この2つを主体にして物語は描かれていきますが、私にはこのストーリーに人間の本質を見ます。
それはおそらく、作家さんご本人の願いであり、憂鬱であり、根幹で、或いは一番書きたいのはそこなんじゃないかなと思うほど。
愛を信じたい、と作中の言葉に願いを感じます。純粋無垢な主人公の心が取り巻く環境の歪さを際立たせ、けれど、その心に当てられ関わった人物たちが変わり、それがさらに周りに影響を及ぼしていく。
このお話は更に続きます。お話のエンディング、引っ張り方はミステリ要素が顔を出し、物語自体を引き締めている気がします。歯車が噛み合うクライマックスに向けてのワクワクを感じられる終わり方でした!
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