卯月心さんのレビュー一覧

あの空をみあげれば、必ず太陽が照らし、月は輝く。 己が背負った業も哀しさも優しさも、為した事の結果ではないでしょうか? 神様はイタズラ好きではなく、私達を公平に見ていてくれると信じたい。 そんな気持ちを抱かせてくれた、ピュアなお話です。

あまねく気持ちも、登場人物の感情も、一見無機質な印象を抱いてしまう文体。 しかし、言の葉に込められた作者のインスピレーションをどうか感じて頂きたいと思います 私にはこんな文章は書けない、嫉妬してしまう作品でした。

って小難しい事を考えずにスピーディーに読める作品です。 だから敢えて内容には触れませんが、まるで目の前でその光景が織り成されているかのようにリアル。 男の浅はかさと、女の子の色んな側面と感情を垣間見た気がします。 難しい事なんて、そうそう存在しない。 だから、そんな気軽な気持ちで読み始めて下さい。 爽やかな裏切りと心地好い読後感が余韻として残りますよ。

三幕に及ぶ壮大かつ重厚なストーリーに脱帽。 神の向き合う問題の一つ一つが、誰に振り掛かっても仕方無い身近な事柄。 神と神を取り巻く数多の伏線が見事に組み敷かれ、違和感を一切感じなかった。 ケータイ小説という枠を感じさせないハードボイルドなこのシリーズの完結編。 是非とも一読を!

猫の目線から綴られた優しい文章の中の、争う事の愚かさ、大切な場所を失う喪失感。 猫であっても人であっても、大切な場所、記憶に代わりは存在しない。 エンディングの陽だまりを柔らかに感じてみませんか?

この曇った、想い、わだかまり、すれ違い、勘違いに全てピリオドを打てたらいいのに。 突然訪れた、母の死と共に降り掛かる現実。 読み進む上での人間同士のやり取りがとてもリアルで秀逸。 是非とも、素敵に召しませ。

甘くて、とっても甘くて。読んでいる側から、甘酸っぱくて、幼き日々を想い出させてくれます! 恋に疲れた方、難しい恋愛をされてる方、素直な気持ちを取り戻そうよ! って言いたくなる素敵な作品ですよ!

止めどなく続くストレスに負ける事無く、否、一度負けそうになった主人公の歩む道を見てください。 人が持ち得る優しさをエンディングで見い出す事が出来るでしょう!

綴られたこの不思議なストーリー。 まるで南の島の海ように透き通った言葉が紡ぎ出す文章は、儚くもストレートに脳内に浸透していく。 死して尚、遺した切なる想いを柔らかな描写で魅了する。 必必必……必読です!

まるで映画を見ているような文章の映し出す世界。 主人公の神は、文章の中でさえ嫉妬してしまう位のいい漢。 いつもは決して熱血漢という印象は無いのに、彼の魂が叫ぶ瞬間に抱く熱いもの。 彼の過去を含めて、知りたいという欲求を抑える事は出来ない。 第一幕を読んだ後にじっくり堪能してみて下さい。

あの場所に行かなければ出逢う事の無かった二人の巡り逢いは偶然か必然か? 散りばめられた恋人への想いがスピーディーに脳を伝う。 愛しい記憶と共に、愛の歌がこだまする。 是非とも読んで下さい。

この短いストーリーに遠回りした不器用な感情が垣間見え、読み手の涙腺をくすぐる。 手を汚した日、本編、連なる物語を読んだ後に読むと一層そんな気持ちにさせてくれる。 今年のクリスマスはしめやかにシックにしっとりとした感傷に浸りたい。 そんな気持ちにさせてくれます。 形は様々あれど、貫かれる程切ない気持ちには変わりはありません。 ハンカチかティッシュを片手に読んでみて下さい!

最高に楽しいな。 自分が書いてるジャンルと全く違うんですが、好きなんです。 機動戦士某や、〇ヴァ好きな人集まれ!

そして、時を経て僕らは立って歩いているんだ。 表で見せる偽りの自分。 裏を作ってしまうプライベートな偽りの自分。 本当が嘘で、嘘が本当。 意味を知る?いえ、意味を知りたい。 本当の強さは優しさは…そして弱さは? この世でたった一人でもいい…共感出来る人がいるのであれば、まだ、自分の存在している意味を見い出せるはず。 レビューを見た人! 是非是非! 星は5つじゃ足りない!

決して新鮮なホラーでは無いのだけれど、文字から連想させる映像が背筋を凍らせる。 その中に切ない話もあり、ただ怖いだけでは終わらない。 部屋を暗くして、画面に張り付いてみては!?

しかし、見事に裏切ってくれる。 儚くも切ないラブストーリー。 惹かれ合う二人の背負う十字架は重く影を落とす。 さぁ扉を開きましょう。 歯痒い二人の恋の行方は?

確かな知識と複雑な伏線を巧みに絡ませた珠玉の作品。 主人公の過去、人間関係、たくさんの登場人物にも混乱すること無く、スピーディーに読めてしまうでしょう。 そして、読んだ後の爽やかな余韻に浸って下さい。 二度読み、三度読みしても飽きないでしょう。

人間の持つ本能なのか? それとも主人公を含む登場人物達だけが持つ異常な衝動なのか。 それらの人物の意思を左右するフィクサーの存在。 タイトルの通り、深い淵に立たしてくれるでしょう。 好みは別れるということで星は1つ減らします。 私的には星6つですが…