中原 亜依さんのレビュー一覧
執筆、お疲れ様です。
主人公の一華は優しそうなどのイメージを持たれ好感度の高い女の子だが‥実は四龍王という暴走族の総長をしていた過去がある。
そんな一華はある日まさかの迷子になってしまった際に遭遇した出来事からある人物達と関わっていくことになり‥‥。
「暴走族」のお話ですが喧嘩のシーンより心を大事にしている作品です。
人の過去に触れた時、誰かが見せようとする誠意に答える時、一華、そして彼らは言葉をかける。
そんな言葉は名言かと思えてしまうし、そんな言葉にある思いが読んでいて伝わってきます。
沢山の言葉と思いに触れ、心が温かくなり。
協定を結びました、さぁ、その後どうなる、というワクワク感もあります。
是非、お薦めしたい一作です!
私は[弐]も読みます!
小説、読まさせて頂きました(*´∪`)
主人公の万実は極度の人見知り。
ある日の放課後、忘れ物を取りに行った際、男子達が自分の話をしているのを聞いてしまう。
みんなが『可愛い』等と言うのに対して『俺は嫌い、タイプじゃないし、むしろ苦手』と話す山崎君。
それを聞いた万実は山崎君を“苦手”と思うが、山崎君に好きな人がいると聞けば胸が痛んだり‥‥。
苦手と思うこと、そして彼の言葉に嫌われているんだと思ってしまうことで自分の気持ちにも素直になれない、そんな姿が初々しかったです。
短編にも関わらず、丁寧に気持ちの変化などが書かれていて情景を思い浮かべながら読むことが出来ました。
ラストもとてもドキドキで、是非読んでいただきたい作品です!
作品、読まさせて頂きました。
主人公の氷村は女子高の教師で、恋に恋する年頃の女生徒達から人気を集めている。
氷村の勤め先は風紀にも厳しいが男女交際にも厳しい故に、女生徒達の好意は身近な若い男相手に疑似恋愛をしているものだと認識していた。
そんな氷村に挨拶代わりに「大好き」と言ってくる生徒・堤は真っ直ぐに氷村に想いを伝えているのだが氷村はいつも難題を彼女に出し……。
何故、氷村が化学を苦手とする彼女に難題を出すのか……その理由に気付く時の氷村の心情にぐっと心が作品に持って行かれました。
そして彼女が先生の側にいる為に考え抜いた答えがまた彼女の一途さ、本気の想いを読み手に伝えていて、短編とは思えない、満足のいく作品に仕上がっています。
私も化学は苦手でしたが、こちらの作品を読み、化学をもっと純粋に楽しみたかったなぁと思いました。
読み応えたっぷりの作品、是非お読みください!
作品、読まさせて頂きました。
全身の筋肉が次第に動かなくなっていくという不治の病を患っている朝綺が入院する大学付属病院の大学の医学部で研究をする麗、2人の恋、そして生き方が描かれた作品。
肩を並べて歩くこと、声で言葉を交わすことはできない2人だけれども、お互いに愛し合っている姿が純粋で、儚さがあって、美しく感じました。
ラストは「うらら愛してる」に一気にこみ上げるものがある、けれど前を向こうとする麗の姿に読み手も“頑張ろう”と前を向かされる気持ちになるかと思います。
2人の愛が心に染み込む、そんな作品です。
是非、読んでみてください。
まずは完結、おめでとうございます。
主人公の慎也は病院長でもある父を持ち、大事な進路選択を迫られている高校三年生。
しかし彼は病院長でもある父の後を継ぐという考えはなく、また父に対しても不信感や嫌悪感を抱いている。
大事な進路選択の時期、夢も語らない慎也がある日、紙飛行機を飛ばしていると、車椅子に乗る女の子が声をかけてきて……。
慎也が抱いている負の感情、それを打ち消すかのようにいつも明るい琴美の存在がこの作品を和ませてくれます。
そんな琴美自身、実は余命を告げられている身。
けれど2人の出逢いは琴美に生きる力を、そして慎也には乗り越えていく力、そして自分自身で将来の選択をしていく決断力を持たせている。
琴美とのラストはぐっと切ない。
でも、生死に対する思いや考え、人が人と出会うことでの成長していく様を読める作品。
是非、ご一読を!
作品、読まさせて頂きました。
主人公の日菜子は大好きな水曜日の放課後に大好きな橘君に会いにいくという恋に恋する女の子。
毒舌で無愛想、けれど本当は優しい、そんな橘君に会いに行く度に募る恋心、そして少しずつ仲良くなる2人。
そんな時、橘君と結婚の約束を交わしたという百合が登場、橘君と百合、とってもお似合いな2人に日菜子は-……。
百合の登場、百合と旭陽(橘君)の関係など、片想い中ならば誰しもが経験する不安や焦燥感が描かれており、非常に共感しながら読む事が出来ました。
またどんな状況でも、前向きで、そして必死な日菜子を応援する傍ら、日菜子の前向きな姿勢や考え方に触れる度に読み手である私まで勇気づけられていくようでした。
ラストの橘君は……こちらの続きが気になる方は是非、作品を読んで感じてみてください(笑)
是非、ご一読を!
作品、読まさせて頂きました。
主人公の拓海はある日、元カノの紗弥加と再会をする。
付き合っていた頃に婚約をし、お互いの両親にも挨拶を済ませていた、にも関わらず突然の別れを切り出され、別れた2人。
それが突然の再会で紗弥加は『もう一度だけやり直せないか』と提案する。
拓海は受け入れ、2人は前のように戻るも、周りからの不思議な視線が気になる拓海。
そして、突然いなくなる紗弥加-……
その理由を全て知った時、紗弥加の純粋なまでの恋心を知り、胸をきゅーっと締め付けられます。
すごく切ないのに、それでも奇跡を起こしてしまう紗弥加と拓海の恋を読めて良かったと思える、そんな作品です。
是非、ご一読を。
作品、読まさせて頂きました。
主人公のさやかは友達の由実に他校の文化祭に行かないかと誘われ、その文化祭に淡い期待を寄せる。
それは、昔の自分が想いを寄せていた岩崎に会えるかもしれないという期待。
そこで、さやかは岩崎に出会い-……。
一度は想いを告げられずに終わってしまった恋、再会し、会話を重ねることで思い出していく恋の感覚。
過去のような後悔はしたくないと、気持ちを伝えようとする、その主人公の意志が強く、つい応援してしまう。
そして恋、好きな人といることの喜びに思わず共感し、読み終えた後も心が温かい作品です。
是非、ご一読を。
作品、読まさせて頂きました。
主人公の松井は赴任先の学校で、初めて顔を合わせた伊東ももに恋心を抱く。
しかし伊東ももは赴任先の学校の生徒、教師と生徒、それは叶わない恋-……
伊東ももには一つ上の彼氏もいて、彼女をよく知る同級生の九条の存在もいて、彼女に恋をする日々、彼女の周りにいる男に嫉妬をする日々。
けれど確実に近づいていく距離-……
教師と生徒という禁断の恋、主人公の松井が叶えたい想いと叶えてはならない現実に揺れる姿がより文章から強く伝わり、物語の世界観にすぐに引き込まれます。
嘘は嫌いだと言う彼女がついた嘘、彼女の想いがたくさん詰まった手紙、ラストに向かえば向かう程に切なさが詰まった作品です。
けれど心温まるラストがあなたを迎えてくれます。
是非、こちらの作品、読んでみて下さい。
作品、読まさせて頂きました。
ある日、少女は少年に雪を見てみたいと話す。
少年は少女の願いを叶えるべく雪を見に行き……
誰かの願いを叶えようと必死になる少年の姿に優しさを感じ、読者はその優しさが胸に染み込み、そして温かい気持ちになる。
少年の優しさを受けた少女の胸に広がる何かをしてもらうことの幸せ……角砂糖の持つ甘さと共に幸せな気分になる。
まさにほんのり暖かくて、ふんわり幸せ気分になれる、そんな作品です!
是非、寒くなってきた季節に心をほっかほかにしてみませんか?
まずは完結、おめでとうございます。
主人公の真琴はちょっぴり鈍感かつ霊感のある少年で幽霊の玲斗から溺愛されている(笑)
真琴は同級生の美春に想いを寄せているが、ひょんなことから幽霊になってしまった萌絵と出会う。
意地っ張りで強がりな萌絵だが、彼女と過ごす中で過去のこと、彼女のことを知っていく真琴。
真琴が萌絵を知り、萌絵も真琴を知り、萌絵の気持ちに変化が訪れた時、それは三角関係の始まりで…!?
様々な人物の気持ちの変化が裏付けとなる過去を含め、丁寧に描かれています。
また日常のほんの些細な一瞬かもしれませんが人は誰かを助け、誰かに助けられながら生きているのだと改めて感じさせられるものがありました。
恋だけでなく、ラストの玲斗が見せる誰かを思いやる心にも胸を打たれます。
読後も温かい気持ちが続く作品です。
是非、ご一読を!
作品、読まさせて頂きました。
主人公は4月から隣の席だった瀬戸口君に恋をする女の子。
新学期、彼が来るのを待ちわびていた主人公だが、ようやく来た瀬戸口君には素っ気ない態度を取られてしまう。
そして気付く違和感。親友の夏帆には普通の態度、けれど自分に対しては……。
些細な違和感に気づき、瀬戸口君は親友の夏帆を好きになったのだと勘違いしてしまう、恋をしているからこその不安さ、戸惑いが丁寧に描かれています。
ラストを迎えるまで、ハラハラドキドキですが、憂鬱な9月が一瞬で好きになれるような、そんな作品です!
是非、ご一読を!
作品、読まさせて頂きました。
恋はしない、そう決めていた主人公・美桜はある日イケメンの佐藤君の視線を感じる。
『俺と同じ匂いがする。仲良くなれそうだな』と話す佐藤君に次第に恋心を抱くようになる。
そんな時、恋愛合宿という名目で佐藤君と二人きりに。更に佐藤君と二人で様々なミッションをこなさなければならない。その中で二人は確実に愛を深めていき、そして…。
2人の甘い雰囲気にドキドキ、亡くなった父からの愛に心震え、そしてラストには感動、そんな作品です!
素敵な作品、是非、読んでみてください!
作品、読まさせて頂きました。
テストの成績順で席替えをした主人公の周りは男の子だらけ。
ある日寝坊してしまい、こっそりと教室に入る際に隣の席の男の子の行動と笑みに恋をしてしまう。
彼の椅子に座り、友達とお弁当を食べる時に主人公が感じる想いには共感、恋心を募らせていく様子に甘酸っぱさを感じることの出来る作品です。
可愛らしい主人公の恋、覗いてみませんか?
是非、ご一読を!
作品、読まさせて頂きました。
物語は主人公の鈴が失恋し、悲しみに押しつぶされそうになっている時、一匹のライオンが現れるところから始まる。
一匹のライオン、いや、晃との出会いにいつしか胸をときめかせる鈴だったが、晃は“俺を好きになるな”と言う。
何故好きになってはいけないのか、その謎が明かされる時、好きの想いと好きだから守りたいという葛藤を抱く鈴。
鈴と晃の恋、甘く甘い恋、けれど時に切ない、様々な物語を楽しませる設定に引き込まれること間違いなしの作品です。
是非、ご一読を!
作品、読まさせて頂きました。
主人公の由香は姉に劣等感を抱いていて、実の母親からも姉との事で比べられる毎日を過ごしていた。
いつからか自分が主ではなく、人の反応を見て自分を選ぶようになっていた由香は、ある日、突発的に家を飛び出し、入瀬というトラックの運転手に出会い……。
こちらの作品は自分がどう生きていきたいのかとか自分のやりたいことはなんなのか、それらに迷った時に入瀬が語る言葉に胸を打たれる作品だと思います。
沢山の素敵な言葉に出逢うことの出来る、こちらの作品、お薦めします!
沢山の素敵な言葉は読み手であるあなたに、その目で読んでほしいし、その心で感じてほしいと思います。
作品、読まさせて頂きました。
親友の未菜は性格・運動神経・学力も良く、二組のマドンナと呼ばれる程に可愛い、そんな彼女を尊敬する主人公・亜美。
ところがある日、そんな親友から『夕斗ってさ、かっこいいよね』と言われ、好きな人が被ってしまったことを知り……。
相手の方が自分よりも完璧だから、選ばれるとするのならばあの子だろう…と、自ら諦めてしまったり、卑屈に考えてしまったり、涙したり…そんな女の子の気持ちが等身大に描かれていて共感しながら読めました。
そしてライバル同士になってしまった2人の関係にも大注目ですが、2人に想われている永原君の紳士的な振る舞いに好感が持てますよ。
共感したり、ドキドキしたり、短編にも関わらず読み応えのある作品です。
是非、ご一読を!
作品、読まさせて頂きました。
主人公は波の音と潮の香りに誘われて、たった一人で白杖をつき、その場所へと向かう。
そこで出会ったのは同い年の男の子。初めて会って、これから先は会わないかもしれない男の子、けれど主人公は将来の夢、控えている目の手術の確率の悪さ、不安を話し…。
目が見えないことに同情しているのでは、と問いかけられた時の『自分の道はしっかり見えてんじゃん』という返しがとても胸に響きました。
そこには同情もなく偏見もなく答える、そんな姿があり、本当に素晴らしく思いました。
果たして自分なら同じ立場になった時、彼のように言えるだろうか、思えるだろうか。
短編、されどこんなにも胸を響かせる、そして改めて振り返り、考えさせられる、そんな作品でもあります。
是非、ご一読を。
作品、読まさせて頂きました。
主人公の翔は幼い頃より霊感が強く、金縛りにもよく悩まされる大学生。
ある日、飲み会の帰りに一人の女の子に声をかけるも、それは透けている幽霊だった。
その日から2人の不思議な生活が始まり…。
友情、恋愛、家庭のこと、必ず誰しもが悩みながらも経験するであろうことを物語に登場させている作品です。
作中に出てきます翔君の台詞に、『自分が作った壁は自分で壊して前に進むしかないんだ。誰かに壊してもらおうと思ったり、避けて通ろうとしても壁はなくならないんだよ』がありますが、つい目を反らしたくなる現実に向き合わせる勇気をくれる、そんな作品だと思います。
生きてる、とは、きっと悩むことだけれどもそれだけで実は素晴らしいものなんだと思えました。
ラストは涙が零れます!
是非、ご一読を。
作品、読まさせて頂きました。
こちらの作品を読んでいる時、今、隣にいる相手といる瞬間にふと考えることなのかな、と思いました。
もしも私がこの世から居なくなっても、君は私を愛し続けてくれるか。涙を流してくれるだろうか。
隣にある幸せが、隣にいる相手といつまで、どこまで一緒にいれるか分からない、だからこそふと考えてしまう…
でも、それだけでは終わらない。
不安や悩みを抱えたままではなく、今、隣にいる相手と手を繋ぎ、心を紡いで、一瞬一瞬を大切に生きていくと前向き、かつ誰もが一瞬一瞬を大切に過ごしてほしいとの願いさえ感じることの出来る作品。
是非、ご一読を。