水瀬由仁さんのレビュー一覧
「その紙ヒコーキ、夢も希望も乗せてないからさ」 しゃんと伸ばした背中を眺めて 的射る鼓動に思いを馳せた。 いつか飛ばそう紙ヒコーキ 今度は、きみのとなりで。 未来が繋がる、あの青空へ。 *** 夢も目標もなく、ただなんとなく過ごす日々。 まだわからないから、と逃げてしまうのはとても簡単。 それでもいつかは決めなきゃいけない、だけど目を凝らしてもなかなか見えてこない、漠然とした将来への不安。 きっと誰もが経験したことのあるものだと思います。 そんなぐるぐると渦巻く悩みに、矢を一筋。――アオイくんが由宇ちゃんにくれたものは、不確かだけれど何よりも明るい、ひとつの未来でした。 作品全体に溢れるふんわりとしたあたたかさ、ほのぼのとした優しさが、大好きです。 今度こそ飛んでいける。ふたり一緒なら、大丈夫。 素敵なお話をありがとうございました。
「その紙ヒコーキ、夢も希望も乗せてないからさ」
しゃんと伸ばした背中を眺めて
的射る鼓動に思いを馳せた。
いつか飛ばそう紙ヒコーキ
今度は、きみのとなりで。
未来が繋がる、あの青空へ。
***
夢も目標もなく、ただなんとなく過ごす日々。
まだわからないから、と逃げてしまうのはとても簡単。
それでもいつかは決めなきゃいけない、だけど目を凝らしてもなかなか見えてこない、漠然とした将来への不安。
きっと誰もが経験したことのあるものだと思います。
そんなぐるぐると渦巻く悩みに、矢を一筋。――アオイくんが由宇ちゃんにくれたものは、不確かだけれど何よりも明るい、ひとつの未来でした。
作品全体に溢れるふんわりとしたあたたかさ、ほのぼのとした優しさが、大好きです。
今度こそ飛んでいける。ふたり一緒なら、大丈夫。
素敵なお話をありがとうございました。
たなびく雲に手を振って 風がふわりと撫でる青色 ぼくのとなりで笑顔が咲いた 優しい想いを、空に奏でて。 *** 『空』を描いた詩集。 五七五七七調の美しい響きがそっと胸を打つ、ほのぼのとした20編です。 ひとりで見上げた空は眩しく、 ふたりで見上げた空は、こんなにも愛おしい。 淡くて、爽やかで、鮮やか。 切なくも優しい、空の色。 ぜひ、その目で触れてみてください。
たなびく雲に手を振って
風がふわりと撫でる青色
ぼくのとなりで笑顔が咲いた
優しい想いを、空に奏でて。
***
『空』を描いた詩集。
五七五七七調の美しい響きがそっと胸を打つ、ほのぼのとした20編です。
ひとりで見上げた空は眩しく、
ふたりで見上げた空は、こんなにも愛おしい。
淡くて、爽やかで、鮮やか。
切なくも優しい、空の色。
ぜひ、その目で触れてみてください。
ずっとずっとそばにいたひと。
いてくれたひと。
「俺が初めて、守りたいって思った存在だから」
頬に触れたきみの手は、何よりもあたたかくて、大切で。
ねえ、約束をしよう。
きみはわたしのもの
わたしはきみのもの
わたしの生まれたあの日から。
きみの指を握りしめた、わたしたちのはじまりの日から。
***
小さな頃からずっと一緒。
あまりにも近すぎて、だからこそうまく距離を縮められない、不器用なふたり。
そんな月乃ちゃんとかなちゃんがお互いを想う気持ちは切なくて、心がぎゅっと締め付けられるけれど、同時にすごくすごく愛おしくなるのです。
彼が誓った言葉はきっと永遠。
幸せになってほしいふたりの、ほのぼのとした恋のお話です。
ぜひご一読ください。
幼馴染みの失踪
不審者の増加
空白の過去
塗り替えられた現在
自分ではない自分
誰よりも何よりも幸せだった、かけがえのない一年間が終わるとき
たとえ赤い眼光に囚われても
たとえ黒い靄に囁かれても
『願イ事ヲ叶エテアゲル』
――話しかけては、だめ。
***
突然失われた記憶。
“セツ”と呼ばれる人物。
そして、黒い靄の悲しい愛――
主人公に次々と襲い掛かる不可解な現象と深まる謎に引き込まれ、ページをめくる手が止まらず。
そしてすべての真実を知ったとき、思わず涙がこぼれました。
ホラー要素に加え、ミステリー要素も強い作品です。
ホラーが苦手な方でもきっと楽しめると思います。
この夏に、ぜひご一読を。
今あなたの視界の端に、黒い靄は見えませんか?
友達にもらったパフェの食券。
ひとりで訪れた喫茶店。
いざなうひとも
微笑むひとも
水晶が語る運命も
きっとすべてが、きみの仕掛けた必然トラップ。
***
描かれているのは、何の変哲もない楽しい文化祭の風景。
最後に現れる“彼”の台詞を聞けば、きっと胸が高鳴ります。
どこまでが運命で、
どこからが必然か。
素敵な恋のはじまる予感を、ぜひ主人公と一緒にお楽しみください!
俺様にヤンキー、宇宙人。
人の目を引く物語。
少し背伸びした物語。
一番大切なのは、話題性なんかじゃない。
人気を狙うことでもない。
自分らしい物語を、自分らしく書こう。
だって、きみが読んでくれるから。
一生懸命紡いだこと
きみは、きっとわかってくれるから。
***
とにかく笑った。
笑って、胸がじんとした。
友人Aがいるだけで、こんなにも心強いなんて。
自分の物語を読んでくれる人がひとりでもいる。
私たちにとって、こんなに嬉しく、幸せなことはありません。
誰かのために書くって、とても素晴らしいことですね。
素敵なお話をありがとうございました!
君と出会った海岸で、眩しく愛しいものを見つけた。
海も、名前も、この季節も、みんなみんな。
夏が好きだ。
ナツが好きだ。
あの日からずっと、変わることなく君を追い続けた三年間が。
君と離れていた日々ですらも、想いを繋げたかけがえのない時間が。
走れ 走れ
きっとまだ間に合う
最後にもう一度、君に伝えたいことがある。
最後にもう一度、目に焼き付けたい夏がある。
***
主人公たちと一緒に、ひと夏を過ごしているような気分。
じりじりと照り付ける日差し。キラキラと光を反射する海の青。砂の感触に、潮の香りまで。
目を暝れば、瞼の裏に鮮明に蘇ってくる。
そんな夏の描写に、どうしようもなく惹かれました。
登場人物もみんな魅力的です。
爽やかでちょっと切ない、素敵な夏の恋のお話。
ぜひ読んでみてください。
君のことが好きだというあの子のことを、君は何も知らない。
いつも真面目なあの子よりも、あたしの方が成績がいい。
体育館の片隅で人知れず涙を流しても、やっぱり世の中は不条理で、不平等で。
だから、
ふたりで世界征服をしよう。
「世界を平和にするんだよ」
君はきっとあたしを忘れない。
あたしも、君を忘れない。
***
三年間ずっと一緒にいた、ふたりの会話。
爽やかで、穏やかで、少し切ない。そんな空気感がとても好きです。
読了後、優しさがふわりと心に染み込む、素敵な作品。
ぜひご一読を。