来海シスコさんのレビュー一覧
昔、大好きだった、
ヒマワリみたいな眩しい女性。
彼女に久しぶりに逢いに行ったら、彼女は新しい恋人とある場所へと向かっていた。
後をつけたその先は見覚えのある場所…
僕はそこできみたちをずうっと見ていた。
そして待っていた。
気が遠くなるほど長い時間。
きみが、ここへ来てくれることを――…
夏の恋の思い出は、弾けるような楽しいものばかりじゃない。
しっとりと大切な人に思いを馳せる、優しい夏があなたを待っています。
全体を通して、ふうわり、ほんわか、優しい雰囲気の漂う物語でした。
大人の男女の、リアルで純粋な、人を愛する気持ちがそれぞれの視点から描かれています。
一緒に家具を選ぶ幸せ…
並んでご飯を食べる幸せ…
寄り添って眠る幸せ…
作中に実ったたくさんの幸せは、誰かを好きになることの素晴らしさを教えてくれます。
是非この作品を読んで、たくさんの幸せをカゴ一杯に収穫してみて下さい(*^^*)
心に深い傷を持つ主人公、美鈴と、学校のアイドル的存在の渚。
正反対だから、惹かれて、正反対だから、すれ違って。
それでもお互いに『幸せになって欲しい』という気持ちをずっと持ち続けた二人。
読みながら、美鈴と一緒に落ち込み、渚と一緒に怒り、温かな周りの人々と一緒に笑いました。
色々な感情の溶け込んだ、夏の純愛物語。オススメです。
資格を持つ者ばかりが優遇される今の社会を風刺した、軽やかなコメディ。
テンポの良い会話劇はクスっと笑わせてくれるだけでなく、確かにそうだよな…と共感してしまう。
本当に追いつめられたときにものを言うのは、資格かそれとも実践で得た能力か。
さて、どっちでしょう…?
お見合いで出会った国会議員と結婚した奈津は、多忙で家にほとんど帰らない夫との生活に幸せを感じられなかった。
一方、幼いときの経験から女性を本気で好きになったことがなかった高校生、律人。
二人は運命のように出会い、惹かれるが、禁断の恋ならではの障害が立ちはだかる。
「人を愛することの幸せ」
それを考えさせられる作品でした。
主人公は、30を目前に控えた
まだ『おじさん』と呼ぶには早い年齢である、祐司。
それでも、彼が恋した女子高生、有希にとってみたら『おじさん』なわけで……
その年の差が二人の気持ちに迷いや躊躇いをもたらし、近くに居るのに遠回りをする二人の恋。
でも、お互いを気遣う優しさ、思いやりが作中ににじみ出ていて、ほんわか心の温まる作品です(*^^*)
テンポも良くてあっと言う間に
読めてしまいますので
是非、ご一読を。
澄んだ水のような、一途な恋。
出会いは白い砂浜。
苦しい恋に悩む絢音を救い出した、颯太。
話した時間はほんの少し。
だけど、二人の間には
温かいなにかが生まれた――…
自分と向き合うために、敢えて五年後という決して近くない未来に再会を約束した二人の想いは、出会った場所の風景と同じように美しく、爽やかな風が通り抜けるような心地よさを感じました。
透明感のある夏の恋を
あなたも、是非。
『おいちゃんがアイスになればいいのに…』
公園でひとしきり遊んだ甥のキイチがぽつり、そんなことを言う。
まさかそれがあんな形で実現するなんて――…
伯父さんと甥の男同士の深い絆が、ちょっと不思議でとてもワクワクする、童話のような世界観で描かれています。
私もおじさんのアイスクリームが食べたいけど、どこに行けばお店があるんだろう…?
友達と楽しい夏休みを過ごすはずだったのに、じーちゃんに呼び出されて、山奥で山菜採りをする羽目になった主人公。
道に迷ってたどり着いた不思議なほこらで出会った少女。
彼女は成仏できない幽霊だった――…
少女の死の理由は目を覆いたくなるほど残酷で、ぞっとしましたが、彼女の魂を助けようとする主人公の一所懸命な気持ちがひしひしと伝わってきました。
読み終えた後、お盆には自分自身の先祖の供養をちゃんとしよう、そんな気持ちになりました。
少し切なく、とても温かい物語です。
愛した彼女の腕には傷があった。
昔の男につけられたその傷を、
愛された証拠と彼女は言う。
傷のないもう一方の腕。
そこに俺の愛を刻もう――…
愛というのは、ときに痛みを伴う。
その痛みを敢えて求める彼女は、
いいようのない寂しさを抱えている…
そんな風に見えました。
雰囲気のある密フェチ、
オススメします。
主人公の菜緒は、いつも優しくて趣味も合う楓に恋をした。
会えば会うほど想いは募り、
ついに伝える決心をしたそのとき、残酷な真実を突きつけられる……
叶わない恋に悩み、苦しむ菜緒の心理が痛いほどに伝わってくる作品。
ほろ苦くて胸に染みるこの恋は、まさにBlack Coffeeのよう。
是非、ご一読を(*^^*)
二人を祝福する――…
遠距離恋愛で一度は終わってしまった関係を修復するために、
夏祭りの夜、思い出の場所にきみを連れ出した…
ラストの描写がとても美しく、
素敵な夏の思い出を彩っています。
夏に向けて恋がしたくなる、そんな作品です(*^^*)
俺は読書が好き。
クラスでも目立たないほう。
遊びに行く暇があるなら
本を読みたい。
それなのに…
まるで向日葵みたいに明るい、クラスで人気の女子が俺をしつこく海に誘う。
いったい、何故なんだ――…
少しひねくれた読書男子の夏恋。
爽やかなドキドキ感の味わえる作品でした(*^^*)
若気の至り…
だけど愛おしい記憶。
たまには彼女以外とも寝たい。
そんな男の本音もポロリ。
とっても気が合うナオとナオ。
少しやんちゃな二人の
リアルな恋が、ここにあります。
本当のパートナーを求めて何人もの男を渡り歩いてきた初音。
そんな初音が初めて心の底から好きだと思える相手に巡り会ったとき、そのときにはもう、初音はある男に逆らえなくなっていた――…
実話が元になっているだけに、主人公、初音の気持ちがとてもリアルに綴られていてすんなりと読み進めることができます。
愛は、素通りできるものではない。大切な人には、もらう愛と等しい分…あるいはそれ以上の愛を捧げましょう。
そんな作者さんの思いを感じました。
是非、読んでみて下さい(*^^*)
それは住む世界が違う二人の、
奇跡のキス――…
主人公の瑛菜は、幼い頃に恋した相手、柚希のことを8年もずっと想い続けてきた。
また、逢えると信じて…
そんな瑛菜の前に空という男の子が現れる。瞳の色、雰囲気、そして絵が上手であるところまで柚希にそっくりな空……
空は、何者…?
ひたすら純粋に、誰かを想うことの美しさが詰まった作品。
物語に時折キーワードとして出てくる“人魚姫”が、切なさをぐっと引き出しています。
感動のラストでは胸に迫るものがあり、思わず涙が零れました。
奇跡の純愛を、あなたも是非――…
彼の瞳に直接映るより
一枚何かを隔てた視線。
それがたまらなく、私をその気にさせる…
そんなフェチに、思わず
主人公のように背筋がゾクリ。
まさに、密フェチ。
クールで無愛想な彼。
二人きりの空間で
息のかかる距離にまで詰め寄られたとき、
普段は決して見せない
彼の優しい笑顔を見つけた。
細められた瞳に思わず胸がきゅんと音を立てる、
そんな、密フェチ。
世の中わからないことだらけ。 ワカンネ、その言葉が たくさん出てくるけど 考えることを止めたわけじゃない。 わからないままでいいのか解らないから、 作者は、書くことを止めない。 ワカンネ、私も書こう。 たくさんのわからないことを。
世の中わからないことだらけ。
ワカンネ、その言葉が
たくさん出てくるけど
考えることを止めたわけじゃない。
わからないままでいいのか解らないから、
作者は、書くことを止めない。
ワカンネ、私も書こう。
たくさんのわからないことを。
Twitterで知り合った大人の男女の純愛物語。 文字だけのやりとりは、ときにもどかしく、またあっさりと途切れることもある。 それで痛い目を見たことがあり、臆病になっていた涼子に、優しさに溢れた文字たちを贈ったオウガ。 それは涼子が心から欲しかった言葉だった――… 二人のお互いを思いやる気持ちが温かく、胸にじんわりと沁みるお話。あなたも、是非…
Twitterで知り合った大人の男女の純愛物語。
文字だけのやりとりは、ときにもどかしく、またあっさりと途切れることもある。
それで痛い目を見たことがあり、臆病になっていた涼子に、優しさに溢れた文字たちを贈ったオウガ。
それは涼子が心から欲しかった言葉だった――…
二人のお互いを思いやる気持ちが温かく、胸にじんわりと沁みるお話。あなたも、是非…