来海シスコさんのレビュー一覧
美しく仕事も完璧な社長秘書。そんな隙のないヒロインが、王子様のようなヒーローに心乱され、ぐずぐずに溶かされちゃう姿がとても可愛らしかったです。
ふたりは幼馴染でもありますが、すれ違った過去の借りを返すかのようにとにかくヒーローの言動が甘く強引で、読んでいるこちらまで翻弄されまくり。
こんな仕返しなら、何度だって喜んで受け入れます!
そう宣言したくなるようなヒーローの溺愛ぶりにぜひどっぷり浸ってみてください。
しばし日常を忘れ、甘ーい気分を堪能できますよ。
育ちの良い御曹司とは一味違う、実力でのし上がってきたという自信にあふれる、少々癖のあるヒーローがとにかくカッコよかったです。
ヒロインにいきなり秘書になれと言ったり、私生活にまで踏み込ませてくる強引さと裏腹に、なんとペットは可愛いウサギだなんてそのギャップがずるい!
そして終盤、ヒロインと自分は結ばれてはならない運命なのだと悟った彼の苦悩する姿にもたっぷり萌えさせていただきました。
しかし最終的に、運命の神様はふたりに味方します。感動と、たっぷりの甘さが詰まったラストまで、ぜひお楽しみください。
同期との子育て同居で仲が深まる……前半はそんなほのぼの展開でしたが、読み進めるにつれすれ違う二人にドキドキハラハラ……!
一度は結ばれたものの、遠距離恋愛ゆえの不安や思い込み、そして仕事のしがらみもあり一度は距離を置いたふたり。好き合っている、その気持ちだけじゃダメなんだという、大人の恋の切なさに胸が締め付けられます。
そして段々お互い臆病になっていくなかで、ヒーローが提案したのは二度目の“子育て”でした。
可愛い甥っ子くんがキューピッドとなって、再びふたりを近づけてくれる展開が、微笑ましくてほっこり。
大人の恋愛の酸いも甘いも、そして子育て気分も味わえる、大満足の作品なので、ぜひご一読を。
死神と聞くとちょっと怖いイメージを抱いてしまいますが、読んでみるととっても純粋で瑞々しい、恋や友情が描かれています。
特に、主人公未来の親友でありながら、いつも劣等感を抱かされる存在の真美とのちょっとした心のすれ違いがうまく表現されていて、女子ってこういうことあるよなぁと共感しながら、ふたりの仲直りを願いました。
一番の見どころは、“死神”な彼の抱える秘密。悪いひとじゃないはず…と思いつつ、けれど彼に惹かれていく未来が心配でもあり、やがて秘密が明かされた時には胸が苦しくなりました。
運命を呪いたくなるような彼の境遇ですが、ラストには一筋の光もあり、すがすがしく読み終えることができます。ぜひ読んでみてください。
この物語の中だけ、ゆっくり時間が進んでいるような、とにかく穏やかな気持ちにさせてくれる作品でした。 実家の酒造を守るために政略結婚に踏み切った初音も、そして旦那様となった朝羽さんもふたりともが何とも心が美しくピュアで、一歩ずつ恋が進んで行く展開のなかでも見せてくれる心の機微に共感したり、切なくなったり。まるで青春小説のようなすがすがしさがありました。 古語をちりばめられた初音の祖母の日記や日本酒に関する知識もが物語に深い味わいを与えていて、恋愛小説なんだけれど、展開だけでなく文章の美しさにもしみじみと浸りながら読むことができます。 もちろん、そんな中にもハラハラドキドキがちゃんとあって、朝羽さんもここぞというときには男を見せてくれます。ゆっくりと歩みを進めたふたりの結婚恋愛、その結末まで、じっくりお楽しみください。
この物語の中だけ、ゆっくり時間が進んでいるような、とにかく穏やかな気持ちにさせてくれる作品でした。
実家の酒造を守るために政略結婚に踏み切った初音も、そして旦那様となった朝羽さんもふたりともが何とも心が美しくピュアで、一歩ずつ恋が進んで行く展開のなかでも見せてくれる心の機微に共感したり、切なくなったり。まるで青春小説のようなすがすがしさがありました。
古語をちりばめられた初音の祖母の日記や日本酒に関する知識もが物語に深い味わいを与えていて、恋愛小説なんだけれど、展開だけでなく文章の美しさにもしみじみと浸りながら読むことができます。
もちろん、そんな中にもハラハラドキドキがちゃんとあって、朝羽さんもここぞというときには男を見せてくれます。ゆっくりと歩みを進めたふたりの結婚恋愛、その結末まで、じっくりお楽しみください。
まったく、庶民がCEOなんていう別世界の生き物に恋するもんなんかじゃない。
そう思えてしまうほど、物語のヒロイン莉子にはさまざまな困難が降りかかります。職場では煙たがられ、同僚には女子力を見せつけられ、義兄には意地悪され……。
けれど、ヒーローのレヴィだけはいつも優しく彼女の味方をしてくれ、本物の王子様のよう。契約結婚のはずが恋に落ちていく莉子の気持ちに、とても共感しました。
お互いに孤独を抱え、同じ痛みを知る者同士。これからの結婚生活は、きっと穏やかに寄り添うような恋をしていけるんじゃないかなと思わせてくれる、温かいラストもよかったです。
恋より先に、結婚を。
順序が逆のようだけど、莉子とレヴィにとっては、きっとそれがベストな形だったんだろうと思える、素敵な作品でした。
自他ともに認めるリケジョの綺代は、男性の前でも理系モードを隠し切れず、婚活するもうまくいかない日々を送っていた。
そんな彼女を救ってくれたのが、勤め先のイケメン社長、泉堂達樹。
強引に、かつ甘く綺代に迫りまくって彼女の理系脳をショートさせてしまいますが、その代わりに教えてくれるのは、どんな理屈も数式も通用しない、本気の恋愛。
うまく説明できないけれど、どうしても惹かれてしまう……そんな本能を揺さぶるような二人の恋にはドキドキがいっぱいでした。
特に、ラスト付近の達樹は本当に肉食獣で、悶絶必死。
読んだ皆様もきっと、タイトル通りの結論を導き出すことになるでしょう。
天真爛漫で、情に厚いお姫様リルーナと、“悪魔”と評されるほど冷酷無慈悲な騎士、セイディーレ。
正反対の内面を持ったふたりですが、あることをきっかけに、二人は逃亡生活を送ることになります。
逃亡先で、身分を隠すためにリルーナはセイディーレの恋人を演じるのですが、その生活の中で段々と態度の柔らかくなるセイディーレがとにかくカッコいい!
戦闘では容赦しない彼が時折見せる甘い一面や独占欲に、リルーナ同様すっかり心奪われてしまいました。
しかし、リルーナには別に婚約者がおり、やがてセイディーレとの恋人生活は終わりを迎えます。
ふたりはもう会えないの…?と切なくなりますが、ラストはとっても幸せなのでご安心を。
やっぱり二人は運命に導かれていたんだなと感動させてくれる、最高の結末が待ってます。
化粧品メーカーのイメージモデルを副業にしているヒロイン瑞香。でも、彼女の素顔や実生活は地味そのもの。そんな彼女が、非の打ち所のない会社の副社長に気に入られ、一緒に生活することになるのだけれど……。
最初から甘さを爆発させる副社長に、とにかく胸キュンさせられまくりでした。
でも、彼が瑞香を溺愛するはきちんと理由があって、その運命的なエピソードにも感動しました。
副社長との生活で、モデルの仕事をしているときだけでなく、大人の女性として輝きを増していく瑞香。
まさに“愛育”されて成長していく彼女がとても羨ましい、幸せたっぷりなシンデレラストーリーです。
今回の作品はおなじみの特殊班のなかでも可愛らしい魅力を持った大西がヒーローです。
今までの作品ではその男っぽさが隠されていましたが、とうとう獣の部分が爆発します!
狂気すら感じる彼の変貌ぶりにドキドキしながら、けれどそうなってしまった彼の境遇に切なくなったり、とにかく「大西、がんばれ…!」と応援したくなりました。
ヒロイン霧子は政略結婚を蹴って大西と結ばれたいのに、どうしてか敵が追ってくる。
逃げられないとわかっていて駆け落ちすることを選んだ二人には泣けてきます。
二人の未来と、黒幕の正体は…?
ぜひぜひ、読んでください!
食事は誰かと楽しく食べるのが一番。
手抜きだろうとレトルトだろうと、そこに家族の笑顔があればそれが一番の調味料になるんだなぁ。
読み終わってそんな幸せ気分になれますけど、空腹時の場合お腹が悲鳴を上げます!
でも大丈夫。ここに紹介されているお料理の数々は、とってもシンプルで簡単なのです。
即試せて、個人的にはお酒に合うお料理が多いこともとっても嬉しかったです。
楽しく美味しいエッセイ、ごちそうさまでした!
友達以上、恋人未満――まさにそんな表現がしっくりとくる、主人公の萌と淳一。
お互い、付き合うよりも友達でいた方がいいと自分をだましたまま大人になって、それ以上の関係に踏み込めないじれじれ期が続きます。
でも、淳一の方は“萌だけは特別”オーラ出しまくりで、その言動にいちいちときめいて悶絶してしまう!
さらに彼の制服がまたキュンポイントで、こんな警備員さんに守ってほしい!と思う女子は多いのではないでしょうか。
さらには淳一だけでなく、紳士の皮を被った狼である萌の上司永瀬さんもこれまた素敵。
大人っぽい言動の裏に時折見え隠れする男の部分がたまりません。
そんな彼に萌を取られるんじゃないかとやきもきする淳一が、とうとう戦闘服を脱ぎ捨てようとする場面はリメイク前から大好きなシーン!
友達関係からようやく前進するその瞬間、どうぞお見逃しなく。
それって確かに、二秒前なのかも。
優子のような事情(特技?)がなくても、相手に触れる、その直前がときめきの最高潮というのは、すごくよくわかるなぁと思いました。
さらに、お互いに積極的なほうとは言えない優子と敦志という組み合わせだからこそ、その二秒間の濃さが引き立っていました。
ふたりの仲をひっかきまわしてくれるヴォルフも存在感があってとても素敵な男性で、帰国する前に敦志と社長の純一に残していった台詞(137ページのおわり)にジーンときてしまいました。
本当に、彼らも、そして彼らのパートナーもみんなが素敵なんです!
いつもながら、大人っぽさと、ピュアな純愛を両立させてしまう作者さんがすごい。
この世界観、ぜひ味わってください。
難病のせいで、普通の高校生活が送れない瑞穂。食事も行動も制限され、女の子らしいことなどなにもできない毎日。
そんなある日、彼女は死神と契約し、寿命を短くされる代わりに健康な体を手に入れ、健斗という男の子に恋をした。それから、瑞穂の毎日は明るいものに変わっていく。
病気の苦しみを背負って、寿命を全うするか。
健康で楽しいけれど、短い命か。
物語序盤の瑞穂は後者を選んだわけですが、そんな彼女に“生きること”の大切さを教えてくれた健斗が本当に素敵な男の子でした。
人は誰でも、誰かを幸せにする力がある。
病気だとか健康だとか関係なしに、その人がただそこにいてくれること。
それがどんなに大切で、かけがえのないものなのかということを、健斗と、彼によって変わっていく瑞穂から教えられた気がします。
切なくもありますが、それ以上に希望にあふれた作品でした。
時々意地悪、でも最後には甘い優しさでちゃんとフォローしてくれて。
余裕があるように見えて、思わず女子心をくすぐられる可愛い嫉妬もする。
そんな、年上男子の魅力をヒーローの速水は全部兼ね備えていて、ひとまわりも年下のヒロイン鞠花と一緒になって彼の言動にときめいていました。
しかし、速水はなんと鞠花の実の姉の彼氏。
優しくされるとうれしいけどちくりと胸が痛む、そんな切なさを抱えつつも、一生懸命速水に恋する鞠花もほんとうに可愛かったです。
そして鞠花はブライダルフラワーコーディネーターという職業に就いていて、時折登場する美しい花々の描写も物語に華を添えていました。
色々な障害がありながらも、理屈なしに惹かれあった二人の恋は本物。
相手が姉の彼氏なんて…と心配する必要もないくらいに、真剣で純粋な二人の恋の行方を、ぜひ最後までお楽しみください。
こんなに自己評価の低いヒロインを今まで見たことがあっただろうか…というくらい、ネガティブ度の高い白鳥姫香。
でも、ユーモラスな自虐や前髪をちょんまげに結っちゃう無防備さがなんだか可愛らしくて、いつのまにか応援してしまう、そんな主人公でした。
そんな彼女が“出来心”から本気で恋をしてしまった相手は、とんでもなくハイスペック。
でも、きちんと人の内側を見てくれる愛情深い人で、自分を卑下してばかりの姫香に自信を与えてくれる姿には惚れ惚れしました。
後半、もう二人の気持ちは結ばれているのに、厄介な邪魔者があの手この手で二人の仲をひっかきまわしてくるのでハラハラ度もたっぷり!
果たして姫香は本当のお姫様になれるのか…?
じんわりと温かいラストまで、ぜひお楽しみください♪
仕事ができてイケメン、そして意地悪で強引で、でもその裏にはちゃんと優しさがあって……、と、乙女の理想をすべて兼ね備えた素敵すぎるヒーローに胸キュンしっぱなしの作品でした。 そんな彼と偽装夫婦を演じるだなんて、非現実的…?と思いきや、そんなことは気にならないくらいに楽しく読ませてくれます。 それからヒロイン一葉の抱く結婚観が素敵で、こんな素敵な子なら確かにイケメンも惚れるだろう!と納得。 周囲に嘘をつくことの罪悪感や、偽装ならではの切ない気持ちも織り込みながら、後半に近づくにつれて増す糖度には身悶えること確実! タイトル通り、極上の偽装夫婦生活を満喫できますよ。
仕事ができてイケメン、そして意地悪で強引で、でもその裏にはちゃんと優しさがあって……、と、乙女の理想をすべて兼ね備えた素敵すぎるヒーローに胸キュンしっぱなしの作品でした。
そんな彼と偽装夫婦を演じるだなんて、非現実的…?と思いきや、そんなことは気にならないくらいに楽しく読ませてくれます。
それからヒロイン一葉の抱く結婚観が素敵で、こんな素敵な子なら確かにイケメンも惚れるだろう!と納得。
周囲に嘘をつくことの罪悪感や、偽装ならではの切ない気持ちも織り込みながら、後半に近づくにつれて増す糖度には身悶えること確実!
タイトル通り、極上の偽装夫婦生活を満喫できますよ。
イケメン御曹司、神(じん)のストレートなアプローチ、これぞヒーローという言動に振り回されながら、“自分の理想”とは違う彼に惹かれていく美月に共感して、たくさんドキドキさせられました。
そして神と対照的に描かれる鈴木主任のちょっと残念な愛しさにも、胸キュン。
どちらも魅力的だからこそ、美月の揺れ動く心情にも納得でした。
片方の男性が一度はフェードアウトしたかと思いきや、最後の最後にどちらと結ばれるのかとハラハラさせられる展開に、ページを捲る手(指)が止まりません。
王道ヒーローには興味がないと言い続けた美月が選ぶ、彼女にとってのヒーローはどちらなのか。
つらい過去さえ乗り越えてつかんだ美月の幸せを、ぜひ見届けてください。
あの特殊班にまた会える…!
と、読む前からわくわくさせてくれるほど、このシリーズは魅力に溢れています。
今回のヒーローは、容姿も言動も王子感のただようイケメンSP新城。そしてヒロインは、クールな女性SP紫苑。
SPどうしということで、一緒に戦うシーン等、とてもカッコよくてドキドキします。
もちろん恋愛のドキドキもたっぷり詰まっていて、個人的には今までのシリーズの中で新城がいちばん王道の胸キュン台詞をさらっと言っていた気がします。
でも、それは相手が紫苑だから。
二人は過去のあるときから、すでにお互いを必要としていたのです。
SPならではのアクション、そして不可解な事件……それに加えて運命的な恋までをきちんとまとめあげてしまう作者様は本当にすごい!
一度読んだらハマってしまうこと間違いなしです。
理系男子といえば、なんとなく恋愛下手というか、女心を理解してくれないというイメージをしがちですが、この作品の理系男子、夕浬くんははとっても甘くて、かつ年下なのにフェロモン全開!
こんな風に溺愛されたら、女としてはたまらないだろうなぁと、ヒロイン明穂が羨ましくなります。
そんな二人は恋人同士なだけでなく、仕事の上でもかけがえのないパートナー。
ひとりで思い悩んでしまいがちな明穂を、夕浬くんが理系男子ならではの科学的考察で励ます様子は、くすっと笑えて、でもとっても微笑ましいシーンでした。
二人の職場はチョコレートメーカーということもあり、しばしば登場する美味しそうなチョコレートも必見。
恋とチョコレート、両方のとろける甘さに、是非とも浸ってみてください。