彼氏の浮気現場を見てしまった理子は、とある町へと旅行に出る。それは、自分の価値を見つけられず、彼氏にも浮気をされた自分の精神的な疲れを癒すためだったのだけど………

あるハプニングにより、お客様のはずが従業員に変わらなくてはいけなくなる。そこでこき使われる日々の中、理子はいじわるな千冬の一つの一つの言葉に救われながら、自分自身を見つけていく。
ただのラブストーリーではなく、自分自身を見つめなおしながら再生していく理子の壮大なスケールのストーリーとなっており、とても読み応えのある作品でした。
すごく素敵で、話もきれいだし、何よりキャラクターがきちんと描かれていて、人情あふれるストーリーでもあったと思います。

初めての最悪な出会い。それで終わりだと思っていたのが、予想外に何度も繰り返される再会。

病院での事細かな記述と、わかりにくい愛情表現。
お互いがお互いに想いあっているということは、読んでいるこちらにはすごく伝わってくるのですが、中々うまくいかない二人。
そんな二人の様子にやきもきしながら読ませていただきました。

最悪な日に落ちた恋。
最悪な出来事、そこから始まる恋。だけど、それだと普通のラブストーリー。そこに、人間関係の複雑さや簡単には割り切れない感情などが、とても丁寧に書かれていました。
元カレの自分中心の考え方。また、裏切った親友の普通なら考えられない行動の意味も最後にはわかるようになりました。だからと言って、それを肯定はできませんが……
だからこそ、親友の不可解な行動や元カレの無神経な言動の一つ一つのつぐみの思いが納得できて。
とても、感情移入できました。
また、サラッと恋に落ちるのではなく、ゆっくりと課長の人となりを見ていき落ちていくつぐみの想いに、違和感は全くなく、自分が恋をしているような気持ちにさせられました。

ストーリーのはじまり方を見て、絶対にハラハラドキドキのストーリーだと思っていました。
なのに、まさか溺愛系とは……
一瞬の迷いのない課長の愛の大きさに読んでいて、安心感とほっこりとさせられました。
途中、少しハラハラもさせられましたが、そこでも課長の愛の深さを再確認。
とても、楽しく読ませていただきました。

苦手だった相手との、突然の政略結婚。それも、何の前触れもなく、だまし討ちのような形での展開。

ありそうな展開の連続かと思っていたら、意外や意外、読み進めていくうちに、誰が誰の味方なのかと疑わずにはいられなくなりました。
智紀はもちろんですが、兄でさえも何か隠し事があるのではと疑いながらのストーリーにハラハラドキドキさせられっぱなしでした。
一途に由香を愛しぬいた智紀の愛の深さに感動です。

過去も複雑で、とても接しにくい男。
そんな男の妻に、契約として突然なることになった碧。
何も求めない彼。
だけど、持って生まれた性格なのか、生活力の全くない彼を少しずつだけど改善させていく姿は読んでいて、とてもよかったです。

最後のあずさとの伊織の関係が、結局どうだったのかが最終的には気になりました。

純愛にあこがれているため、恋に対して慎重すぎる撫子。それは、生真面目な性格からもあり、恋愛経験は０。
そんな撫子だけど、親友の結婚式で意外な方向へと自分の恋が動き出し……

真面目でスルースキルも高い撫子。
何に対しても一歩引いて見ており、もちろん、恋に関しても。そんな撫子が本当の恋を前に右往左往するさまが読んでいて面白かったです。
また、恋というものがどんなものかということに撫子が深く考えているところからも、こっちまで深く考えさせられる素敵な作品でした。

初めからぶれることがなく、溺愛を貫いた作品でした。
自分の境遇より、好きなのに彼との違いからずっと気持ちに蓋をしてきたちえり。その姿は、とても頑固でまっすぐ。だからこそ、そんなちえりにずっと想いを持ち続けてきた社長は一途で、だからこそちえりも惹かれていったのではないかと思います。

御曹司との恋なので、家の違いやらなんやらで反対されたりということがあるとは思っていたのですが、どちらかというと、二人の中でのやりとりが多く、いい意味で裏切られました。
とても、丁寧に二人や周囲の感情も書かれており、素晴らしい作品でした。

社内でもイケメンの麻生大和。そんな彼と偶然話すことができた小町はほんの少しだけ、彼との時間を楽しもうとする。だけど、いきなり彼の毒舌を浴びせられ。

きっと大和視点がなければ、この作品はもやもやの連続だったと思います。だけど、ところどころ入ってくる大和視点によって、彼の想いなども知り、小町に対する冷たい行動も安心して読み進められました。
意地っ張りな二人だからこそ、とてもお似合いで二人の話のテンポなども面白かったです。

もっと二人を読みたいと思えるほどとてもいい作品です。

隅々まで丁寧に書かれた素敵な作品でした。
医療系の作品ですが、さらっと流すのではなく、細部まできちんと書かれておりすごく読みごたえがありました。
また、大人のラブストーリー的要素も強く、特に元カレとのやり取りや気持ちの変化などは詳細でこじつけ感もなくすごくよかったです。
素敵な作品なので、ぜひ、読んでほしいとおすすめできる作品です。

これでもかというほど、主人公の愛には試練がたくさん降りかかります。
それがすごく可哀想で……
途中からは読むのがつらくなるほど…
一つのことが解決したかと思うと、そのあとにまだ何か来るのかとドキドキさせられっぱなしの作品でした。
でもさすがです。
これほど長くなり、波乱ばかりの展開だと疲れてしまうのがふつう。だけど、それよりも先が気になると読み続けさせられることができるのがすごいと思いました。

１年前の出会いから、ひそかに潔癖だと言われている南課長が好きな麻帆。
だけど、そんな麻帆は課長とは反対にズボラな性格。好きだからこそ、自分のこんな姿は絶対に見せられないと思っていたのだけど……

絶対に見せられない自分のマイナス部分。だけど、それを偶然に見つかり、そのことでなぜか自分と課長の距離が近づいていく。
不思議な展開に戸惑いながらも、その想いはどんどんと大きくなっていく。
男性目線である、南課長視点もあり、とても読みやすく温かい気持ちになるストーリーでした。
一筋縄ではいかない展開と、すれ違いの連続。本当ならもやっとする部分も、男性側の目線が書かれていたことにより、それもなく、すがすがしい気持ちで読み切ることができました。
素敵で憧れるラブストーリーです。

主人公である華子が淡々とした性格のため、ストーリーは淡々と進んでいく感じでした。
ただ、その淡々さが面白い。
ふとした時の感じた心の声や、文章の間の取り方がとてもうまい。
また、最悪の男だと認識していた彼との距離感の縮まり方。強引ながらも、華子のことを支えているその姿が、スマートでよかったです。
ドロドロ感がなく、すっきりした気持ちで読める素敵なラブストーリーでした。

すごく惹きこまれる文章でした。
はじめの出会いから、最後まで息つく暇もないほどに惹きこまれたストーリー展開。特に、表紙から感じ取っていたストーリーといざ、読み始めてからの感じ方は少し違いました。
頭の中で、こういう感じかな…と思っていたのに、途中からはどんどんと変わっていって……
それは、もちろんいい意味でですけど。
読みながら感心せずにはいられませんでした。ご都合主義の展開ではなく、仕事を通して、出会いを通して、また人と人のつながりを通して、ゆっくりと紡がれるストーリー。
至る所に、よく考えてあると思わされる数々。
すごく素敵で、絶対に読んでくださいと言える作品です。これぞ、大人のラブストーリーという感じです。

読んでいてとてもキュンとするお話でした。
ただ毎日淡々と仕事をこなしていた中、自分の生きがいになりつつあったマルシェの販売。そこで出会った人との再会。
運命的なストーリーの連続に加えて、ぐいぐいと来るのではなく時間を開けながらもゆっくりと近づいていく二人の距離感は、大人の恋愛らしく読んでいてドキドキさせられました。
とても、素敵でどんどんとストーリーに惹きこまれていきます。
個人的には、元カレにはもっと制裁らしきものがあればいいのにと思ったのですが、そこをあえて書かないところもよかったように思えます。実際、白黒つくことって現実にはあまりないですから。
とても、素敵な作品でした。

過去に、元カレからされた仕打ちにより、男性に対して不信を持っている主人公。
そんな主人公に近づくのは、社内でもモテモテの男。どう考えても、本気には思えない彼。警戒心を強めていたはずなのに、なぜか次第に心に入り込んできて。

とにかく、勝気な女の子。
だけど、本当は恋に臆病な女の子。
はじめは反発心を抱いていたはずなのに、どんどんと惹かれていくさまは流れるようで自然な展開で読んでいて、上手いなぁと感心しました。
とても綺麗な文章表現で、とにかくストーリーに入りやすい。
とても楽しく読ませていただきました。

題名からもわかるように、至る所に、賭け事が何度もでてきます。
ずっと親の言われるままのレールを歩いていた美麗。だけど、ある日、突然、そのレールから外れるように母親から言われます。
そこから始まるストーリー。

桜を通して、突然の出会いからゆっくりと自分の足で前に進もうとする美麗。戸惑いながらも、その姿がけなげで応援したくなります。そして、さりげなくそんな美麗に手を差し伸べるデイビット。
甘く、それでいて強引に美麗を導いていきます。
文章もきれいで、ストーリーにどんどんと惹きこまれていきました。
とても、素敵な作品です。

まさに、純愛と言える作品でした。
ストーリーはそれほど複雑ではないのに、なんでしょう？この、惹きこまれる感じは。
元カレとの再会。そして、その彼は自分の園児の保護者として現れて――…
内容的には、とても複雑なストーリーのようなのに、二人の仕草や行動がとてもかわいくて、どんどんと惹きこまれていきました。
すごく、素敵な作品で、私は個人的に大好きです。もっと、もっと、この二人のストーリーが読みたいです。

最悪な出来事から救い出してくれた一人の男。
そこからはじまりながらも、すっと出会いが訪れることもなく、きれいな時間の流れと共に再会を果たすところがとてもよかったです。
たまに、主人公の前の会社の人物が現れるのですが、その人たちの美羽に対するひどい態度に、現在就職している会社の人とのギャップの違いに、読んでいてスッとさせられるところがありました。
人を利用しようとする人間の汚さがさらりと描かれておりながらも、主人公とそれを取り巻く人物たちがとてもいい人たちで、一見、ドロドロのストーリーになりそうなものが、とてもきれいで感動的な作品になっています。
とても、素敵なストーリーで、どんどんと惹きこまれていきました。