聖凪砂さんのレビュー一覧
この話を読んで、ところどころ強引かな?と思う箇所はありました。だけど、読んでいくうちにすごく楽しくて、この先はどのような展開になっていくのだろうとハラハラの連続でした。
意外と早く、二人の気持ちが落ち着くところに落ち着いたのが、予想外でしたが……
実はもっともめるかと思ってました。かなりすれ違いが多くて、悲しすぎる展開の連続でしたが、箱を開けてみればそんなこと?というようなことで、二人の恋の下手さ具合が見えました。
だけど、最後は落ち着いてくれてよかったです。
この方が書かれる作品は、いつも穏やかでゆったりとした作品が多いです。 ストーリーの中に刺激がほしいと思われる方には、もしかしたら少し物足りないかもしれませんが、甘くゆったりとした流れの作品を読みたいと思われる方にはぴったりだと思いました。 特に何かしらの変化があるわけではないけど、だけど、読んでいくと少し気恥ずかしい気持ちにさせてくれ、心を温めてくれる作品。 私は読んでいて、そのように感じました。
この方が書かれる作品は、いつも穏やかでゆったりとした作品が多いです。
ストーリーの中に刺激がほしいと思われる方には、もしかしたら少し物足りないかもしれませんが、甘くゆったりとした流れの作品を読みたいと思われる方にはぴったりだと思いました。
特に何かしらの変化があるわけではないけど、だけど、読んでいくと少し気恥ずかしい気持ちにさせてくれ、心を温めてくれる作品。
私は読んでいて、そのように感じました。
前半は、本当に主人公の璃子が可哀想すぎて。
これで課長がいなければ、元カレとその彼女の悪行に読むのも辛すぎたかもしれません。
でも、実際にはこういう男の人っているよな…とも思ったり。特に、元カレの新しい彼女の言葉ばかりを信じ切って璃子を責めるシーンでは読んでいて腹が立って仕方がなかったです。だからこそ、課長のさりげない助けがすごくよくて、かっこよかったです。
元カレと彼女が私の中では最悪なので、最後のシーンではちょっぴりスカッとしました。でも、正直に言うと、2人が少しぐらい痛い目にあうシーンが見たかったというのは私個人としては思いました。
最後まで読んで、課長の懐の大きさと素晴らしさにこの作品がとても大好きになりました。
文章がとても丁寧で、尚且つ表現がとても綺麗でした。
オフィスラブなのですが、ドロドロ感があるのかと思えば、全くなく、最後まで読み終えた後には、読み始めた時に感じたものよりも、とても素敵なロマンチックな話にとても心がうずうずしました。
こんなに読んでいて爽快感のあるラブストーリーは初めてかもと思うほどに、綺麗で、おそらくそれは、ストーリーを綿密に作りこんで書かれたのではないかと思います。
とても素敵な作品なだけに、もっともっと読みたいと思わせてくれる2人でした。
途中までは、誤解から生まれながらの少しずつ縮まる展開。
進んでいながらも、後退の繰り返しだったのですが、途中まではそこから誤解が解け、距離が近づいていくのだと単純に思っていました。
だけど、予想を裏切られる展開。
途中まで来て、『えっ!?』と思いました。
そして、その後はここまでやるかというほどの驚きの展開。
前半と後半がちょっと違う形になっていて、それがまた面白かったです。
最後の最後まで『どうなるんだろう?』と息つく暇がないほど翻弄されてしまいました。
自分の中でのその後の結末も想像して覚悟の上での告白。それを一つのけじめとして前に向かうことにしたはずが、まさかの展開に。
存在を知っていても、恋愛の付き合いは全くなかった2人。
これを軸に、ゆっくりとお互いを知り、結婚へと突き進んでいくストーリー。
途中、いろいろとライバルとか出てくるのかと思っていたのですが、基本軸は付き合いがなかった分、2人の気持ちのすれ違いが原因の切ない展開でした。でも、それも流れには必要で、付き合いがなかったからこその誤解や嫉妬などもあり、それを上手く乗り越えようとしていく姿が読んでいて好感が持てました。
短編ということもあり、少し後半が駆け足気味だったのが残念でした。
前半部分が2人の展開がとても丁寧に書かれており、ゆっくりと近づいていく2人の距離感も納得ができた分、後半の早い展開が勿体なさ過ぎて。
ライバルとももう少し展開があってもよかったし、元カノがなぜわざわざ彼のもとへ訪れ、彼はその彼女に何と言ったのかなど、気になるところは盛りだくさん。
なので、ストーリーがよかっただけに、すごく勿体なかったです。
家政婦という職業に着目しているのが、少し他の作品と違っていい。
そして、新たな一歩を踏み出したところでの出会いからそれがゆっくりと恋へと変化していくのも。
正直、副社長視点を読むまでは、彼が何を考えてこういう行動をしているのかがよくわかりませんでした、だから、そこに視点が入らなかったら、意味もわからないままだったと思います。それが途中で視点が入ることによって、彼の内面を知ることができて、そしてなぜ彼女に惹かれたのかもわかってすんなりと受け入れることができました。
縁の下の力持ちという諺があるように、この作品の主人公はまさにそういったタイプでした。
華やかで自分に自信があるわけでもない。だから、自分に消極的。でも、ところどころで部長に言葉をかけたり、行動を促すのは彼女。そんな彼女のお願いから、少し前向きに考えを変える部長。
ゆっくりゆっくりと突き進むこのストーリー。
お互いが消極的な2人のために、恋は進んだかと思うと後退しと、読んでいてもどかしい場面もいくつもありました。でも、問題が起こっても2人がお互いをそれとなく励ましたり勇気づける行動をしたりと、切なくなりながらも読んでいて心が温かくなる作品でした。
作品を読み終わるまで、ごく自然な流れで恋というよりも男性が苦手な主人公がそのうち、その苦手意識を克服しながら恋をしていくストーリーだと思いました。
だけど、最後のあとがきで著者の方が書かれていることに、それを意識ながら読むと、それがストーリーのところどころにちりばめられていて、違う感覚で読むことができました。
仕事を通しての自分の苦手意識を頑張って乗り越えていきながら、少しずつ前向きに恋に仕事に向かっていく、等身大のラブストーリーです。
雰囲気、空気感、ストーリーの流れ。
がっつりこの世界観に惹きこまれてしまいました。すごく素敵な作品で、ストーリー展開はゆっくりとした流れで進んでいくのですが、その場面展開への持っていき方がとても上手い。
特に、新人が才川夫妻のやり取りで気になる最初の場面。その場面にも意味があって、それが後半上手い具合に謎解きされていて、思わず「うわっ」といい意味で背筋がぞくっとしました。
とても、面白い作品できっとこの世界観に惹きこまれると思います。すごくお薦めの作品です。
ほとんど諦めから、たった一つのわがままを通すためにあるお願いをしたいろは。
そんな彼女に、一は断ったものの、それでも食い下がってくるいろはにいつの間にやら話を聞き、協力することに。
この関係は、たった一つの小さな自分の中だけの反抗だったはず。それがそれをきっかけにいろはだけではなく、一にも違う一面を見せる。
素敵な二人のやり取りにドキドキのしっぱなしでした。
とにかく、いろはがゆっくりと確実に前向きになっていく姿がすごくよかったです。
お見合いから始まった、政略結婚の要素がありそうな展開のラブストーリー。
お見合いをしたその日から熱烈な想いをぶつけられる主人公。だけど、相手はハイスペックな相手。そんな相手が自分なんかを気にいるわけがないと思っていたのに、付かず離れずやたらと嫁になるための箇条を突き付けてくる。
相手の好意を信じられない主人公だけど、彼のその想いの意味の謎が解けた時、とても運命的な真実が隠れていて自分でも驚くほどに感動してしまいました。
とても素敵な作品で、特に溺愛するお兄ちゃんのキャラは最高でした。
最後までそのキャラがぶれることもなかったことが、読んでいてすごく面白かったです。
普通に考えると、美人な人は誰よりも得だし優遇されていると世間一般では思われている。だから、そんな人は人生楽しく生きているんだろうと周りが思うのは普通の思考。そんな考えをテーマに主人公はそう思われることで実はいろいろな弊害から必死で自分を守りながら生きている女性。
一つ一つの言動も気を付けながら行動し、だけど、それでも反感を持たれてしまう。読んでいて、すごくストーリー性に引き込まれていきました。そして、そんな周りの目を気にしながら生きている彼女に、まったく彼女の外見を気にせずに接する男。
そんな彼が悩む彼女にところどころでさりげなく差し伸べる言葉や手がすごく心に響き素敵でした。
最高の作品で、私にとってもすごく好きな作品となりました。
働いている誰もが感じるこの疑問。
一生懸命仕事にかけているからこそ、悩みはより一層深くなっていくのだと思います。そこをベースに繰り広げられるラブストーリー。
一度この問題で別れを選んだからこそ、編集長のところどころでの優しい言葉は胸に響きます。
また、このテーマをただのストーリーの軸にするのだけではなく、小さな新聞社で働いているからこその、この流れはさすがだと思いました。
読んでいて、すごく応援したくなる作品です。
ふとしたことで副業が見つかってしまった主人公。そんな主人公の秘密を見つけてしまったのは、最悪の相手である人事の人間。
そこから始まるごまかしながらの嘘とやさしさとときめき。
自然と恋が始まっていく感じと、副業が見つかる設定は他の作品でも見受けられます。ただ、そこに会社の陰謀などが隠されており、そこがドキドキしながら少し他の作品とは違った観点で読むことができました。
ただのラブストーリーではない、少しハラハラドキドキする素敵な作品です。
突然の別れに、家なし職なしお金なし。
そんな状況の中で自分を拾ってくれたのは――…
面白い状況と展開に、突拍子のない展開が続くのかと思ったのだけど、内容は同居の中での二人の関係のラブストーリー。
だけど、その周りを囲む人間たちが個性的。最後まで敵認識の人もいましたが、はじめは敵認識の人が実はすごくいい人で、でもただ優しいだけじゃなく厳しくもありながら実は優しい…という読んでいて、最後まで敵ばかりなのかと思っていた中での後半の展開は、驚きました。
もっとドロドロするのかと思ったのですが、そこまでいかずにさわやかな展開。そういう意味ではすごく予想を裏切られました。
だけど、読んですっきりとした作品です。この先の展開も読めたらいいな…と思っています。
読んでいて、すごく素敵な作品だと思いました。
かっこいい素敵な男性とのラブストーリー。突拍子もない展開から始まるのに、どんどんと読むにつれて、彼の恋実への想いがとても一途で強いものだとわかって、ますます素敵だと思いました。
一途な男性って素敵です。それも、すごくモテル人が一途なのが、より一層素敵だと思います。
女の子が憧れるラブストーリーだと思いました。そして、とても大好きなお話です。
高校の時に好きだった人との再会。それがとんでもない行動によって、近づいていく。
まるで運命的な出会いのような展開なのに、さすがこの筆者さんはそうは進みません。設定では運命的なのに、ストーリーの流れはリアルで現代的。
再会して、お互いに惹かれあって…なんてそれだけではなく、そこに至るまでには彼の苦い過去があり、そこに彼女の出会いと恋まで一筋縄ではいかない展開が目白押し。逃げようとすれば追いかけられ、追いかけようとすれば逃げられとそこで前に突き進もうと自分が強くなることを決意する澪には応援したくなってしまいます。
等身大の大人のラブストーリーです。
恋だからといって、簡単には落ちることができない。それが恋なのかどうなのかわからず、自分の考えの中で右往左往する姿は、現実的にもよくあること。
若ければ、それが『恋』だとすぐに気づくこともあるのに、無駄に大人になると、その先を考えて自分の気持ちに気づかないふりをする。そういった、心の中の葛藤が描かれていて、それがすごくリアリティがありました。そして、意外な大和の女性との関係。
それを聞いて、自分の気持ちを一層引き締めたり、そのことを冷静に受け止めている姿は大人の女性だと感じました。少し不安定な関係をにおわせながらも、実は二人の気持ちが固いところなど、率直には文章にないながらも書かれているところは、このストーリーの品の良さを感じました。