聖凪砂さんのレビュー一覧
恋と仕事に悩む大人の女性の物語。
二人の男性に挟まれて、その中で揺れて流されて、大切なものに気づいていく。だけど、それを気づいた時にはすでに遅すぎて………
二人の男の間で揺れ動く志保子は、一見ずるい女のように見えるかもしれません。だけど、ずるい女のように見える志保子ですが、現実にはこれ以上に打算的な女性はたくさんいるわけで…
逆に、こんな風に揺れ動きながらも、悩み、傷つき、そして流されながらも一つの答えを導き出している志保子には共感が持てました。
誰だって、これぐらいのずるがしこい考えは持っていると思います。
読んでいる途中はとても切なくて……
だけど、最後はとても二人らしい最後でよかったと思いました。
題名にシンデレラ、魔法という単語がつけられているだけあって、とても素敵なロマンチックな作品でした。 ストーリー展開にハラハラするようなところは、全くないのですが、乙女心をくすぐられる運命的な出会いやストーリー内容に、読むたびにドキドキさせられました。 甘く、そして、ほんわかとさせられる作品です。 もちろん、文章表現もすごく巧みで、読むたびにストーリーの世界観へと誘われているように感じました。 とても素敵な作品です。 女の子なら、一度は憧れる想いが込められた作品だと思います。
題名にシンデレラ、魔法という単語がつけられているだけあって、とても素敵なロマンチックな作品でした。
ストーリー展開にハラハラするようなところは、全くないのですが、乙女心をくすぐられる運命的な出会いやストーリー内容に、読むたびにドキドキさせられました。
甘く、そして、ほんわかとさせられる作品です。
もちろん、文章表現もすごく巧みで、読むたびにストーリーの世界観へと誘われているように感じました。
とても素敵な作品です。
女の子なら、一度は憧れる想いが込められた作品だと思います。
突然、別れを告げられたちとせ。そして、そんな彼が選んだのは自分の従姉妹。
最悪な状況にいたのは、なぜか社内でも有名なイケメン社員の眞木。お互いに振られた状況の二人。最悪なタイミングでの出会いなのに、なぜか眞木とはそれが縁で近づくことに。
不器用な二人は、お互いに自分を飾ることもなく、自然と距離を縮めていきます。それは、恋愛を通り越した友情として。
だけど、それだけではなく、二人の関係がゆっくりと友情から変化していく様も読んでいてとても好感が持てました。
また、恋人を奪った従姉妹の複雑な心境とちぐはぐな悪意。
本当なら、そこでもっとこじれるところが、ちとせと眞木の二人の性格からの展開にすごくすがすがしかったです。
いろいろと絡めながらのストーリーですが、誰でも持っている葛藤のようなものがあって、すごくわかりやすかったです。
とても、素敵な作品でした。
作品は、甘さ全開で、何より旦那様が奥さんを溺愛している姿がよくわかり、私の大好きな作品でした。
だけど、周りにはもろわかりなのに、溺愛されている奥さんだけがわからないという。
内容的にはすごく好きで、また、読みやすい作品だったのですが、個人的にはもう少し、旦那様がどういう経緯で奥さんを好きになったのかとか、その経緯が知りたかったです。
『絶対に好きじゃナイ!』を読んで、この作品に興味を持ち、読み始めました。
まさか、これほどまでに切ない話になるとは思ってもみませんでした。ラブラブかと思っていれば一転、切ない想いの連続。また、意味深な始まりから、気になって一気に読み進めてしまいました。
強引な恋の始まりから、周りから見れば、お互いに想い合っているのに、当人同士が好きすぎて相手の気持ちに自信が持てない。また、自分の気持ちも本当に恋心なのか、その意味さえ考え始める。
そして、その先にでた答え。
とても温かく、二人が想い合っているのがよくわかる作品でした。
読んでいてもわかるぐらい社長の想いは、周りにもばれているぐらい、私にももろバレでした。だけど、なぜか梨子には全く気付かれていない。
それは、年齢が離れているということもあるけど、過去の社長と梨子との関係のせい。
くっつきそうになりながらも、自分の想いに蓋をする梨子。その気持ちはとてもわかります。それと共に、社長の梨子を想うがために強く出られない姿にも納得です。
読めば読むほど、切なくもあり、またテンポのいい二人のやり取りが楽しく感じられます。
ストーリーの流れがとても上手で、いつも思うのですが、グッとストーリーに惹きこまれていきます。
初めからストーリー展開が決まっている作品が多い中、この二人がどのような関係になるのか、はじめは全くわかりません。
ただ、ストーリーの外堀がゆっくりと埋められていき、最後へと近づいていく。その順序は、圧巻です。読んでいても、とても心地がいいです。
突然の出会いだと思っていた出会いは、実は突然などではなく、私が思っていた以前からのものでした。そういうところも上手いな~と感心してしまいます。
シリアスなところはもちろんシリアス。だけど、オチもきっちりとあって、すごく読んでいて小気味がいいです。すっかりと作品にのまれてしまいました。
とても、魅力的で素敵な作品でした。
一見、読んでみるとすごく恋愛の上手な高瀬に振り回される菜穂という感じなのですが、途中からは実は菜穂と同じぐらいに不器用だった高瀬。
お互いの気持ちが触れそうで触れないすれ違いの状況が、すごく切なくて仕方なかったです。
だからこそ、最後はすごく感動して、尚且つ、結末は二人らしい結末でした。
読み終わった後に、すごく満足できました。
とても長く、遠回りしすぎた恋。それは、高校の時から始まり、社会人になっても続いていき………
ずっと友人関係を続けていた春姫と陸。だけど、そんな二人の関係は、陸の結婚で変わっていく。婚約者との結婚が破談となり、身代わり役を引き受けた春姫。はじめは、身代わりでも好きな陸の助けになるのなら…と思っていたのだけど、その実、身代わりはそれほど気持ち的にも簡単なものではなく…
いろいろと考えながらも、身代わりということで自分の気持ちが雁字搦めにされ、切なくなっていく春姫。落ち込んだり悩んだりしながらも、それでも一つ一つに結論を出し、前に進んでいく姿は、とても読んでいて心地いいです。逆に、陸のあまりにも遠回りなやり方には、読んでいると少しイライラ。
長く一緒に居すぎたからこそ、臆病になる二人に注目の作品です。
表紙を見た時は、とても暗いストーリーなのかと思っていました。
だけど、予想に反して、ストーリーは溺愛の純愛ストーリーでした。
記憶をなくしてしまった海桜を助けた波瑠。それから、二人の交流は始まるのだけど、実はそうではなくてその前からお互いに知っていたということ。そして、記憶をなくしているにもかかわらず、波瑠にどんどんと惹かれていく海桜。
記憶がなくても、変わらずに惹かれてしまう想いの強さに、とても感動しました。
そして、後半部分はとにかく甘い展開の連続で。
乙女の希望がこれでもかというほど詰め込まれたとても素敵な作品です。
お互いに奔放すぎる恋愛観を持つ二人。だから、お互いに適当な関係を続けていたのだけど、実はその中に含まれている二人の不器用な想いに、読み終わってすごく温かい気持ちになりました。
正直、読み始めた時は、この話はどこへと向かっていく話なんだろう。と思っていました。ですが、後半からは意外な展開へと行き、最後の最後まで不器用な二人は自分の奥深くに眠る気持ちに気づくこともなく、ドキドキハラハラさせられっぱなしでした。
もっともっとこの二人のストーリーを読んでみたいと思わされるほど、大好きになった作品です。
同じ部署で仕事上のパートナー関係を結んでいる木崎コンビ。
同期でありながらも、草食系の木崎君に対しては姉のように接してしまう冴子だけど、ある日、本性を見せた木崎君の姿を知る。会社での彼と私生活の彼の姿のギャップに戸惑いながらも、次第に惹かれていく冴子なのだけど……
この作品の第一の見せ所は木崎君のギャップ。そして、そんな彼にどんどんと嵌っていく冴子との純愛だと思います。
オフィスラブならではの甘い展開と、仕事上でのトラブル。それだけはなく、冴子の中でのコンプレックスや企業での力関係など、リアルさいっぱいで読みごたえ満載でした。
そして、木崎くんのことを思っての決断など、それにいたるまでの自分の中での葛藤など、すごく共感できるところがあり、どんどんとストーリーに惹きこまれていきました。
切ないながらも、ほっこりとさせられる、とても素敵な作品でした。
本編の作品だけでもすごく好きだったのですが、橘サイドを読んで、より一層好きになりました。
さらっと書かれていた過去のエリカと橘の関係。そして、隠されていた事実。
この作品を読むことで、本編のストーリーがより一層深く描かれており、またストーリー全体に深みを感じさせられました。
本当に、この作品が大好きです。
元カレとの関係に疲れ、別れを選んだエリカ。そんなエリカのもとに姪の寧々が預けられる。頼まれたエリカは寧々の面倒を見ていたのだけど、そんな時に現れたのは元カレで上司の橘だった。
誤解や嘘の連続で、それがちりばめられながらもぼかしがうまく、最後の最後で誤解が何かがわかった時は、すごくすっきりしました。
また、いたるところで橘さんのエリカに対する想いが見え隠れしていて、読んでいてとてもほんわかさせられました。
とても素敵な作品で、一気に読み切ってしまいました。
前作がいろいろと波乱があった展開の数々。だけど、続編である今回は終始甘い展開の連続でいっぱいでした。
読んでいてもにやにやとすることが多く、妃芽の心の内に潜む不安や元カレとのことでできてしまったトラウマともいえる暗い考えをリュウの想いによって溶かれていくのが、とてもよかったです。
今回は甘くほんわかする作品に仕上がっていました。
最悪な出来事から、どん底へと落ちていた妃芽。そんな時に出会ったのは、イケメンホスト。
妃芽が感じるように、ホストという職業からは想像もできない一途さと溺愛っぷりがすごいリュウ。だけど、それとは逆に、最低なのが元カレ太一。その彼女も最悪で、途中からは読めば読むほど腹が立つことばかり。
あれだけのことをされたので、個人的にはもっと制裁を加えてほしいと思うほどでした。
切ないながらも、一途に妃芽を愛し続けるリュウと、そんなリュウに愛されることで信じられる恋を知ることができた妃芽のとっても素敵なラブストーリーでした。
読み初めのころには思いもしなかった波乱の展開の数々に、途中から読み進める手を止めることができませんでした。
令嬢に、野心かな上司。オフィスラブの典型的なストーリーかと思っていたのですが、予想外の展開でした。
ここまでストーリーを持ってくるのかと思わされるほどの展開に、読むのが途中つらくなったりもしました。だけど、つらくても読む手を止めることができなかったのは、ストーリーが素晴らしかったからだと思います。
これぞ、ベリーズカフェというような大人のラブストーリーでした。
大好きな彼氏に突然別れを告げられた友花。本当は大好きで、別れたことがつらいのに、そうでないように振る舞う友花のわかりづらくありながらも、切ない想いに読んでいてとても切なかったです。
そして、そんな友花に手を差し伸べる柏原さん。
ゆっくりと近づいていく二人の関係に読みながらドキドキさせられました。
また、友花の性格の形成が過去のことと関係しているなど、細部にまで構成が丁寧に描かれていて、読めば読むほどストーリーに入り込めました。
等身大の大人のラブストーリーです。
一夜の過ちから、授かってしまった命。
本当は大切な命なのに、妊娠を知った時の佐波の動揺と心情は、本当なら嫌悪感を抱く内容なのに、それなのに私はなんとなく嫌悪感を抱くこともなく、スッと入り込みました。
妊娠から始まった二人の関係。家族愛から愛情へとどんどんと変化していく二人の関係が読んでいて、すごく楽しかったのと、妊娠の経過が自分が妊娠した時のことを思い出して、とても読んでいて楽しかったです。
一度は途切れた関係。だけど、偶然からその関係は引き戻される。
彗と店長の恋愛はもちろんのこと、それぞれの人間関係が複雑に書かれており、店内での微妙な噂や関係が実際にもありそうな展開で、リアル感がすごかったです。
読み応えたっぷりで、近づきそうで近づかない二人の距離と、最後読み終わるまではっきりとわからない店長の真実の想いなど、何度ももどかしい思いをさせられながらも、読み終わった後はすごく温かい気持ちにさせられました。
すごく大好きなお話です。