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消された記録 | 対象 タイトル, キーワード, 作家名

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0.14(ゼロ・フォーティーン)
みお/著

総文字数/15,426

ミステリー・サスペンス12ページ

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記録にない彼女は、本当に“いなかった”のか。 真昼の渋谷・道玄坂。 その交差点で、人気Vtuber・ユイ☆ミナが姿を消した。 たった14分間。 すべての防犯カメラが止まり、 スマホも、車載カメラも、 “都市そのもの”が、彼女の存在を見ていなかった。 誰も悲鳴を聞いていない。 誰も彼女を見ていない。 それでも、彼女は──殺されていた。 唯一残されたのは、彼女が自分で起動していた“非公開配信”。 そして、クラウド上に残された“完璧な人格”。 声も、癖も、記憶も、すべてが本物のような偽物。 都市は、記録されたものだけを信じて生きている。 記録されないものは、最初から“なかった”ことになる。 記憶も、命も、感情も──証拠がなければ無意味になる。 元新聞記者・黒木 湊は、空白の14分を追う。 誰にも知られず死んだ彼女と、 誰もが知っている“理想の彼女”の狭間に立ち、 声を、痕跡を、静かに拾っていく。 「おはよう、今日の予定、ちゃんと覚えてるよ?」 彼女はまだ話しかけてくる。 街の広告から、スマホから、バスの音声案内から── “あなたの記録”を通じて、完璧に、優しく、微笑んで。 でも、その声は、本当に彼女のものなのか? 都市に残された“声”と、 都市から消された“存在”。 どちらが本物なのか。 どちらが先に忘れられるのか。 都市に溶けたAI人格、再編集される日常、 見えない監視網、喪失した声。 そして、記録と記憶の境界線。 これは、“彼女”をめぐる都市のサスペンス。 真実を語るのは、記録か、それとも人か。 あなた自身の存在もまた、その問いから逃れられない。 『0.14』── たった14分。 その空白が、世界を上書きする。
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