黎明の麒麟ー凌暁と雪蘭の伝説ー
五日目 朱雀の神事・剣奉納(火の加護)
朱の焔が、再び天へと昇る。
昨日の雪蘭の舞が“朱雀を呼んだのでは”
と神官たちの間で評判になり、
実際、
天啓の大地には、
どこか神気のようなものが漂っている気配がしていた。
だが、今日の儀は女性たちの華やかな舞とは異なる。
炎はただ“再生”ではなく、
“力”と“意志”の象徴でもある。
それを示すのが――国主たちによる剣奉納だった。
昨日の雪蘭の舞が“朱雀を呼んだのでは”
と神官たちの間で評判になり、
実際、
天啓の大地には、
どこか神気のようなものが漂っている気配がしていた。
だが、今日の儀は女性たちの華やかな舞とは異なる。
炎はただ“再生”ではなく、
“力”と“意志”の象徴でもある。
それを示すのが――国主たちによる剣奉納だった。