黎明の麒麟ー凌暁と雪蘭の伝説ー
十三日目 光脈の儀 ー五幻獣の審判が下る刻
夜が白み始めた頃、
雪蘭は温かな腕の中でそっと目を覚ました。
凌暁も同じ瞬間にまぶたを開き、
互いの視線が触れ合う。
昨夜、確かに交わされた想い――
その余韻が、
胸の奥で静かに光となって宿っている。
どちらともなく微笑み合い、
雪蘭の頬をそっと包む凌暁の指。
「行こう。雪蘭。」
「……はい。」
迷いのない声だった。
二人は手を取り合い、
ゆっくりと神殿へと歩き出す。
雪蘭は温かな腕の中でそっと目を覚ました。
凌暁も同じ瞬間にまぶたを開き、
互いの視線が触れ合う。
昨夜、確かに交わされた想い――
その余韻が、
胸の奥で静かに光となって宿っている。
どちらともなく微笑み合い、
雪蘭の頬をそっと包む凌暁の指。
「行こう。雪蘭。」
「……はい。」
迷いのない声だった。
二人は手を取り合い、
ゆっくりと神殿へと歩き出す。