黎明の麒麟ー凌暁と雪蘭の伝説ー
雪蘭の異変と麒麟の警告
霜華宮を出る蓮音は、
振り返りもせず淡々と告げる。
「霜華国の未来に、五幻獣の祝福がありますように――」
穏やかな微笑みとは裏腹に、
その背中は冷たく歪んだ闇を孕んでいた。
蓮音と神官達が帰るや、
宮中に張りつめていた緊張がふっと緩む。
だがその直後から、
見えない波紋のように“悪意”が広がり始めた。
振り返りもせず淡々と告げる。
「霜華国の未来に、五幻獣の祝福がありますように――」
穏やかな微笑みとは裏腹に、
その背中は冷たく歪んだ闇を孕んでいた。
蓮音と神官達が帰るや、
宮中に張りつめていた緊張がふっと緩む。
だがその直後から、
見えない波紋のように“悪意”が広がり始めた。