瀬戸 柚さんのレビュー一覧
テーマがハッキリしている上に、ラストまで軸がぶれないので読み応え抜群です。
日本人の感覚からいけば浩生の対応は問題が生じて生きにくそうだけど、それは確固たる自信の裏づけであり、芯が通っている証拠。
けれど、なかなかそれに気付けずに、ただただ彼に近付きたいと思うあまり自分と正反対の後輩の登場で一気にその心が読めなくなる。
不安が渦巻いている時ほど真逆の優しさに触れると揺れてしまう。
愛していても、たったひとつのきっかけでぐらつく自信。
そんな人間臭さにも好感が持てましたし、結婚というワードがちらつく年齢、同年代の私は感情移入が必須でした。
浩生の甘えは初音ゆえ。
だけど初音はその行動に不信感を抱く。
言葉が全てだとは思わないけど、時には素直に想いを伝えることも大切だと教えてもらった気がします。
心理・情景描写が的確で、毎度のことながら作者様の力量に感服です。
可愛くて面白くて切なくて苦しくて。 とてもじゃないけど一言では言い表せられないような作品。 たった32ページで、この満足感はなんでしょう。 お腹一杯です。 ごはんを貰った直後のマルちゃんみたいに満腹です。 愛情に満ち溢れています。 マルちゃんは由紀ちゃんを信頼していて大好きで、だからこそ幸せになってほしい。 「お前なんか由紀に相応しくないわー!あっち行けーい!」 という思いがこれでもかというほど感じられて、非力ながらも応援していました。 飼い主を想う一途な気持ち。 私も愛犬にとってこうでありたいと願わずにはいられません。 最後はマルちゃんが素敵な出会いを呼び込みました。 素敵な未来が見えます。 由紀ちゃん、今度こそお幸せに。 マルちゃん、君も由紀ちゃんを守りつつ、その魅力をこれからも存分に発揮してね。
可愛くて面白くて切なくて苦しくて。
とてもじゃないけど一言では言い表せられないような作品。
たった32ページで、この満足感はなんでしょう。
お腹一杯です。
ごはんを貰った直後のマルちゃんみたいに満腹です。
愛情に満ち溢れています。
マルちゃんは由紀ちゃんを信頼していて大好きで、だからこそ幸せになってほしい。
「お前なんか由紀に相応しくないわー!あっち行けーい!」
という思いがこれでもかというほど感じられて、非力ながらも応援していました。
飼い主を想う一途な気持ち。
私も愛犬にとってこうでありたいと願わずにはいられません。
最後はマルちゃんが素敵な出会いを呼び込みました。
素敵な未来が見えます。
由紀ちゃん、今度こそお幸せに。
マルちゃん、君も由紀ちゃんを守りつつ、その魅力をこれからも存分に発揮してね。
一言で言えば、親近感に溢れた、とてもリズミカルな作品です。
読み始めたら止まりません、すぐに引き込まれます。
彼はヘタレだけど、それが逆に可愛く思えたりキュンとしたり。
でも、今の今まで一人なのが納得してしまうような心理描写は流石です。
年を重ねると積極的に動けなくなる。
恋愛なんて特に。
傷付くのが怖い。
いつだってマイナスを考えて、それを思えば一歩が踏み出せない。
誰にでもある経験です。
それが痛いくらいに伝わって来ました。
思わず、自分の過去を振り返るような。
随所に現れる彼の葛藤も面白かったです。
最後の最後には頑張るけど、その頑張り方もどこかヘタレが抜けない。
そして、しっかり者に思えて実はとてつもなく可愛らしい彼女。
素敵なカップルです。
二人の明るい未来が見えました。
とっても可愛い駆け引きです。
嘘だなんて嘘。
言い始めたらキリがない、エンドレスなやり取りだけど、言いたいことはただひとつ。
登場人物が男女一人ずつのラブストーリー。
なんとなく結末が予想されるなかで、すんなりいかないのが面白いところ。
わかってるんですよ!二人が想い合っていること!
でも、幼馴染ゆえ、ストレートにいくのが恥ずかしい。
エイプリルフールに頼ってみたところが実にキュートです!
先制パンチを喰らった彼の様子が手に取るようにわかります。
それに対する意地っ張りも可愛くて、高校生に戻りたくなりました。
たった7ページの中に、きゅんとする瞬間がぎゅっと詰まっていて、たった7ページなのに、この充実感はなんでしょう。
作者様の力量が伺える作品です。
沢山の優しさに包まれた作品でした。 少しずつ重なった奇跡。 誰もが一歩を踏み出した。 それがこれほどに大きな幸せを生み出せる。 作品を生み出した作者様の素敵なお人柄が伺えます。 特に、私にはジョイの優しさが格別身に染みました。 盲導犬にとって、とても勇気ある行動です。 盲導犬といえばラブラドール。 その卵ではないけれど、我が家の愛犬もラブラドールで、この作品を読んで「うちの子もとっても優しいんだよなぁ」と、もっともっと愛情を注ごうと思いました。 1万字以内にこれほどの愛情が感じられる作品には滅多に出会えないでしょう。 時間軸も絶妙でした。 きっと、彼女の奏でる音色も優しさに満ち溢れていることでしょう。
沢山の優しさに包まれた作品でした。
少しずつ重なった奇跡。
誰もが一歩を踏み出した。
それがこれほどに大きな幸せを生み出せる。
作品を生み出した作者様の素敵なお人柄が伺えます。
特に、私にはジョイの優しさが格別身に染みました。
盲導犬にとって、とても勇気ある行動です。
盲導犬といえばラブラドール。
その卵ではないけれど、我が家の愛犬もラブラドールで、この作品を読んで「うちの子もとっても優しいんだよなぁ」と、もっともっと愛情を注ごうと思いました。
1万字以内にこれほどの愛情が感じられる作品には滅多に出会えないでしょう。
時間軸も絶妙でした。
きっと、彼女の奏でる音色も優しさに満ち溢れていることでしょう。
全体的な流れ、結末としては割りと有り触れたハッピーエンドでも、それだけに留まらず印象に残ったのは、軸がキノコという予想外な物だったから。
とにかく面白いです、特に最後の締め方がお気に入りです。
彼女でなければ、そのわかり辛くて一見ふざけたように思える表現は絶対に伝わらない。
ムードも何もない。
いつも隣にはキノコだなんて、それでいいのか。
だけど、それでいいんです。
全部をひっくるめて好きなのよ!ということでしょう。
たとえ、キノコに例えられ続けても。
いずれ、一生の内に彼の口からしか聞けないようなキノコと重ねられても。
彼からキノコを奪ったら彼じゃないですから。
執筆のきっかけもほんわかしていて和みました。
あぁ、キノコが食べたいですね。(マツタケは無理だけど!)
遠距離恋愛の典型的なパターンを、切なさを主軸としたリアルな心情と共に味わえる素敵な作品でした。
起承転結も明確でとても7000字の作品とは思えません、素晴らしいです!
最後は読者なら誰だって満足する終わり方です。
気持ちは繋がっていると信じていても、離れていたら寂しさが募るのは当然で、たったひとつの連絡手段がまともに使えないのなら尚の事。
私は遠距離恋愛の経験はないけど、細かな心理描写のお陰で気づけば感情移入してました。
「ごめんなさい」のメールを送ったときなんて特に。
だけど遠距離恋愛中だからこそ、一言一言が胸を打ってどうしようもなくなる。
個人的に「甘えてただけ」と潔く認めた主人公を羨ましく思いました。
相手を責めるだけじゃ恋愛は上手くいきませんね。
だから「ワガママだなんて思ってない」と言う彼氏となら、二人は絶対に距離という障害には負けないと思いました。
課長としてしか見ていなかったのに、それが徐々に一人の男性として認識していく様子に感情移入は必須でした。
起承転結がしっかりされていて、非常に読みやすくラストまであっという間に持っていかれます。
決して夢物語じゃないような気がしました。
世界中を探せば、この二人のような物語はあるのではないかと。
鬼課長は実は主人公限定で甘課長だったのでしょう。
「…っぽい」にはやられました、ギャップ萌えです。
丁寧口調でそんな台詞、しかもとてつもなく可愛らしい賭けは確実にアウトでしょう、誰だってキュンとしてしまいます。
残業の度に甘課長が付き合ってくれるなら、たまの残業もご褒美のような気さえしますね。
ラストの「仕事をしなさい」もとても好きでした。
せめて上司としての威厳を保とうとしているのでしょうけど、絶対に顔は真っ赤でしょう。
ほっこり心温まる作品です。