苑水真茅さんのレビュー一覧
15歳の子が向き合うには余りに重たすぎる状況に、胸がキリキリと痛みました。しかし次のページをめくらずにはいられず、祈るようにして読み進めました。
ここからネタバレになります。
幽霊や魂でなく、記憶だとしたところがとても好きです。これまでの彼女との思い出や、彼女が瑞穂の中にしっかりと遺していったものがあるからこそ支えになったのであり、それはこれから先もずっと消えずに残っていくのだなと思うのです。姿は見えなくても、触れ合えなくても語り合えなくても、過去の積み重ねとしてしっかりと息づいている。永遠に消えることはない。これこそが絆であり、人と人の繋がり。そんなことをじっくり考えさせられました。
素晴らしい作品をありがとうございました
狭い世界で構築されたヒエラルキーというのは学校だけのものではなく、様々な形で存在する。自分の意思でなく嵌め込まれるそれに、その問題に、誰もが必ず突き当たり、悩んだと思います。 私もそうで、抜け出したくて解放されたくて、でもそのやり方がいまいちわからないまま、大人になりました。覚えたことは、それなりに上手く泳いでいく、泳ぎ方だけ。 しっかりと前を向き、声を上げようとする彼らの姿が眩しい。夏の日差しのように力強く輝いていて、ああ、かっこいいなあと思いました。自分の弱さや傷と向き合い、狭い世界を壊してでも戦おうとする姿に痺れました。 そして、彼らの焦燥や苛立ち、弱さと強さをとても丁寧に書き上げた作者さまに脱帽です。 とても素敵な作品をありがとうございました。最強の戦う青春です。
狭い世界で構築されたヒエラルキーというのは学校だけのものではなく、様々な形で存在する。自分の意思でなく嵌め込まれるそれに、その問題に、誰もが必ず突き当たり、悩んだと思います。
私もそうで、抜け出したくて解放されたくて、でもそのやり方がいまいちわからないまま、大人になりました。覚えたことは、それなりに上手く泳いでいく、泳ぎ方だけ。
しっかりと前を向き、声を上げようとする彼らの姿が眩しい。夏の日差しのように力強く輝いていて、ああ、かっこいいなあと思いました。自分の弱さや傷と向き合い、狭い世界を壊してでも戦おうとする姿に痺れました。
そして、彼らの焦燥や苛立ち、弱さと強さをとても丁寧に書き上げた作者さまに脱帽です。
とても素敵な作品をありがとうございました。最強の戦う青春です。
インパクトのある冒頭を読んだときには、正直いろはちゃんのことが苦手だったんですが、読み進めるにつれて夢中で彼女を応援していました。 とても素敵でかわいい女性でした。 終盤、お母様との対峙のシーンはドキドキし、最後には「よかったねええ」と涙。 柏木さんのように、すっかりいろはちゃんに陥落していました。 読後はとても心があったかくなり、いい読書が出来たという充足感に満たされました。 毎回、この作者様の作品に心わしづかみにされています。 よい作品をありがとうございました!
インパクトのある冒頭を読んだときには、正直いろはちゃんのことが苦手だったんですが、読み進めるにつれて夢中で彼女を応援していました。
とても素敵でかわいい女性でした。
終盤、お母様との対峙のシーンはドキドキし、最後には「よかったねええ」と涙。
柏木さんのように、すっかりいろはちゃんに陥落していました。
読後はとても心があったかくなり、いい読書が出来たという充足感に満たされました。
毎回、この作者様の作品に心わしづかみにされています。
よい作品をありがとうございました!
なにこのかわいいお話は。 仕事の合間にポチポチ読んでいたんですが、丁度良い長さと 丁度良いかわいらしさにニヤニヤしました。 特に、カボのお母様が素敵かわいくて、これはもう理想の可愛い大人だなと。 逆立ちしてもなれませんが。 とてもかわいい山田ちゃんとカボのやり取りが本当に秀逸で、友人として横で眺められたらどれだけ幸せだろうと思います。 いつかまた彼女たちに会いたくて読み返すことがあるんだろうなと思い、そっとお気に入りの本棚に入れることにします。 とても素敵な作品をありがとうございました。 今日は大切な友達に会った夜のように幸せに眠れそうです。
なにこのかわいいお話は。
仕事の合間にポチポチ読んでいたんですが、丁度良い長さと
丁度良いかわいらしさにニヤニヤしました。
特に、カボのお母様が素敵かわいくて、これはもう理想の可愛い大人だなと。
逆立ちしてもなれませんが。
とてもかわいい山田ちゃんとカボのやり取りが本当に秀逸で、友人として横で眺められたらどれだけ幸せだろうと思います。
いつかまた彼女たちに会いたくて読み返すことがあるんだろうなと思い、そっとお気に入りの本棚に入れることにします。
とても素敵な作品をありがとうございました。
今日は大切な友達に会った夜のように幸せに眠れそうです。
ときめきの減った大人が、きゅんきゅんしながら読みました。
どういう奇跡が起きたら、こんな幼なじみができるの……!
羽華ちゃんがほんとにかわいくてかわいくて、無自覚なのがもう罪です。結婚のシーンではもうこのバカ!もう!とハラハラしました。
作者さまの文章が元より好きなのですが、ますます素敵になっていてため息つきました。
多くの人をときめかすであろう、名作です!
悶絶しました。
最高のツンデレに震えました。
当初は海東くんが余り好きになれず、面倒な男だなこりゃ、と思っていたのです。桜庭ちゃんが可哀想すぎて、こんな男捨ておけよ!とも思いました。
が。
ページが進むにつれ愛おしさが増し、後半は愛に溺れていたという。
全てを受け入れてくれた桜庭ちゃんの愛に、彼はずっと救われていた。
その愛をどうにか与え続けてもらいたいと足掻くさまは純粋な子供のようで、彼の想いが報われたときには涙がでました。
素敵な作品をありがとうございました。しばらくは、この愛おしい世界観に浸れそうです。
これから変化してゆくであろう作品にレビューを書いてしまう無粋さはご容赦ください。 この作者さまの広げる世界たちがとても好きで、その中でも本作の世界観は特に好きです。 セオリーではない、レールの見えないジェットコースターに乗せられたようなストーリー展開は、ハマる人にはハマること間違いありません。 ああ、オフィスラブねー、からの急展開に対する驚嘆を、分かち合いましょう。そして、これからの楽しみを共にしませんか? おすすめです。是非!
これから変化してゆくであろう作品にレビューを書いてしまう無粋さはご容赦ください。
この作者さまの広げる世界たちがとても好きで、その中でも本作の世界観は特に好きです。
セオリーではない、レールの見えないジェットコースターに乗せられたようなストーリー展開は、ハマる人にはハマること間違いありません。
ああ、オフィスラブねー、からの急展開に対する驚嘆を、分かち合いましょう。そして、これからの楽しみを共にしませんか?
おすすめです。是非!
誰にスポットをあてても、生々しいリアルな人間の葛藤や恋模様があり、それを見事に書き上げる作者さまの筆力にただただ感服しました。 読者は登場人物全てに、どこかしら親近感を覚え、世界にどっぷり浸かることでしょう。そして、紡がれた世界の終幕には、感動を共にする。 名作、良作は数多くありますが、私はその中でも『読み返したい』と思う作品が特に良いと思います。心の本棚にきちんと収まって、ふとした折に背表紙に触れてしまう。ページを捲ってしまう。本作はまさにそれでしょう。 素晴らしい作品に出会えたことに、感謝します。ありがとうございました。
誰にスポットをあてても、生々しいリアルな人間の葛藤や恋模様があり、それを見事に書き上げる作者さまの筆力にただただ感服しました。
読者は登場人物全てに、どこかしら親近感を覚え、世界にどっぷり浸かることでしょう。そして、紡がれた世界の終幕には、感動を共にする。
名作、良作は数多くありますが、私はその中でも『読み返したい』と思う作品が特に良いと思います。心の本棚にきちんと収まって、ふとした折に背表紙に触れてしまう。ページを捲ってしまう。本作はまさにそれでしょう。
素晴らしい作品に出会えたことに、感謝します。ありがとうございました。
夏目くんが素敵だなあというのが、初読の感想です。二人の関係を、彼女の本質を、冷静に見ることが出来る。ともすれば動揺し、激昂するであろう告白に的確な返しをする夏目くん。素敵すぎです。最初は夏目くんばかりを見ていたといっても過言じゃありません。
次に、全体の雰囲気に惹かれました。夏目くんの性格もあるのでしょうが、穏やかな時を刻んできた二人の間に流れる空気がとても心地よかった。
あんな空気を描けるなんて、その筆力をうらやましく思います。
彼女がどういう結論に達するのかは読者にゆだねられますが、私は夏目くんと終わらないよう、強く願っています。
産み、育ててくれた『母』という存在は、その過程がどれだけ残酷でも非道でも、『母』という揺るがぬ存在であり続けるのだろうか。 どれだけ疎んじても、憎んでも、体に、魂にべったりとしみ込んだ存在は、嫌いにはなれても、忘れることも、無関心になることもできないのではないか、と私は思う。 『母子』という関係性について考えさせられた良作でした。 できれば、兄の視点からも読んでみたかったと思います。 良い作品に出会えてうれしいです。ありがとうございました。
産み、育ててくれた『母』という存在は、その過程がどれだけ残酷でも非道でも、『母』という揺るがぬ存在であり続けるのだろうか。
どれだけ疎んじても、憎んでも、体に、魂にべったりとしみ込んだ存在は、嫌いにはなれても、忘れることも、無関心になることもできないのではないか、と私は思う。
『母子』という関係性について考えさせられた良作でした。
できれば、兄の視点からも読んでみたかったと思います。
良い作品に出会えてうれしいです。ありがとうございました。
異世界召喚系ラブファンタジーが好きな方にお勧めします。 神話が息づく美しい世界の中で、魅力的な登場人物たちが織り成す恋愛模様は、きっと心をつかまれると思います。 鈍感な主人公と不器用な王子様の、時に切なく、時にきゅんきゅんする初々しい恋の始まりと行く末を是非とも読んでみてください。
異世界召喚系ラブファンタジーが好きな方にお勧めします。
神話が息づく美しい世界の中で、魅力的な登場人物たちが織り成す恋愛模様は、きっと心をつかまれると思います。
鈍感な主人公と不器用な王子様の、時に切なく、時にきゅんきゅんする初々しい恋の始まりと行く末を是非とも読んでみてください。
舞台は洋館。
一癖ある登場人物。
与えられる謎。
安楽椅子探偵の……小学生。
設定だけでワクワクします。
たまりません。
しかも『読者に挑戦』付きときています。
難問解決してやる!とばかりに本作に挑んだ私でしたが、完全降伏しました。
悔しい!ですが、読後は満足感に満たされました。
ああ!なるほどそういうことか!
やられたなー。
素直にそう思えたからです。
すべては緻密な構成、文章、破綻のない謎作りの成せる技。作者さまの素晴らしい才能ゆえのことです。
心から楽める作品です。
是非とも一読してください。
美しく繊細な文章と、しっかりと息づいた人間像が織り成す、崇高ささえ覚える愛の物語でした。
一つの恋が始まり、経験を積みながら成長し、愛に昇華する。
それがとても丁寧に描写されており、気付けば世界に没頭していました。
主人公の気持ちよいまでのひたむきさ、真摯さは見守り手として時にもどかしく、時に切なくなりました。
たくさんの方に読んでもらいたい良作です。
素晴らしい作品をありがとうございました。
胸が締め付けられる。
「僕」はどれだけ苦しんだんだろう。
どれだけ、哀しい笑みを浮かべたんだろう。
芋虫の自分を、どう受け入れたんだろう。
受け入れて、それでもなお葛藤する「私」を抱き締めたい。
残酷なまでに優しい彼との話を、聞いてあげたい。
独特の描写が、切なさを助長する。
良作です。
けしからん。 ともすればグロく、エロくなる内容なのに、爽やかにするりと描くもんだから、読んでしまう。 でもって、読後に恋愛ジャンルだなと思っちゃう。 この作者さまの文体が好きな私としては、ああ、苦手な食材も料理人次第で美味しくいただけるのだなと、好みの味付けになるのだなと再認識した次第です。 さすがです。
けしからん。
ともすればグロく、エロくなる内容なのに、爽やかにするりと描くもんだから、読んでしまう。
でもって、読後に恋愛ジャンルだなと思っちゃう。
この作者さまの文体が好きな私としては、ああ、苦手な食材も料理人次第で美味しくいただけるのだなと、好みの味付けになるのだなと再認識した次第です。
さすがです。
誰が嘘をついてるの? 誰が何を隠してるの? あんな刑事さんに尾行されたいよ! わくわくにやにやしながら読みました。 全体の空気もテンポも、会話のセンスもすごく素敵でした。 ミステリーの緊迫感があるのに何故か笑えて、最後は胸があったかくなる。 終盤は感動すらしました。 ちょっとこれって贅沢な作品ですよ。こんなに色々盛り込まれてていいんですか。 この作品に巡りあえてよかったです。 是非一読してみてください。
誰が嘘をついてるの?
誰が何を隠してるの?
あんな刑事さんに尾行されたいよ!
わくわくにやにやしながら読みました。
全体の空気もテンポも、会話のセンスもすごく素敵でした。
ミステリーの緊迫感があるのに何故か笑えて、最後は胸があったかくなる。
終盤は感動すらしました。
ちょっとこれって贅沢な作品ですよ。こんなに色々盛り込まれてていいんですか。
この作品に巡りあえてよかったです。
是非一読してみてください。
感情を揺さぶられました 。こんなに世界に没頭したのは久しぶりです。 他愛ない毎日は、本当は大切な人とのかけがえのない日々。 つい忘れてしまうことですが、本作品のお陰で再確認できました。 構成、文体、心理描写がすごく丁寧で、読みごたえのある素晴らしい作品です。 是非とも一読してください。 心の琴線に触れると思います。
感情を揺さぶられました
。こんなに世界に没頭したのは久しぶりです。
他愛ない毎日は、本当は大切な人とのかけがえのない日々。
つい忘れてしまうことですが、本作品のお陰で再確認できました。
構成、文体、心理描写がすごく丁寧で、読みごたえのある素晴らしい作品です。
是非とも一読してください。
心の琴線に触れると思います。
こだまする太鼓のような音をたてて咲く、きらびやかな光の花は、思い出に変わるともの悲しさを感じてしまう。
ほんの束の間しか咲けない、儚い華やぎだからなのか。
太陽照らす畦道。スイカ、ラムネ、蝉の鳴き声。
二人の過ごす、どこか懐かしい夏の日々は、そこに終わりがあることが分かるからこそ、愛おしくて悲しい。
一日でも長く、できれば、少しでも多く、思い出を紡ぐことができたら。
せめて、夜空の花のように心に光る思い出を。
そう願いながら読みました。
主人公の語り口がす、と世界に引き込んでくれて、ひと時、夏休みを体験させてくれます。
誰もが出会ったかもしれない、大切な友達に会えますよ。
毎日はどこか似通っている。
平和に生活するというのは、同じことの積み重ねのようなものだから。
その積み重ねに多少の変化と、怒りや喜びなんかの感情のスパイスを足して、日々に彩りをつけながら、私たちは生きている。
っていう風に思ってますか?
日常を大した変化のないつまんないものだと思ってないですか?
だから『惰性』で過ごしたりしてないですか!?
と頭にごつんとゲンコツをもらったような衝撃を受けました。
思ってたりしてました、多少なりとも。
同じだと思っている一日でも、気持ち一つ、行動一つで大きく変化する。
努力次第で、向き合い方次第で、最低が最高にも繋がるんだ。
すごく教えられた作品でした。
読後はラストを照らした青空を共に眺められたような愛おしさを感じました。
いい作品を読ませて頂いてありがとうございました。
軽妙な語り口に引き込まれました。
作者様の文章と構成力は素晴らしくて、すっかりハマってしまいました。
ラストがまた秀逸で、驚きと悲しみ、おまけに涙までもおそってきました。
どんでん返し。なるほど!です。
素晴らしい作品をありがとうございました。次作も絶対読むと思います。