来海シスコさんのレビュー一覧
子どもの頃って、自分のしたいようにできないことがよくある。
転校なんてしたくなくても、ピアノのレッスンを休みたくても、親の意向に結局最後は沿うしかない。
自分は守られてる立場だってわかっていても、そこに生じる反発…
そんな思春期のもどかしい気持ちには、きっと同年代なら共感し、大人なら懐かしい気持ちを呼び起こされるだろう。
切なくもあり、希望に溢れたこの世代のキラキラ感もふんだんに詰まったこの作品。
作者さん特有の、ストンと心に落ちてくるような文章に、きっとたくさんのことを気づかされます。
素敵な作品なので、是非ご一読を!
雨の中で見た、担任の真山センセイの見たことない表情――――
それが気になって、いつしか彼の姿を目で追い、彼の奏でる音に敏感になっていた梨乃。
いくら拒否されても、まっすぐ彼の心に飛び込んでいく梨乃に、センセイもいつしか心を開いて……
小説だからもちろん音は聞こえないのに、二人の間に流れたさまざまな音が聞こえるようでした。
とりわけ素敵だったのが、雨音。
長かった雨が止み、二人の心に虹がかかる瞬間を是非ご覧ください。
禁断だけれど、とても清々しい物語でした。
オススメですよ♪
だから、男と女はおもしろい。
この短編を読んで最初にそう思いました。
どんなに運命的に出逢った二人でも、末永く幸せに…とはいかないものです。
惹かれ合って、結ばれて、その幸せが永遠に持続すればそれが一番いいんでしょうけど、恋の炎を燃やし続けるのって難しい。
それに失敗してしまった主人公が一生懸命あがく姿が切なく、しかしラストは新たなスタートの予感を感じさせてくれる爽やかさもあり素敵な短編でした。
おすすめです。
隣の部屋に住むマンションの管理人が、超イケメンでしかも元芸能人だなんて浮世離れした話かなと思いきや。
読み進めるうちに、どっぷりとこの物語に浸ってしまいました。
きっと主人公の葉月が、そんな完璧すぎるイケメンに愛されてもきちんと地に足をつけて歩くタイプだから、感情移入しやすかったのだと思います。
自分と彼では不釣り合いだ……
そんな思いがいつも拭えなくて、とろとろに溶かされてく気持ちに、どこがブレーキを掛けてしまう。
それでも葉月を溺愛してくれる彼との甘い甘い生活は、読む者を幸せにしてくれます。
疲れたとき、ほっとしたいとき…この物語がスイーツのようにあなたを癒してくれることでしょう。
是非、ご一読を。
36歳の専業主婦、雪乃が好きになってしまったのは、十歳以上年下の男の子、泰樹。
年齢差も道徳も飛び越えて、惹かれあい、愛し合う二人の姿は純粋そのもの。
けれど不倫は不倫……二人のデートにはいつも何かしら制限があり、その切なさ、もどかしさには何度も胸を締め付けられました。
このまま、この恋を続けていいのか……愛しているが故に、疑問に思ってしまう雪乃。
彼女の選んだ道、それから二人の恋の結末……
感動的なラストでは、きっと涙が零れてしまうはずです。
この作品を読むことができてよかった。とってもおススメです。
一気に読んでしまいました。 主人公の橙子が好きになったのは、一見普通の男性。 けれど彼に近づこうとする度に、たくさんの謎と危険が橙子に降りかかる。 近づくなと言われても、彼を求める気持ちが止まらない。 そんな切なく情熱的な恋と、読み進めるうちにパズルのピースを集めるような、ミステリー要素も楽しませてくれる作品でした。 是非、ご一読を。
一気に読んでしまいました。
主人公の橙子が好きになったのは、一見普通の男性。
けれど彼に近づこうとする度に、たくさんの謎と危険が橙子に降りかかる。
近づくなと言われても、彼を求める気持ちが止まらない。
そんな切なく情熱的な恋と、読み進めるうちにパズルのピースを集めるような、ミステリー要素も楽しませてくれる作品でした。
是非、ご一読を。
家族も恋人もいない、仕事もない非リア充大人女子の麻耶。
彼女はいきなり命を狙われる身となり、専属SPに守ってもらうことに。
けれど、麻耶は自分なんて守ってもらう価値がないと、いつも心の矢印は下向き。
そして彼女の専属SP亮司さんもまた、心に傷を負っていて一歩踏み出す勇気が出せない。
そんな二人が惹かれ合い、強く成長していく姿が一番の見所です。
SPという職業ならではの銃撃戦や肉弾戦も、臨場感たっぷりで手に汗を握ってしまうほど。
とても好きな作品です。是非、ご一読を。
社長と秘書の王道オフィスラブではあるのですが、ドキドキや胸キュンばかり重視した内容の薄い話ではなく、登場人物ひとりひとりの個性や、彼らの背景が丁寧に描写されていて、しっかり読みごたえのある物語でした。
始まりは、罪なキス。
けれど主人公の麻子と純一が出会ったのは、惹かれたのは、罪なんかでなくきっと運命。
反発しているように見えつつも、お互いがお互いを必要としている……そんな恋にもどかしさを感じながら、けれど二人が結ばれたときにはその分幸せな気持ちになれました。
とても素敵な物語なので、是非ご一読を。
お洒落なバーのイケメンマスターから“お試しで一ヶ月付き合ってみよう”なーんて言われたら、どうしますか?
私なら迷わず首を縦に振りますが、恋にトラウマのある主人公、梓が信用するのはお金だけ。
好きでもないのに付き合うなんて、言語道断!
そんな梓の心をも溶かす、甘い甘い誘惑。それが物語の中にたくさん散りばめられていて、虫歯になりそうなほど♪
こんな罠ならかかってみたいと、きっと最後に思うはず。
幸せいっぱい、甘さいっぱいのストーリーを是非、あなたも。
ファンタジーも歴史もあまり興味がない、そんな人でも大丈夫。むしろ全力でオススメしたくなる作品でした。
新撰組に女の子が一人加わる、という設定はよくあるのかもしれませんが、作者様はその主人公をとても魅力的に描いているので、彼女と一緒に感情をかきまわされて(いい意味で)心がくたくたに疲れました。
読んでる間何度涙を流したかわかりません。主人公二人の恋愛だけでなく、新撰組に息づく武士の心、その美しさ、はかなさ……そのすべてに感動させられました。
花と狼……彼らのこれからはどうか幸せであって欲しい。
読み終えた後にはきっとそう願うことでしょう。
素敵な作品をありがとうございました。
SM倶楽部“マーベラス”で働く女王様たちは、とびきり美人で人間的にも魅力的な人ばかり。 優柔不断な主人公芽依は、彼女たち、そして優しいイケメン社長の聖夜に関わることで、自分の本当の気持ちに、大切な人の存在に気づくことができた。 人を支配することに慣れている女王様は、人の弱さを見つけるのが上手い。 芽依と一緒になって、彼女たちを恐れつつ、どこか憧れと尊敬の念を抱きながら読みました。 心を脱がされてしまうような、不思議な感覚…… それを味わいたい方はどうぞ、マーベラスの扉をくぐって下さいね。
SM倶楽部“マーベラス”で働く女王様たちは、とびきり美人で人間的にも魅力的な人ばかり。
優柔不断な主人公芽依は、彼女たち、そして優しいイケメン社長の聖夜に関わることで、自分の本当の気持ちに、大切な人の存在に気づくことができた。
人を支配することに慣れている女王様は、人の弱さを見つけるのが上手い。
芽依と一緒になって、彼女たちを恐れつつ、どこか憧れと尊敬の念を抱きながら読みました。
心を脱がされてしまうような、不思議な感覚……
それを味わいたい方はどうぞ、マーベラスの扉をくぐって下さいね。
幼馴染みの美織と響弥は、いつだって喧嘩ばかり。
いつまでも響弥の気持ちに気がつかない、とんでもなく鈍感な美織。
そんな美織につい悪態をついてしまうあまのじゃくな響弥。
二人の関係が最悪な方向へ向かい出したのは、ある雨の日。
そのせいで月日が経っても二人の心には冷たい雨が降り注ぐ。
この二人に幸せな未来はあるの?と思わず心配になってしまう、ハラハラドキドキな展開から目が離せません。
雨が壊して、雨が繋いだ二人の物語、是非ご賞味ください♪
童顔がコンプレックスの雛子は、28歳にもなって本当の恋を知らないままでいた。
そんな雛子の前に現れた二人の男性が、彼女に今までできなかった分の青春、女としての幸せを教えてくれる。
人懐っこい高校生。
優しく落ち着いたサラリーマン。
自分の心が求めているのはどっち……?
雛子が三角関係に悩みながらも本当の愛を見つけたラストは、とっても幸せな気持ちになれます♪
あなたも是非、タイプの違う二人の男性に翻弄されちゃって下さいね!
ヤンキーものを読むのは初めてでしたが、さすがChihaさん!
大人なら眉を顰めてしまいそうなやんちゃなヤンキーが、格好良く、可愛く、とにかく魅力的なキャラに仕立て上げられていました。
中でもやっぱり彼らの仲間意識、情に厚い部分には何度も泣かされそうになりました。
平凡な女子高生だった美唯と、無骨なイケメンヤンキー陣の恋は、胸きゅんの連続♪
是非是非、読んで下さいね(^^)
花田咲、33歳。
年齢を言い訳にしていつも素直になれない咲は、ある日彼氏に突然振られてしまう。
本当は別れたくなかったと、涙を流せるのは親友の前でだけ。
そんな頑固で甘え下手の咲の前に現れたのは可愛い年下くん。
ストレートな愛情と小悪魔的な魅力を持った彼が、咲の心を徐々に甘~く溶かしていく……
こんな年下くんに愛されたい!
と、声を大にして言いたくなってしまう、胸きゅんたっぷりの物語でした♪
是非、ご一読を。
1000文字に書き尽くせなかったタブーのその先は、もちろん歪んだ三角関係。
それに正面から向き合った作者様はすごい!
放任主義の彼氏にも彼の抱える闇があり、可愛い後輩くんは短編よりもずっと魅力がたっぷり。
主人公の寂しさ、人肌を求めてしまう大人の女性心理も丁寧に描かれていたのでとっても共感できました。
ドキドキがたっぷりの、三人のラブモーション。是非最後までご堪能あれ♪
読み終えた(乗り終えた)あと、しばらくドキドキが治まってくれそうにありませんでした。
自分を酷い目に遭わせた男に復讐しようとする主人公、小川まり。
復讐なんて物騒な…と眉を顰めたくならないのがこの物語の不思議なところです。
それどころか『やれやれ、もっと叩きのめしてやれー!』と彼女をけしかけたくなるほど。
痛快なサスペンス要素だけでなく、甘く、それでいて大人のリアルさも詰まった恋愛要素にも注目。
とってもオススメな作品です♪
本編『結婚しました!』では主人公八起目線だったので、可愛くて天然な面が際だっていたヒロインの音々(ねね)。
こちらはその音々目線のストーリーですが、本編で明らかにならなかった彼女の悲しい生い立ち、そして八起を好きになっていく過程が丁寧に描かれています。
音々から見た八起は驚くほど格好良くて、ダジャレ好きなオジサンだということを忘れそうになりました(^^)
本編と併せて是非お楽しみ下さい。
この作者さん特有のあったかい雰囲気が、きっと好きになるはずです♪
人は大切な誰かを失ったとき、どうやって立ち直るのか………それはきっと人それぞれ、やり方も費やす時間も違うのだろう。
ただ、大切な人の不在を真正面から受け止め、涙を流すことができるまでにはたくさん心を痛めなければならない。
失踪した歩太をずっと探していた七海も、長い時間をかけて彼が“居ない”ことを自分の身に刻まなければならなかった。
そんな彼女を支えたい、彼女の力になりたいと切に願う主人公、歩夢。
少し奇妙だけれど温かい、二人の共同生活。そして彼らを取り巻く大人たちの優しさ。
そのどれもが丁寧に描かれていて、じっくりと物語を楽しむことができます。
ラストに見えた一筋の光で、読後胸が熱くなりました。
おすすめです、是非ご一読を(^^)
乙ゲー的恋愛小説企画『恋シヨ』
今回のお相手はしっかりものの年下イケメン男子、武藤雅晴。
整った容姿に加えて勉強もでき、さらには喧嘩も強いという完璧な男子の雅晴。
年下という立場で思い悩むところもあり、二人の恋は結ばれそうで結ばれず……
だけどラストはじらされた分だけ甘い!
イラスト付きのスペシャルエンディングまで是非ご堪能下さい(*^^*)