妃芽乃さんのレビュー一覧

嫌いなはずなのに、嫌いになりきれない。 好きになってはいけない、でも、好き。 愛憎の狭間で揺れる、それぞれの心の動きは繊細で、かつ読んでいてとてもハラハラしました。 やり直しを望む彼らに、最上の幸福が訪れますように… 比呂くんの心情を交えて、これまでを振り返ると納得できる場面も多々あり、この時々で非情な悪魔だった彼の心の動きがはっきりと表れていました。 あらゆる観点から表現された世界観は、とても綺麗だったなと思います。 個人的な意見として、瀬戸くんにもっと出番を…!と思ってしまいました(笑)

読むたびに続きを考えさせられる、先の見えない物語でした。 例を見ない衝撃のラストに感嘆の息が漏れました。 “素晴らしい” それ以上の言葉で表現するのが難しく、かつその一言でしか称賛できないことが惜しいくらいの大作です。 倫理を無視した、けれど許されない歪な二人の関係は何者にも解けないほど絡み合い、一本の糸で繋がっていく。 非日常かつ頼りない。 そんな、『運命』という言葉を示唆させる、大きく心を揺さぶられた作品でした。

動乱の世。 最期まで勇ましく、時には弱くも立派な生き様を見せた彼ら。 浅黄色と聞くと、やはり真っ先に頭に浮かびます。 内容性、世界観共に惜しみなく緻密に考えられていて、涙なしには読めません。 史実に忠実でありながら、非常に独創性に溢れた素晴らしい作品でした。 どうか彼らが、志高く有り続けられるよう願います。 最後まで本当にありがとうございました。

奇跡と呼べる場面に人生に一度でも出くわす人は、どれくらいの確率でいるんだろう? 読了後、真っ先に浮かんだ疑問。 人に優しさを与えられる人が、必ずしも心に余裕やゆとりがある人だとは、私ははっきりとは思えません。 時には自分を追い込み、甘くなり、誰しも自分の思うところは違っているから人には優しくも厳しくもなれる。 どんな状況でも自信を持って堂々とできるのが羨ましいと私は常々感じます。 自分の正しいと思うことを全うできるのは他人には真似できない、その人特有の素晴らしい長所。 私の友人にも、一人います。 口にはしないけど、不安や慄きで一杯なはずなのに、迷わない勇気は尊敬します。 この作品を読んで前向きに物事を考え、見直してみたいと強く思いました。 辛くて、苦しい過去でも今、大切な友人にも出会えて、違った視点から自分を見据えられる。 とても素晴らしいことだと、そう思うことができました。

全頁を漏らすことなく読み終え、自然と口が綻びました。 共感といったら何処かおこがましいかもしれません。 だけど私にはとても特別な想いが詰まっているような気がしました。 私も昔、いじめを受けたことがあり、その都度、鬱ぎ込むことが多々ありました。 そんな時、決まって思いました。 「生きる」って何だろう。 今でもふと思い出すたび、苦い気持ちになります。 昔と今とで、ほんの少しでも変われているならと、そう思います。 感動の連続を届けてくれたこの作品に、感謝を込めて。 ありがとうございました。

素晴らしいと思いました。 ただ綺麗なだけの作風ではなくて、 人物たちが実在しているかのような感情豊かな表現 くるくる変わる壮大な世界観に引き込まれ、 想像してみました。 この物語はこれで終わりなのかもしれません。 けれど、その先のまたもっと成長した姿を想像して、 とても切なく、感懐な思いを抱きました。 前を向いては進んで、また立ち止まり…… そんな10代の、幼いながらに必死で懸命な 読んでいて勇気をもらえる作品をありがとうございました。

様々な視点、見地から描かれる壮大な世界観。 読む人に感動を与える、素晴らしい作品でした。 涙が止まらず、長いこと感じた余韻。 読み終えるととても寂しくなりました。 これからももっともっと頑張ってほしいなと 本当にそう思いました。

どのように物語が動くのか。 続きが想像できなくてとてもハラハラする作品でした。 その分最後は衝撃的で 結果ハッピーエンドになってよかったなと思います。 困難を乗り越えてまで手にしたものは きっと計り知れないくらい大きい。 だからこそ、諦めちゃいけないんだと思い知らされました。 とても素晴らしい作品を本当に、 ありがとうございました。

最後まで読んでみて、言いようのない感情です。 涙が溢れて止まらなくて、 こんな作品は初めてだと感じました。 例え結果が悲しくても、お互いに大切なことに気付けた。 それは良かったんじゃないかと思います。 自分が励まされるような… そんな優しい作品をありがとうございました。

夢を持つことで輝ける。 努力が報われることを何より信じて… 目標があるだけで頑張れる、 そんな大切なことを改めて気付かされました。 とてもほのぼのとした物語で、 ほっと暖かくなるような作品でした。

難聴の優と、それを支えようとするあすか。 私は生まれつき、左耳が人より少し聞こえないのですが、この作品を読んで少し前向きになれた気がします。 完結おめでとうございます。 これからも頑張ってください(^^)

面白かったです! 続きも見るので、更新頑張ってください。 応援してます(^^)