モデルという仕事をしながらも、素朴な雰囲気を持つ主人公。
モデルという華やかな仕事しながらも、それと一緒に普段は地味な姿で総菜屋で働く主人公。だからか、ストーリーの中でも擦れたところもなく、何もかも一生懸命で読んでいて微笑ましいです。
そして、そんな彼女を愛する副社長。
周りのいろいろな言葉に惑わされながらも、それでも一途に想い続け、そして、少しずつ変わっていく主人公の成長が読んでいてとてもよかったです。最高に面白い作品でした。

水と油の二人。
いがみ合う二人だけど、そこには隠された秘密が……
さり気ない優しさと、本当の彼の姿を知った時に、少しずつ戸惑いながらも突き進んでいく想い。
ただ優しいだけではなく、時には厳しい言葉も――…
それが読んでいてもどかしい気がしたのですが、他の作品では傷ついた時に優しさを向けられ恋におちるというストーリーが一般的に多かったのですが、この作品はそうではなく、いがみ合う二人だからこそのやり取りがあり、それが新鮮で、それでいて納得がいくものでした。
優しいだけがその人を思いやるのではないということがよくわかる作品でした。

わざとだまそうとしたわけではない。友達の強引な勧めもあり、仕方なく行った先で偶然出会ったのは、自分の勤めている会社の副社長。
はじめは自分のことを隠すために吐いた嘘。だけど、その嘘がどんどんと大きくなり、ついにはそのことにがんじがらめになり苦しむことに。
身分と嘘といろいろなことに悩みながらも、突き進んでいく姿が健気で切なかったです。そして、一途な副社長のその想いの深さに心が温かくなりました。

人当たりが優しく、さり気ない気遣いを見せてくれる支社長。そんな彼に、さり気なく特別扱いを受ける主人公は、地味女子を素でいく女の子。だけど、ある夜だけは地味女子を返上して、歌姫へと変貌を遂げる。
歌うことが大好きで、そこは女子力を発揮するのに、だけど本当の自分は地味。
それがギャップとなり、本当の自分を好きになってくれないということから、男性との付き合いもなかなかうまくいかない。そんな中、みんながわからないように自分をひいきする支社長。そして、そんな彼の思惑を疑い、一つの予想がつきながらも否定する主人公。
支社長が繰り出す様々な企みに翻弄されながらも、彼が気になっていく主人公。二人のそんな駆け引きが読んでいてとても楽しい作品でした。

すごく奥の深い作品でした。
身分違いの恋に対する、それぞれの家族の反対の中にも深い意味があり、また二人がその中で安易に答えを出すのではなく、その先を見つめて動いていく様。
そして、それぞれの理由の中にも意味があって、読めば読むほどすごくいろいろなことが考えられていてすごく素敵な作品でした。ストーリーはもちろんドラマチックですし、何よりドラマチックな中にも奥深いものがあって、すごい作品でした。

引き際がいいと言われればいいのだけど、実際はそこまで必死になれず、流されるままに生きてきた主人公。
恋人が裏切っても、会社を解雇されても、ショックを受けながらも「仕方ない」で済ませていた主人公だけど、ある男性に出会ったことで、今までの自分の流されて体質を知ることとなる。そして、少しずつゆっくりと変わり始める……
素敵なとてもいいお話でした。
理不尽なことさえも受け入れてしまっていた主人公。だけど、そんな彼女に厳しく言いながらも、実はさりげなく温かく見守る男性。そして、新たに出会った周りの人たちもとても優しい。
前の職場での解雇が理不尽なことだっただけに、より一層次に出会った人たちがいい人に感じました。
個人的には、あまりにも理不尽な解雇理由だったので、前の会社の社長や解雇にかかわった人たちも何か罰が当たればよかったのにと思ってしまいました。

男運の悪い主人公。そんな主人公は、男運が悪いながらも、塾の講師という固い職業をしていた。
そして、そこにはイケメンでありながら、同僚であり、軽いチャライ男。恋を諦めていた彼女の前に、もう一度恋をしてもいいかもと思わせる男が現れ―――…
恋をしないと決めていたのに、惹かれていく想い。そして、思わせぶりな態度を見せながらも、今までの男のように危険な香りが見え隠れする男。そして、チャライくせに、なぜか自分に構ってくる同僚。
不器用でありながら、一生懸命に恋をしていく主人公。そして、なぜか彼女がいるのに、主人公に構う同僚。見え隠れする想いのかけらたちが、ストーリーの中にあふれていく。その一つ一つがとても温かい気持ちにさせます。
読んでいて、キュンとさせるお話でした。
そして、実は―――…

本当は王族でありながらも、日陰の身に追いやられ、責任はないはず。本来なら被害者であるはずの主人公。だけど、蔑まれ王族として扱われずいたのに、母から教えられた矜持はどの王族よりも王族らしい。
だからこそ、その矜持にとらわれ、自分の身を軽くとらえる主人公。そして、そんな主人公に惹かれる騎士。
王族の考えと責任はとても正しい。だけど、そこに一人の愛する者へのこととなると―――…
最悪な状況からゆっくりと戸惑いながらも甘く囚われていく主人公。甘い甘い作品です。

表紙に三人の名前。どちらとくっつくのかとはじめはドキドキしながら読み進めました。
直属の上司と他部署の同僚。
さり気ない優しさを見せるのは二人ともだけど、そこからほころびも見え始め、いろいろと振り回される主人公。
そして、まさかの展開の連続に、「えっ！？」と思わずにいられませんでした。
恋って、本当にタイミングなんだな…と思わずにはいられない作品でした。

畑仕事が大好きな主人公は、いずれは自分一人で生きていくと決めていた。だけど、それは本人だけで、でも、それに伴う話もこず、一人ほくそえんでいたのだが、なぜか自分に縁談の話が――…
嫌われようとする主人公。だけど、それはすればするほど、なぜか逆の展開になり――…

元気いっぱい、そして、行動力がありお転婆で変わり者だけど、実はとても性格のいい主人公。そんな主人公を好きになる伯爵様がとても一途で、そんな彼がなぜ変わり者の彼女を見ても好意的に見ていたのかもその謎も書いており、読んでいてとてもすっきりしました。

一生懸命に頑張る主人公が、憧れている人に裏切られ、新たな一歩を突き進むストーリーだと思っていました。
だけど、読み進めていくにつれ、そのストーリーの中の含められている展開がとても複雑で練りこまれていて、とても読み応えのある作品でした。
文章も綺麗で読みやすく、ハラハラドキドキはもちろんのこと、陰謀もあり、また、主人公自身が前向きに仕事に向かって突き進みながら成長していくさまもとても読んでいて心地よかったです。
とても深い作品でした。

気が合わない。こいつだけは絶対にありえない。
お互いにそう思いながらも、ふとしたことがきっかけで二人の距離が近づいていく。
きっと、このきっかけがなかったら、二人はいつまでも気が合わないままだったのかもしれない。だけど、それはそのままもずっとで――…
さらっと読める作品でした。
ちょっと展開が強引すぎるところも感じましたが、読んでいて面白かったです。

本当は好きなのに、なぜか自分の婚約者に冷たい態度を取ってしまう公爵様。その態度は、とてもではないが、好きな相手に戸惑って冷たくしてしまうなどというかわいいものではない。
そんな公爵様の態度に日々傷ついていた主人公は、ある日、王と自分の父に婚約解消を願い出る。そして―――…

今までひどい態度を取り続けていた公爵様が、その言葉を受けてからの奮闘がとても面白いと言ってはなんですが、読んでいて楽しかったです。きっと彼は後がないので一生懸命だったのでしょう。でも、ほぼ以前とは180度も違う公爵様の態度に戸惑う主人公。その戸惑いは当然のもので。
すごく面白い作品でした。

食べることが大好きな主人公。その欲求は、素直に向けられている。そのために、自分には恋愛は向いていないと諦め気味。
だけど、そんな彼女をやたらと構う彼。自分とはもちろん身分も何もかも違う別世界の住人と思っていながらも、やたらと構ってくることにペースを崩される。
頑なに線引きをする主人公。そして、そんな彼女にまっすぐに突き進んでくる彼。
一途な彼の想いが読んでいてとても温かい気持ちにさせてくれます。そして、彼が彼女に惹かれた、その理由も。
とても温かいラブストーリーでした。

こじれてしまった大人の恋物語。
真面目でまっすぐな性格な主人公。だからこそ、恋も穏やかに真面目な恋を願っている。だけど、そんな彼女の前に現れたのは、そんな自分の考えとは正反対の男。
こんな男は最悪だと思いながらも、惹かれてしまう自分の気持ちを止めようとする姿と、それでも惹かれてしまう、どうしようもない想い。
また、彼もただの最低な男というわけではなく―――…

大人のこじれた恋愛模様だと思いました。ただ、好きという想いだけではいかない、そんな大人ならではの心の中での葛藤が書かれている作品です。

相次いで家族を亡くしてしまった主人公。幼いころ父親を亡くしてしまった上司。
お互いが家族というぬくもりをあまり感じることがなく、何かが欠けている。そんな二人がそれぞれの事情と生活を知ることによって、ゆっくりと近づいていく。
二人の恋だけじゃなく、甥っ子の出生、陰謀。いろいろなものが交錯していく、読み応えのある素敵な作品でした。

優柔不断、優しすぎる…。だからこそ、過去に付き合った男たちの運のなさ。それが、なぜか会社でもそのような扱いをされ――…
そのことに諦めているのか受け入れつつある彼女。そんな彼女に、さり気なく、だけど優しいというわけではなく、助け舟や慰めを与えてくれる上司。
自分のことでは何を言われても流して我慢をするのに、周りの迷惑になるとわかれば自分では苦手だけど、それじゃいけないと奮い立たせて行動を見せる主人公。
本当は弱い、流されるだけじゃないというところも見え、好感が持てました。

シリアスな展開の連続のこの作品。
最初から、この先はどのようになっていくのだろうと気になって読み進めていきました。
政治的なことから始まり、王族の中のごたごた。そういったサスペンス要素も多く含んでおり、読みごたえがありました。
最後さらっと終わったな…と思っていたらの、まさかの最後の事実に「えっ！？」と思わずにはいられませんでした。

双子の兄妹が性格も正反対ということで入れ替わりをする…一見、よくあるストーリーですが、その内容はとても深かったです。
ただ、入れ替わってばれて恋をして…という展開だけではなく、その先に続く包まれた謎。それを少しずつ紐解いていきながら、過去からの柵を解き放っていく――…
読んでいてドキドキしながらも、その謎がどうなっていくのかと気になりながら、読み進めていきました

シリアス展開もきちんとあり、とても読み応えのある作品でした。

もうこれでもかというほどドラマチックな展開を押し込んでるストーリーでした。
そして、それがただのご都合主義ではなくきれいに整理されていて、一筋縄ではいかない。だからこそ、すごくストーリーに入り込みドキドキハラハラさせられる連続でした。
御曹司も、ただの御曹司ではない。それが、このストーリーが一味違う感じを受けました。
繋がる過去。だけど、本当はもっともっと昔のお互いが知らない過去からのつながりがあった…
すごく素敵で、そしてもっともっとこの二人の続きを読んでいきたいと思わせる作品でした。