聖凪砂さんのレビュー一覧
長い間付き合っていた彼氏に振られてしまった主人公。それも、なんとも複雑な理由に気持ちの持っていきようがない。そんな自棄酒中の中で出会った男。最悪な出会いから、なぜかアタックされる展開に、意味がわからない主人公。だけど、そのことが彼女の気持ちを軽くされていたりと、一見、強引な彼の行動が彼女にとっては、実はいい方向に向かっていたりと、素敵な関係性がよかったです。
一度壊れた恋だから、想いが残っていても、素直に前に進むことができない。
それはお互いでありながらも、気持ちが繋がっても別れた時の不安が襲ってきたりと、一筋縄ではいかない。
二人の切ない気持ちがよく伝わる素敵な作品でした。
お見合い相手をお互いに間違ったことにより、進んでいく関係。
間違えてさようならではなく、もともと断る気満々だった主人公が素を見せて話していた結果、事態は思わぬ方へと転がっていく。どちらかというと、後ろ向きな主人公をぐいぐい引っ張っていく彼によって、彼女も彼のペースに巻き込まれていく様子がよかった。
過去の苦い経験から、自分を隠して生活をしている主人公。だけど、苦手な同期の彼に見られてしまったことから、ストーリーは始まる。
過去のことから、後ろ向きな彼女を強引な行動で振り回しながらも惹きつける彼の優しい想い。大人の優しいラブストーリーでした。
とても、私が好きなシチュエーションのお話でした。
恋仲の二人が政局が変わったことで、離れ離れになってしまい、時を経て再会する。
この展開が、とても読んでいるこちらとしては、魅力的でドキドキの連続でした。
仮面をつけて生活していた主人公が転生したことで、今までとは違う素の自分を出していこうとする話。
でも、素を出して嫌われようとすればするほど、なぜか気に入られたくない人物には気に入られ、思い通りにならず戸惑う主人公。その戸惑いが面白かったです。
突然のことから、同居をすることとなる二人。だけど、戸惑っていたのは二人だけで、二人以外は二人の関係を温かく見守っているのがいい。
主人公の幼なじみが、個人的には素敵で、あまり出てこないのですが、なぜか存在感をすごく感じました。
お互いがお互いに、強烈な勘違いをしており、初めからすれ違い。
最後までそのすれ違いは続き、そのせいで主人公はとてもつらい心境に。また、彼は彼で悩んだりと、両者の気持ちが書かれているため、あまりのすれ違いがもどかしくて仕方がなかったです。
一見、冷たく俺様な彼。そんな彼との初対面は最悪。
だけど、触れ合ううちに、その奥にある優しさに気づく。過去の恋愛から、後ろ向きな彼女を、ぐいぐい自分のペースに巻き込んでいく。だけど、そこには彼の想いがあり、読めば読むほど、二人のファンになりました。
とっても素敵な作品です。
昔から好きだった人。一時は疎遠になったものの、再び出会った二人。
お互いの気持ちが書かれているので、それぞれの気持ちを知ることができたので、ほっこりしながら読めました。
感情を表に出すことが苦手な主人公。そのせいで、日本での人間関係も上手くいかず、突然の日本への異動に憂鬱な気分。だけど、その時に乗り合わせた隣の席の男の子との出会いが彼女に少しずつ変化を与えていって…
不器用な彼女に、そんな彼女の不器用さも含めて想いをぶつけてくれる彼。二人の関係だけではなく、会社の中の不穏な動きなど、それほど多いページ数ではないのだけど、その中で丁寧に書いてあり、とても良かったです。
政略結婚のラブストーリーかと、読み始めは思っていました。だけど、予想外にストーリーはシリアスな展開に。
実は、主人公を溺愛していた婚約者。そして、事件の後、近づくことで今まで知らなかった彼のことや気持ちを知っていく主人公。
温かく二人の関係の変化だけを見ていきたいと思うのだけど、そこには主人公を狙ってくる危険な存在が…
ハラハラドキドキしながら、最後まで目が離せませんでした。
憧れの人からのお願いで、修行僧のように徹していた主人公。就いているCEOからのアプローチもスルーしながらも、内心はドキドキ。
頼まれた事情が事情なだけに、彼のことも異性関係が派手な人物だと決めつけていたが、次第に彼の本質を知っていき、心が動かされていくのが良い。
ただ、ストーリーの主軸がCOOの恋愛のごたつきで主人公二人が振り回された感が否めないのがちょっと残念だった。もっと二人がメインで動くストーリーも読みたかったです。
身分や、家名のための政略結婚。それだけなら、よくある設定。でも、それだけではない二人の関係。
惹かれながらも、離れなくてはいけない。それでも、想いは消せない。悲しく厳しい現実の間で揺れ動きながらも惹かれてしまう二人の姿がとても切なかったです。
年月が経ったことで、お互いにたくさんのことを経験した二人。そんな二人が再会したことで、昔は見えなかったお互いのことを知っていく。
起業を考えていたほどの二人なので、仕事に対しての向き合い方がかっこいいです。
いつもは何事にも消極的な主人公。そんな彼女が珍しく行動力を発揮した海外旅行で出会った人。そこから動いていく運命。
ラブストーリーだけではなく、会社に仕掛けられる罠など読み応えたっぷりでした。
犬猿の仲の許嫁の二人。
大嫌いなはずだけど、結婚する将来は変わらない。普通なら、破談にしようとするものの、そのことは考えないことに違和感を感じないところに隠れた気持ちがあるのだけど、全く気づかない二人。
気にしながらも、反発する二人のもどかしい関係がとても不器用に思いました。
出会いからの流れも早く、まさにノンストップなラブストーリーでした。
二人が再会してからの展開は、まさに王道。でも、その世界観に入ってしまう。ちょこちょこ出てくるキャラがどのように動くのか想像して裏切られてと、とても面白い作品でした。
幼い頃の幼なじみ。でも、昔に疎遠となってしまった二人。
立場も違えば、お互いに流れた時間も違う。会えない間に変わってしまった幼なじみに距離を感じながらも、微かに残っている面影。
冷え切った彼の心に、戸惑いながらも優しく触れる彼女。二人のピュアな関係にドキドキが止まりませんでした。
個人的には、最後が駆け足気味だったので、そのあたりをもう少し詳しく読めたらな…と思いました。
仕事に一生懸命な主人公。そして、そんな彼女の周りの個性的な仕事仲間たち。
二人だけではなく、それぞれがそれぞれいい味を出していて、とても面白いです。