花袋 一さんのレビュー一覧
お約束三か条 いち、朝倉百々の休み時間は牙城くんのもの に、朝倉百々は困ったときには牙城くんを頼らなければならない さん、朝倉百々は休日に牙城くんに会ってはならない 「(監禁)されたくなかったら守ってね、約束」 「……ぬ、ん」 ⑅⃛ ⑅⃛ ⑅⃛ 牙城くんからのちょっと(ちょっと?)重い独占欲に包まれている百々ちゃんは苦しくて、もやもやしている。 それは牙城くんが誤解されているから。ほんとうは優しい人なのに、いい人なのに。 "牙城くんを守りたい" 作中、百々ちゃんは何度もそう口にしています。守られてばかりじゃだめだって、牙城くんのためなら傷ついてもかまわないって。覚悟を決めている百々ちゃんはどんな女の子よりも強くて、魅力的で、かっこいい。 繊細で不器用な百々ちゃんと牙城くんの恋。もちろん一筋縄ではいきません。ふたりの迎える結末を、ぜひその目に焼き付けてください。
お約束三か条
いち、朝倉百々の休み時間は牙城くんのもの
に、朝倉百々は困ったときには牙城くんを頼らなければならない
さん、朝倉百々は休日に牙城くんに会ってはならない
「(監禁)されたくなかったら守ってね、約束」
「……ぬ、ん」
⑅⃛ ⑅⃛ ⑅⃛
牙城くんからのちょっと(ちょっと?)重い独占欲に包まれている百々ちゃんは苦しくて、もやもやしている。
それは牙城くんが誤解されているから。ほんとうは優しい人なのに、いい人なのに。
"牙城くんを守りたい"
作中、百々ちゃんは何度もそう口にしています。守られてばかりじゃだめだって、牙城くんのためなら傷ついてもかまわないって。覚悟を決めている百々ちゃんはどんな女の子よりも強くて、魅力的で、かっこいい。
繊細で不器用な百々ちゃんと牙城くんの恋。もちろん一筋縄ではいきません。ふたりの迎える結末を、ぜひその目に焼き付けてください。
「俺だってずっと本気なんだよ」
冷たくて、強引で──────
いつだって狼くんはぶっきらぼうだった。
*
ひな。
こちらのヒーロー狼くんは、ひなちゃんのことをほとんど名前で呼んでいます。お前でも、あんたでもなく、ひな。ここに愛を感じられずにはいられませんでした。ズルい、ずるい、溺愛じゃん!ほわ〜〜〜〜><
近所のおばちゃんのように「あらあらあら...」と終始にんまりしながら読み進めました。
結季作品最大の魅力であるピュアな等身大の恋模様。そこに拗らせオオカミという一滴のスパイスが落とされることでさらにピュアが際立っています。すき。
悶きゅんの連続です。(心臓がもたないので覚悟を決めてから)ぜひご一読ください!
小説家は感受性が高く繊細であり精神疾患を抱えやすい、昔どこかで聞いた言葉を思い出しながら読み進めました。そして最後の一文、ですね。ぞくりとも、どきりともしました。
平坦な会話文で、それでいて次第に迫っていく物語の主題。とくに2頁9行目からの文字に筆者さまの強い思いが込められているように感じました。
自分が、自分の創作物の価値を知っているうちはいい。じゃあ、もしそうすることができなくなったら? 世界に蔓延る言葉や文字に汚染されてしまったら? "僕"のように、自分が何者かわからなくなってしまうのでしょうか。
彼女、きみ、ロンドン橋落ちた、きみ、ロンドン橋落ちた、落ちた、落ちた。
まるで文豪作品を読んでいるかのようでした。
本当に素敵な文学をありがとうございます。
My fair lady.
お前はまだ世界を知らない。 それがかつての相棒、鷹目の最期の言葉だった。相棒を失った元殺し屋・兎はとある少女と出会う。 「私は鷹目の娘だ。お前、私を守れ」 「無理だ。俺は鷹目がいない限り、戦わない」 「大丈夫だ…私を信じろ」 「おいニカ!目を覚ませ!」 俺たちは途方もない旅に出る。 謎の追っ手から逃げるために、相棒が残したメッセージを解くために。 ────『世界』を知るために。 * 高島さんの作品はいつだって強いメッセージが込められています。前作とはまた違う観点でありながら、高島さんが大切にしているものが今作にもちゃんと込められていました。 登場人物に吹き込まれた命。考えも性格も違う。世界を知っている者、まだ知らない者。そして受け継がれる想い。物語はどのような結末を迎えるのか、そして相棒の言う『世界』とは何か。 エメラルドグリーンの瞳に映るのは──。 ぜひご一読ください。
お前はまだ世界を知らない。
それがかつての相棒、鷹目の最期の言葉だった。相棒を失った元殺し屋・兎はとある少女と出会う。
「私は鷹目の娘だ。お前、私を守れ」
「無理だ。俺は鷹目がいない限り、戦わない」
「大丈夫だ…私を信じろ」
「おいニカ!目を覚ませ!」
俺たちは途方もない旅に出る。
謎の追っ手から逃げるために、相棒が残したメッセージを解くために。
────『世界』を知るために。
*
高島さんの作品はいつだって強いメッセージが込められています。前作とはまた違う観点でありながら、高島さんが大切にしているものが今作にもちゃんと込められていました。
登場人物に吹き込まれた命。考えも性格も違う。世界を知っている者、まだ知らない者。そして受け継がれる想い。物語はどのような結末を迎えるのか、そして相棒の言う『世界』とは何か。
エメラルドグリーンの瞳に映るのは──。
ぜひご一読ください。
どんな理由があれど、私は多岐くんの恋人なんだ。
*
ずっと多岐くんの内面を見ていて、好きだという気持ちを曲げなかったひなたちゃん。
クズだろうクズじゃなかろうが、自分の好きな人には変わりない。
ポジサイコのひなたちゃんは、どれだけ悪口を言われてもイヤミを言われても(的場くん以外には)絶対にやり返したりはしませんでした。
強くて、優しくて、恋をしてだんだん女の子っぽくなっていくひなたちゃんに絆されないわけがないよね多岐くん。犬飼先生が高校生だったら危なかったね多岐くん。胸きゅんと青春をいただきました。
あと、野坂さん毎回ギャグセン高くて好きです...「おい、たきろう」に不意打ちでやられました、ありがとうございます。でもMVPはパイナップルみたいな顔です。このパワーワードは一生忘れません。
笑いと感動の詰まった素敵な物語でした。
ありがとうございました!
友人とともに過去へと飛ばされた日葵。
なんとそこは幕末だった!
新選組に拾われるが、過去を変えてもいいのか悩む日葵。
そんな日葵に似た人物、ひまりは芸妓であり土方と親しい仲だった。
土方に想い人がいると分かっていても、日葵は自分の気持ちに気付いてしまって――――
*
最初の相関図と最後まで読んだときの相関図が全然違って、めちゃくちゃ興奮しました!!
どちらもよい!!ヽ(´▽`)ノ
けれど沖田さん、かなり我慢しているなあって途中胸が痛みました……みんなに幸せになって欲しい。
続いて乱のほうも読ませていただきます!
素敵な作品をありがとうございました!
タイトルの通り、このお話は 『名前を呼ばれて、返事をしなければ死ぬ』 出席を取られても誰一人として返事をしない崩壊寸前の学級。 そして死席簿を手にした気弱な担任。 これが、意味するものは......? * 最初から最後までドキドキしっぱなしでした! 次々に殺されていくクラスメイトに、それを授業と称する担任。 担任は狂っている。そう思いながら読み進めていきましたが......ラストには思わず涙腺が緩んでしまいました。 ぜひこれからこのお話を読む皆さんにも、どうか最後まで読んでみてほしいです。
タイトルの通り、このお話は
『名前を呼ばれて、返事をしなければ死ぬ』
出席を取られても誰一人として返事をしない崩壊寸前の学級。
そして死席簿を手にした気弱な担任。
これが、意味するものは......?
*
最初から最後までドキドキしっぱなしでした!
次々に殺されていくクラスメイトに、それを授業と称する担任。
担任は狂っている。そう思いながら読み進めていきましたが......ラストには思わず涙腺が緩んでしまいました。
ぜひこれからこのお話を読む皆さんにも、どうか最後まで読んでみてほしいです。
天涯孤独の雪は、生きるために援交を繰り返していた。
雪がピンチの時とある男の人に助けられ、
病院でその人の弟である葵を紹介される。
「援交、やめろよ」
はじめは葵にイライラしていた雪だが、葵の無愛想ながらも優しい言葉に、次第に心を開いていく。
しかし、そんな葵は大きな病を抱えていてーー
¦*.
この物語には『悪役』がいません。
登場人物全員がそれぞれ強い想いを抱いていて、自分の気持ちにまっすぐでした。
みんな憎めないキャラでした(笑)
命について自分について考えさせられる作品で、この『君が眠る時には』を読んだあとわたしも、もう一度ちゃんと自分と向き合いたいと思えました。
自分を大切にしたい、心からそう思うことができるような素敵な作品でした。
最高でした!!
ちゃんと事実と絡みあわせていて、それでいても新撰組のみんなが幸せになれるのは、本当にすごいと思います!
凛ちゃんがとっても心身ともに強い女の子で、読んでいて清々しかったです
次回作も楽しみにしていますっ
最後の一言で涙腺が崩壊しました。
絵里ちゃんにはこれから、前を向いて進んでほしいと思います。
タイトルの意味はきっと最後まで読まないと分からないでしょう。
しかし、最後まで読み終わったその瞬間……
あなたはきっと、もう一度涙する。