永以真子さんのレビュー一覧
小さな天使ラビィとカピィ。
サユとサトルの二人に重ねて
辛いこと、苦しいことを
互いに乗り越えていく姿は
たくましいけれど微笑ましく、
勇気をもらえます。
我慢しないで、泣いて。
吐き出してしまうことも大事だよ。
サトルのサユを思う気持ちの強さが
伝わる素敵な作品です。
是非、読んでください。
ミラさんは有能な主婦だと
改めて感じさせられます。
そりゃあ、叫びたくもなる。
だけど、どれもこれも家族のため。
心の中で叫びつつも、
注がれる家族への愛情は
確かで揺るぎないもの。
主婦の鏡、ミラさんを見習って、
私も日々精進したいと思います。
好きで入った訳じゃないバレー部。
辞めたくて辞めたくて…
それでも続けてきた三年間。
思い返すと、得たものは大きい。
あの頃の辛さに比べたら…
辛い中にも青春の輝きを感じられる
ユーモア溢れる作品。
是非、読んでください。
結婚を意識していた彼氏に二股をかけられて振られてしまった泰菜。
帰省した泰菜は、幼馴染の法資と十二年ぶりに再会する。
酔い潰れた泰菜は法資と一夜を共にしてしまい……
周囲の友人たちが結婚していく中、焦りと不安を抱える泰菜の揺れる気持ちがうまく表現されていると思います。
過去を絡めながら幼馴染みへの思いに気づいていく過程はとてもリアルです。
是非、読んでください。
三十路目前の琴音は、叔母の勧めでお見合いに臨む。友人たちが次々と結婚から出産へと駒を進める中、焦りを感じながらも乗り気にはなれない。
しかし、お見合い相手の惣介とお互いに惹かれ合うものを感じ、結婚を前提に付き合うことに。結婚までの過程として、恋愛ごっこを始める。
考えていることを言い当ててしまう惣介と似たもの同士だと気づき、デートを重ねるごとに恋する気持ちを思い出す琴音。
少しずつ二人の気持ちが寄り添っていく姿が、とても可愛いです。
抱えていた悩みを乗り越えた二人が、ようやくゴールにたどり着いた時には温かな気持ちになれました。
素敵な恋をしたくなるお話を、
是非読んでください。
実際にある吉祥寺という街の一角で繰り広げられる温かな人間ドラマ。
母を亡くして生活のために下宿を始めた文子。下宿を希望してきた芽衣と木島。
それぞれの持つ過去や悩みが解れていく展開はリアルで、人と人とが触れ合うことの大切さを実感させられます。
吉祥寺という街を訪れたくなる、ほのぼのとした温かなお話。
是非、読んでください。
彼氏の車の助手席に、自分のものではないピアスが落ちているのを発見してしまった雛子。
彼氏の浮気に気付いた雛子は……
いつも傍にいて支えてくれる幼馴染みの琥太郎。
不器用な二人がゆっくりと近付いていく姿には、ハラハラさせられながらも胸にこみ上げるものを感じさせられました。
その代わり、読み終えたときの感動は大きくて満足感で満たされます。
運命を切り開く大人の恋のお話。
是非読んでください。
子供の頃に見た不思議な光景。
彼といた忘れられない時間。
静と動
自分とは対照的な彼。
ひたすら流れる時間に
飲まれながらも思い出す。
光と影
現実と幻
繋ぐのは、マンホール。
子供の頃の不安定な感覚と
どこか懐かしさの感じられる
不思議なホラー。
是非、読んで感じてみてください。
幼馴染の稜と航佑。
ふたりの間で揺れ動く心優。
自分の気持ちがわからなくなって苦しむ心優の気持ちが、痛いほど伝わって切なくて……
読み進めるにつれて涙を誘います。
だからこそ、最後の感動は大きくて満足度いっぱいです。
切なくて胸を熱くさせられる物語。
是非、読んでください。
青い空に白く連なる魚たち
彼らが目指し泳いでいく先には……
空を見上げる母は
我が子の姿と重ねて
願うのです。
母の愛と優しさに満ちた作品。
是非、読んで感じてください。
そして、空を見上げてください。
幼馴染みの圭くんと私。
ずっと一緒に育って、
ずっと一緒に遊んで……
住む場所が離れても
幼馴染みの関係は変わらない。
会うと必ずする遊びも。
大人になったふたりにとって、
遊びなのか?
とても切なく感じられます。
是非、読んでください。
アロマショップで働くなずなの前に現れた年下の麦。
疲れたなずなを癒してくれる麦に惹かれて行くけれど、ふたりはすれ違うばかりで……
優しい麦と対照的なオーナーとの間での揺れる心、すれ違いが切なく胸を締め付けられます。
また、なずなを取り巻く登場人物たちの個性と役割が確立されていて、物語をスムーズに進行させていると思います。
様々な苦難を乗り越えて、なずなは何を選ぶのか。
是非、読んで確かめてみてください。
どうして、あの時……と
後悔することを
先輩は望んでいないと思います。
青い空を見上げて、
まっすぐ延びる飛行機雲の先に
先輩の笑顔を思い出して、
先輩のためにも
笑顔で前に進むことを
いつか先輩に会った時、
思いを伝えられるように。
優しい気持ちの込められた
素敵な作品です。
是非読んでください。
雨の中に咲く色とりどりの花
うまく咲かせることのできない人へ
かけられた言葉が
優しくて、温かくて、
心安らぎます。
となりに寄り添ってくれるような
安心感を覚える作品。
是非、読んで感じてください。
ぽたりぽたり……
繰り返される言葉が
浮かび上がらせる情景。
洗濯機を回す音とは対照的な
静かな音。
じんわりとシミが広がるように、
徐々に怖さが満ちていく作品です。
是非、読んでみてください。
辛い時、苦しい時、
どんな言葉をもらっても
励ましてもらっても
上を向けないこともある。
懸命に上を向こうとしても
眩しくて目を開けていられない。
そんな時には無理をせず、
下を向いて歩けばいい。
格好悪くてもいいから
周りなんで気にしなくていいから。
無理に力を振り絞り、進むことよりも
力を抜くことを教えてくれる
優しさの感じられる作品です。
是非、読んでください。
芸能人の彼と一般人の彼女。
彼はどんどん人気者になって、会えない時間が増えていく。
それでも会いたいと言い出すことのできない苦しさと切なさ。
彼がすべての人に向ける笑顔ではなく、私だけに向けてくれる笑顔を知っているのに。
彼の差し出してくれたガラスの靴を少し窮屈だと思うのは彼女の言い訳。
彼のことを思い葛藤する彼女が健気で切ないお話ですが、作者様らしい優しく素敵なラストに心温まります。
是非、読んでみてください。
冬休み明けの学校の教室。
君とふたりの空間、
君とふたりの時間。
静かに流れていく何気ない光景の中、
少しずつ高鳴る鼓動が聴こえてくる。
なんとなく、ふたりは予感していた。
そんな気がします。
こそばゆい距離が堪らなく愛おしい
素敵な作品だと思います。
スーパーミラクル主婦なミラ子さんが
アルバイトを始めたのはコンビニ。
いろいろなお客様と接する様子、奮闘っぷりが大変コミカルに描かれています。
納得させられる場面もチラホラあり。
コンビニ店員という仕事を難なく熟す
ミラ子さんが何よりもカッコいい。
スーパーミラクル主婦、ミラ子さんの
今後の活躍に期待しています♪
彼はケーキ屋さんだから、クリスマスは忙しくて会えるはずない。
わかっているのに会いたくて堪らないのは、クリスマスだから。
そんな彼女の沈んだ気持ちを急浮上させてくれたのは、彼からのサプライズの数々。そんなにも……!と、読んでいる方が嬉しくなってしまうほど。
冷え込んでいた彼女の心が一気に温まる様子は、読んでいて気持ち良かったです。
素敵なクリスマスのお話。
是非、読んでください。