聖凪砂さんのレビュー一覧
家のため、家族のために自殺をしようとした柚子。そんな時、偶然出会ったのは地元どころか日本でも有名な会社社長の翔。
突然の出会いから、なぜか結婚することになった柚子。
そこから、二人の恋は始まった。
運命的であり、少女マンガ的要素っぽい展開。
だけど、実はそこには、いろいろな謎が隠れていたり、実は翔は柚子と前にも会ったことがあっていたりと、要所要所に「そうだったのか」と思わされる内容が散りばめられていました。
相手が社長ということで、一筋縄ではいかない展開もあり、切なく、それでいてどうにもならない大きな力に抗おうとする二人の絆が読みどころです。
文章もとてもきれいで、よみやすかったです。
出会ったのは、お互いの両親が結婚をすると紹介された時。
だから、心の中に好きになってはいけない人と位置付けていた。
なのに、ひかるとかなたはお互いに惹かれあう。
求めながらも、兄妹というしがらみにかけられ、それでも、互いに惹かれあう切なさに、感動です。
もっと、この二人の物語を読みたいと思わせる作品でした。
続編が読みたい!そう思わせる話でした。
男嫌いの主人公である柚希は親の一存で、なぜか男子校に入れられる。
そこで、ルームメイトとなる爽にしょっぱなから女であることを見破られてしまい―――…
ほのぼのと、それでいて楽しみながら、読むことができました。
アイドルと監督の娘との恋。
一般人だけど、一般人ではない。
最初、不純な動機で優衣に近づいた拓。そのため、自分の気持ちにも偽りを感じ、気持ちに気付かずにいた。
お互いがお互いを想いあう純粋なストーリーでした。
『優しい嘘』が大好きで、そこに出てくる純哉のストーリー。
沖縄で出会い、一夜を共にしてしまった有美加。
その場では別れてしまったが、偶然二人は再会する。
お互いの苦しい境遇を乗り越えて想いあう二人の絆に感動です。
おまけには二人の甘いストーリーがあって、とてもよかったです。
前作高校生編も、すごく好きでした。
幼なじみの二人がバトルを繰り広げ、前作では二人の想いが通じ合うまでのバトルだったのが、今回は付き合っていてもバトルを繰り広げている。
相変わらずの二人の関係に笑いながら読んでいました。
読み始めると止まらない。
切なく、しっかりとした芯のある作品でありながらも、なぜか笑い要素が散りばめられているせいか、楽しく読めます。
文章表現も巧みで、要所要所で的確に突っ込みも入っていて、最高に面白いです。
ただのホストとの恋というだけではなく、成長も込めたラブストーリー。
読み始めた時は、まさかここまで深い話だとは思いませんでした。
付き合っているだけではだめ。
自分も成長しなくてはいけない。
希も、ただ祐輔に守られていくだけじゃなく成長していき、助ける。
そんなお互いがお互いを助け合うストーリーに感動です。
高校入学と共に訪れた、環境の変化。それは誰もが訪れる環境。だけど、主人公である理生の環境の変化はとてつもなかった。
突然の同居生活&恋に戸惑いながらも、必死に立ち向かっていく理生。
蓮との恋の進展がゆっくりと丁寧に書かれています。
読んでいると、こんな恋をしてみたいと憧れる話。
ドキドキさせられることは間違いありません。
ホストとDVをうけている女性の話なので、すごく暗い話かと思っていたのですが、予想に反して甘いお話でした。
二人が想いあう姿。それに、祐輔が希にさりげなく手を差しのべるところがとてもいいです。
ただ、甘いだけの話かと思っていました。
だけど、ところどころに散りばめられた要素はとても重くて、心の中の複雑な気持ちを丁寧に表していました。
自分が行ってしまった『不倫』という行為。そのことを悔やみ、罪悪感に押しつぶされそうな莉央。
そんな彼女の前に現れた素敵な年下男性。
ここからストーリーは始まり、莉央の罪悪感に苛まれた日々も変わり始める。
素敵な大人なラブストーリーでした。
アイドルと恋をする。
みんなが憧れるそんなストーリーです。
初めは智也とくっつくのかと思っていた私。
だけど、予想外に恋のお相手となったのは、それほどまだ人気も出ていなかった雄哉が恋のお相手になったのは驚きでした。
だけど、人気がない雄哉がどんどんと人気が出てきて、多忙になってきてすれ違いが続いたりとそんな中でお互いがきちんと想い合う姿がとてもよかったです。
ハラハラすることもなく、安心して読める作品です。
嫌われていると思っていたから嫌いだった。
だけど、それは本当は反対で、好きだった。
そんなちぐはぐな気持ちから始まったストーリー。
初めは嫌いで試しに付き合った木南。大嫌いで天敵だったはずの篤貴と付き合いだしたことで、少しずつ近づく二人の想い。
最後はお互いを想い合う気持ちがとても深くて感動しました。
ゆっくりと育っていく愛。
そして、何よりも篤貴の木南に対する好きすぎる気持ちに読んでいてうらやましかったです。
タイトルの通り、部活内恋愛のストーリー。
サッカーを通して、深まる友情に、恋愛。
前作では、愛奈と勇介、二人が付き合うまでだったのですが、今回からはお互いが両思いになってからのゆっくりとですが、愛を深めていくストーリーになっていました。
要所要所にほっこりとする温かいエピソードが散りばめられていて、読んでいても、心が温まります。
そんな温かいお話です。
いつもは、杏樹が陸を狙う女性関係に悲しい目に遭うことが多かった。
今回ももちろん、そうだけど、それとは別に杏を狙う生徒会長が出現。
そのおかげで、陸のひやひやなシーンも見れて、ちょっとびっくりです。
今回は特にせつなさの残る回だったと思います。
純情な文学少女明日香栞と、金髪の髪を持ち、青い目の王子様的容姿を持つ奈良坂大輔。
気になりながらも、接点のなかった二人が同じクラスになったことで、少しずつ近づいていくストーリー。
ゆっくりだけど、お互いに惹かれて行き、想いを深めていくところは、とても綺麗で、それでいてすごく読みやすかったです。
展開がスローリーなようで、だけど、それがこのストーリーにはぴったりで、一つ一つの展開や行動、言葉にドキドキさせられました。
とにかく、甘い。
ホストが相手なので、もっと複雑だったり、人間関係もごちゃごちゃしているのかなと思っていたのですが、終始甘い展開に、読んでいて心地よかったです。
玲の真白に対する一途な想いが読んでいて、とても面白かったです。こんな風に思われてみたいです。
大好きな作品です。
ストーリーは淡々と流れていきます。だけど、そこには複雑な思春期な気持ちや想いがあって、一つ一つが自分もこういう時があったな~と思いながら読んでいました。
父の浮気相手と旅行に行ったり、友達になったりと不思議な関係の中に、大切な絆が生まれていくところは、とても読んでいて心地よいものがありました。
最後にどんでん返しがあり、その謎が解けた後、知ってからもう一度読みなおそうと思いました。
読み始めた初めの頃は、甘い作品なのかと思っていました。
だけど、三章あたりから、どんどんと切なくなっていって読んでいてもとても苦しかったです。
初めは好きという気持ちだけでよかった。
だけど、付き合っていくうちに他のことまで考え出してしまって。
付き合えてからも、いろいろな苦労がある。そんなことを深く考えさせられる作品でした。
社内恋愛でありながら、偶然出会った二人。
課長と部下という立場でありながら、どんどんとお互いに惹かれていく二人。
社会人である真琴は考え方も大人だし、しっかりしているのに、どうしても惹かれてしまう。
そこに会ってからの時間なんてものは必要ないのだと思いました。
惹かれる時は理屈ではなく時間でもないのだと。
そんなことを気づかされる作品です。
今回の作品は、今までの妖怪をメインにしたものではなく、人の性を主にした作品でした。
なので、いつもよりも杏樹と陸がメインのラブストーリーとなっていました。今回は陸の杏への想いがより一層見えた作品だと思います。
毎回のことですが、とてもおもしろいシリーズです。