日下奈緒さんの作品一覧

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ピアニストとして世界に羽ばたくはずだった天音美玖(あまね みく)は、 本番の舞台で倒れ、脳腫瘍と診断される。 担当医は、冷静沈着と名高い外科医・渡部悠真(わたなべ ゆうま)。 「俺なら君を救える」――そう告げる彼の声が、 美玖の止まりかけた心を再び打たせた。 だが、手術をすれば右手の神経を失い、二度とピアノは弾けない。 オペを拒む美玖と、彼女を救いたい悠真。 理性と感情の狭間で、ふたりの心は静かに燃えはじめる。 「もし明日、目が覚めなかったら……先生、恋を教えて」 命の灯が揺れる病室で、ふたりは禁じられた愛を交わす。 失われた音、残された愛。 左手だけで奏でる旋律が、世界を震わせる。 ――白衣の下に潜むのは、誰よりも静かで深い溺愛だった。
明治、契約の夜に咲く恋─御曹司の溺れるほどの愛

総文字数/23,298

歴史・時代60ページ

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明治――没落士族の娘・珠緒は、家を救うため一つの契約を結ぶ。 「妻に代わって、子を産んでほしい。」 依頼主は三十五歳の御曹司・逢坂惇。病に伏す妻に代わり、跡継ぎを求めていた。 一度きりの契りのはずが、惇の静かな優しさに珠緒は心を奪われていく。 けれど惇の隣には、いつも妻の姿。 “私はただの子を宿すための女”――そう思いながらも、珠緒は彼を想わずにいられなかった。 やがて珠緒は懐妊するが、運命は残酷に微笑む。 流産、別離、そして再会。 「俺から離れないでくれ」 その言葉とともに、惇の愛は理性を超えて珠緒を包みこむ。 契約から生まれた恋は、やがて真実の夫婦の愛へと咲き誇る──。
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父の死後、残された借金を返すため昼も夜も働き続ける25歳のOL・長谷川真帆。 そんな彼女のもとに舞い込んだのは、出会い系で知り合った御曹司・神宮寺聖からの奇妙な依頼──「一夜だけ、妻になってほしい」。 報酬は百万円。政略結婚を回避するため、社交パーティーに妻役として同伴してほしいというのだ。 一度きりの契約のはずだったのに、聖の優しさと独占欲に心も体も絡め取られていく真帆。 「もう契約じゃなくていい。俺の本当の妻になれ」 冷徹と噂される御曹司の甘すぎる愛は、逃げ場を与えてくれない──。
桃果の契り 才人妃は皇太子に溺愛されて

総文字数/59,794

ファンタジー148ページ

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三年に一度の妃募集。簪屋の娘として育った柳小桃は、思いもよらず後宮へ上がることになった。与えられたのは、最下位の身分である「才人」。 華やかな妃たちの中で皇太子に目を向けられることもなく、ただ簪を作って寂しさを紛らわせる日々。恋など夢物語だと思っていた――その時、庭で桃を食べる一人の武人に出会う。 禁じられた場所に忍び込む彼と果実を分け合い、ひそやかに言葉を交わすうちに、いつしか心は惹かれていった。けれど小桃には皇太子への夜伽が命じられ、武人との逢瀬も終わりを迎える。胸を裂くような別れを選んだはずなのに、心は彼を求め続けてしまう。 そして皇太子主催の庭園の宴で、小桃は思いがけぬ運命を知ることになる。 あの桃の契りが導いた先は、ただ一人に捧げられる溺愛――。 卑しい出自の才人妃が、唯一の寵妃として選ばれるまでを描く、中華後宮ロマンス。 皇太子の甘く激しい独占愛に、あなたも心を奪われる。
明治、一目惚れの軍人に溺愛されて

総文字数/45,932

歴史・時代120ページ

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明治――名家に生まれた令嬢・篠宮雪乃は、父と共に出かけた折、軍服姿の青年と出会う。 凛々しい姿に胸を打たれ、一目で恋に落ちた雪乃。 やがて偶然の再会を重ね、二人は誰にも言えぬ想いを育んでいく。 茶屋の二階で密かに重ねる逢瀬。 「もう放れられない」 互いの心も体も強く結ばれていった。 だが、父から告げられたのは政略の結婚話。 相手は帝国軍人で、すでに両家の間で話が進んでいるという。 涙にくれる雪乃は「別れなければならないのか」と胸を引き裂かれる。 志郎もまた激情をあらわに「君を他の男に渡すものか」と抱きしめるが――。 時代に翻弄され、愛と義務の狭間で揺れる二人。 果たして雪乃の初恋は叶うのか、それとも引き裂かれてしまうのか。 一目惚れから始まった恋が、切なさを超えて溺愛へと変わる―― 涙と情熱の明治ロマンス。
幼馴染み皇子の強引すぎる婚約破棄と溺愛

総文字数/60,839

ファンタジー150ページ

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公爵令嬢セシリアは、幼馴染みの第二皇子ユリウスの婚約祝いに出席する。 相手は隣国の王女──二人の婚姻は国を救う政略の象徴とされていた。 胸の痛みを隠しながら「おめでとうございます」と言葉を贈り、自ら刺繍したハンカチを差し出したその瞬間、事態は一変する。 「この婚約は破棄する。俺の妃は、セシリアだ!」 宮殿中が凍りつき、王も隣国の使節団も激怒する中、ユリウスはセシリアを抱き寄せ、強引に愛を宣言する。 幼い頃から彼女を想い続けてきたユリウスは、政略をも国をも捨てて、ただ一人を選んだのだった。 戸惑うセシリアもまた、ずっと彼を愛していた。 けれど、隣国の怒りによって「戦争回避のための婚姻」が再び持ち上がる。 「戦争だけは避けたい」と涙ながらに身を引こうとするセシリア。 しかしユリウスは諦めない。──「おまえを失うくらいなら、戦争になってもいい」 王国を揺るがす政略婚約破棄。 強引すぎる皇子の溺愛に翻弄されながらも、セシリアは次第に“愛する人の妻になる覚悟”を決めていく。 これは、幼馴染みの皇子が全てを敵に回しても貫いた愛と、 公爵令嬢の初恋が永遠の溺愛へと変わっていく物語──。
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没落華族の娘・桐島澄佳は、家のために矢崎家へ嫁ぐことを命じられる。 相手は冷酷と噂される御曹司・矢崎聖護。心を殺して臨んだ結婚だったが、初夜に見せられたのは意外なほど優しい眼差しだった。 「君はもう、俺の妻だ」 毎晩のように求められ、溺れるほどに愛されていく澄佳。だが心の奥には、かつて想いを寄せた幼馴染の影が残っていた。 それを知った聖護は、激しい独占欲を露わにする。嫉妬と甘やかしの狭間で、澄佳の心は揺れていく。 やがて懐妊という喜びに包まれる二人。しかし不幸にも流産し、澄佳は「後継ぎを産めぬ妻」として離縁を迫られる。 「もう子供は望めない」と涙する彼女に、聖護は強く誓った。 「離れない。君しかいないんだ」 妾の推薦、暗殺未遂、数々の試練を乗り越えた先に訪れるのは──奇跡の懐妊と、危険なほど甘い夫の愛。 政略婚から始まったはずの二人が、真実の愛を誓うまでの明治ロマンス。
売られた令嬢、冷たい旦那様に溺愛されてます

総文字数/63,291

ファンタジー158ページ

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この小説はkindleでもお読み頂けます。 タイトルをコピーし、アマゾンで検索してください。 kindle unlimited会員様は、無料でお読み頂けます。 落ちぶれた伯爵令嬢と、愛を知らない公爵の息子が出会い、真実の愛に溺れるまで
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